追加証拠金(追証)とは|仕組み・対処方法・ロスカットとの違いなどをわかりやすく解説
追加証拠金(追証)とは、FX取引などで証拠金が不足した場合に、追加で差し入れる必要がある資金、またはロスカット後の不足額を精算するための資金を指します。
2つの意味で使われ、発生条件が異なるので注意が必要です。
本記事では、主にFXにおける追加証拠金(追証)の意味や、発生した場合の対処方法、発生を防ぐためのポイントなどをわかりやすく解説します。
目次
- 1.追加証拠金(追証)とは
- 2.追加証拠金(追証)が発生した際の主な対処方法
- 3.追加証拠金(追証)を防ぐ方法
- 4.追加証拠金(追証)に関するQ&A
- 5.【まとめ】追加証拠金(追証)とは|仕組み・対処方法・ロスカットとの違いなどをわかりやすく解説
追加証拠金(追証)とは
追加証拠金(追証:おいしょう)という言葉は、次の2つの意味で使われます。
以下では、FXで用いられる場合の一般的な意味を解説します。
あわせて、混同されやすいロスカットとの違いも解説します。
- ・ポジションを維持するために追加で差し入れる証拠金
- ・ロスカット後に生じた不足額
- ・追加証拠金(追証)とロスカットの違い
ポジションを維持するために追加で差し入れる証拠金
FXでは、ポジションを保有した後、相場が不利な方向に動いて含み損が拡大すると証拠金維持率(有効証拠金÷必要証拠金×100)が低下し、それが一定水準を下回るとFX会社によっては追証が発生します。
FX会社が追証を入れるよう通知することをマージンコールと呼ぶ場合もあります。
追証が発生した場合は、FX会社が定める期限までに不足している金額を追加で入金するなどして、追証を解消する必要があります。
- ※追証の有無や発生条件、解消方法はFX会社によって異なります。OANDA証券ではマージンコール(追加証拠金の通知)を行っていないため、この仕組みによる追証は発生しません。
ロスカット後に生じた不足額
ロスカットは保有ポジションを成行で反対売買して決済するため、判定時の価格での約定は保証されず、損失額が一定の範囲に収まることも保証されません。
そのため、相場が急激に変動した場合は、ロスカットの仕組みがあっても、預け入れた証拠金を上回る損失が生じることがあります。
そのロスカットによる損失が預け入れた証拠金を上回った場合、その不足分を支払う必要があります。
上で解説したポジションを維持するために追加で差し入れる証拠金の仕組みを採用していないFX会社もありますが、こちらのケースは国内のFX会社に共通して発生し得ます。
- ※OANDA証券における追証は、こちらのケースを指します。預託した証拠金を上回る損失が発生した場合は、不足額を入金して精算する必要があります。
追加証拠金(追証)とロスカットの違い
追証(前者の意味)は、期限までに入金すればポジションを維持できる余地が残る仕組みです。
一方、ロスカットは、証拠金維持率が一定水準を下回った際に、損失の拡大を防ぐためポジションを強制的に決済する仕組みです。
追証の仕組みを設けているFX会社の場合でも、解消期限前に相場が動いてロスカット基準に達すれば、ロスカットが執行されることがあります。
追加証拠金(追証)が発生した際の主な対処方法
続いて、FXで追加証拠金(追証)が発生した場合に必要となる主な対処方法について解説します。
- ・追証(維持のための追加証拠金)の解消方法
- ・ロスカット後の不足額(証拠金超過損失)の対応
追証(維持のための追加証拠金)の解消方法
追証が発生した場合は、不足している金額を現金で追加入金して証拠金を補うことで、追証を解消できます。
FX会社が定める期限までに必要な金額を入金する必要があります。
あるいは、保有しているポジションの一部または全部を決済することで、追証を解消できる場合があります。
なお、入金後も相場が不利な方向に動くと再び証拠金が不足するリスクがあるため、相場の状況には引き続き注意が必要です。
ロスカット後の不足額(証拠金超過損失)の対応
ロスカットによって損失が確定し、口座残高がマイナスになった場合は、その不足額を入金して精算する必要があります。
追加証拠金(追証)を防ぐ方法
ここでは、追加証拠金(追証)を防ぐために意識したい主なポイントを解説します。
- ・レバレッジを抑える
- ・口座内の資金に余裕を持たせる
- ・損切りを早めに行う
レバレッジを抑える
FXは、レバレッジによって少ない証拠金で大きな金額を取引できるのが特徴ですが、レバレッジを高くすると、相場が不利な方向に動いた場合に損失が大きくなりやすいです。
そのため、追証を防ぐにはレバレッジを抑えて取引することが大切です。
取引規模が大きいほど、わずかな相場変動でも含み損が拡大しやすくなります。
取引する通貨量を必要以上に増やさず、無理のない規模でエントリーすることが推奨されます。
口座内の資金に余裕を持たせる
取引に必要な最低限の証拠金だけでなく、相場変動に備えて多めに資金を口座に入れておくことが大切です。
口座内に資金の余力があれば、相場が一時的に不利な方向へ動いた場合でも、証拠金不足に陥るリスクを軽減できます。
口座状況を定期的に確認し、常に証拠金に余裕を持たせた状態で運用することが重要です。
損切りを早めに行う
含み損が拡大した場合に、損失が大きくなる前に損切りを行うことも、追証を防ぐ方法の1つです。
あらかじめ損切りの基準を決めておくことで、相場が想定と反対方向に動いた場合でも、損失を一定の範囲に抑えやすくなります。
損失を抱えたままポジションを保有し続けると、証拠金維持率がさらに低下する可能性があるため、早めの判断が必要です。
追加証拠金(追証)に関するQ&A
追加証拠金(追証)に関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・追証の読み方は何ですか?
- ・期限までに追証を解消できないとどうなりますか?
- ・ロスカット後に口座残高がマイナスになったらどうなりますか?
追証の読み方は何ですか?
追証の読み方は「おいしょう」です。
「追加証拠金(ついかしょうこきん)」を略した言葉ですが、「ついしょう」ではなく「おいしょう」と読みます。
期限までに追証を解消できないとどうなりますか?
追証の仕組みを設けているFX会社の場合、追証を解消できなければ保有ポジションが強制的に決済されたり、新規取引に制限がかかったりする場合があります。
具体的な対応はFX会社によって異なります。
ロスカット後に口座残高がマイナスになったらどうなりますか?
ロスカットによって口座残高がマイナスになった場合は、取引約款などに基づき、不足額の支払いが必要になることがあります。
たとえ損切りの逆指値注文を発注していたとしても、相場が急変動した際に不利な価格で損切りが執行されてしまう可能性があります。
その対策としては、口座資金に余裕を持ち、ポジションを持ちすぎずに証拠金維持率を高めに保つことが重要です。
【まとめ】追加証拠金(追証)とは|仕組み・対処方法・ロスカットとの違いなどをわかりやすく解説
追加証拠金(追証)とは、FX取引などで証拠金が不足した場合に、追加で差し入れる必要がある資金、またはロスカット後の不足額を精算するための資金を指します。
2つの意味で使われ、発生条件が異なるので注意が必要です。
レバレッジを抑える、口座内の資金に余裕を持たせる、損切りを行うなど、適切な資金管理によって追証の発生リスクを軽減できます。
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