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「OANDA_Multi_MA_Bands」を利用したトレード手法


1.「OANDA_Multi_MA_Bands」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_MA_Bands」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Multi_MA_Bands(以下、マルチタイム移動平均線バンド)は、移動平均線から一定の割合だけ離れた水準にラインを複数本表示するインジケーターです。
移動平均線に対して現在の価格がどれくらい買われているのか、売られているのかをひと目で判断できます。
バンドの傾きはトレンドの方向を、バンドの幅はボラティリティの強弱を表します。

初期設定では、期間20の単純移動平均線に対して1%、 1.5%、 2%、 2.5%、 3%だけ乖離した平行ラインを描画します。
移動平均線の期間や種類、乖離率、ラインを表示するかどうかなどは設定から変更できます。
また、上位足の移動平均線も表示可能です。

OANDA_Multi_MA_Bandsを表示したチャート
画像1/OANDA_Multi_MA_Bandsを表示したチャート

2.トレード手順

マルチタイム移動平均線バンドのラインを利用して、トレンド発生中の押し目買い、戻り売りを狙います。
ここでは、ユーロドルの日足で上昇トレンドの押し目買いを狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドの戻り売りを狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
チャートにマルチタイム移動平均線バンドをセットする

表示中のチャートにマルチタイム移動平均線バンドを適用します。
設定はデフォルトのままですが、適用する通貨ペアや時間足によってバンドの幅を調整すると良いでしょう。

<手順②>
ローソク足の実体が右肩上がりのマルチタイム移動平均線バンド上限をブレイクするのを待つ

マルチタイム移動平均線バンドが右肩上がりとなり、ローソク足の実体がバンドの上限をブレイクしたら上昇トレンドが発生したと考えられ、買いエントリーの準備をします。

<手順③>
ローソク足が移動平均線の本体を下抜けたらエントリー

その後、価格が下落してローソク足がマルチタイム移動平均線バンド中央にある移動平均線本体を下抜けたとき、買いでエントリーします。
損切りはバンドの下限、もしくは直近の安値の少し下に置きます。

<手順④>
ローソク足の実体がバンド上限をブレイクしたら決済

買いポジションを持った後に再び価格が上昇し、ローソク足の実体がバンドの上限をブレイクしたら利益確定とします。
ポジション保有後にある程度含み益が出たら、トレーリングストップや逆指値を使ってさらに利益を伸ばしても良いでしょう。

ローソク足の実体がバンド上限をブレイクしたら決済
画像2/トレード例

<総括>

マルチタイム移動平均線バンドを使えば、現在の価格水準、トレンド、ボラティリティがひと目で把握できます。
バンドが小さい幅で平行に推移しているときはレンジ相場、バンドが大きい幅で右肩上がり、右肩下がりとなっているときはトレンド相場と考えられるので、順張りと逆張りの両方で活躍するインジケーターです。

上記のトレード例では、ラインを利用してエントリー、損切り、利益確定が全て完結するので、難しい裁量判断が必要なく、バンド幅に基づいて安定したリスクリワードが得られる点が長所です。
複数あるラインを利用して、ポジションの追加や分割決済の目安にしても良いでしょう。

>「OANDA_Multi_MA_Bands」の詳細やダウンロードについてはこちら

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OANDA Lab編集部

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加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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