ボリンジャーバンドの派生指標「BandWidth」
1.バンド幅が一目で分かる
BandWidth(バンドウィドゥス)は、ボリンジャーバンドから派生したテクニカル指標で、「ボリンジャーバンドの幅」を1本のラインで示した指標です。トレンドレスな状態を表すスクイーズ(収束)や、トレンド加速の前兆となるエクスパンション(拡散)、トレンドの転換を示唆するボージ(バンド幅が最大になるところ)の動きをより正確に知るために利用されます。
ボリンジャーバンドの開発者であるジョン・ボリンジャーが考案した指標で、日本語では「バンド幅」を呼ばれることもあります。BandWidthは、以下の計算式で算出します。
- BandWidth=(上部バンドの値-下部バンドの値)÷中心線(移動平均線)の値
- ※上部バンド=+2σ 下部バンド=-2σ
BandWidthはバンド幅そのものではなく、中心線となる移動平均線の値に対するバンド幅の割合を示します。数値が低ければボリンジャーバンドの幅が狭いスクイーズの状態であることを、数値が高ければボリンジャーバンドの幅が広いエクスパンションの状態であることを表します。
画像1では、スクイーズからエクスパンションする局面のボリンジャーバンドと、BandWidthの様子が確認できます。エクスパンションするとBandWidthが上昇し、バンド幅が縮小するのに伴って下降しているのが分かります。
画像1/ BandWidth
なお、MT4(Meta Trader4)/ MT5(Meta Trader5)には標準搭載されていないので、利用する場合はカスタムインジケーターを入手する必要があります。
2.ボージが明確に判断可能
ボリンジャーバンドの幅は、ボリンジャーバンド自体を見れば分かりそうなものですが、注意深く観察していてもバンド幅が最大となるボージを明確に把握するのは難しいものです。そこでボリンジャーバンドとBandWidthを併用します。BandWidthの最大値がボージを示すので、その動きをしっかりと把握できます(画像2参照)。
画像2/ボージの察知
なお、バンド幅が狭いのか広いのかを相対的に判断する際には、125期間(ローソク足125本)ほど観察することが推奨されます。その期間の中で明らかに最低水準まで低下しているところをスクイーズ、明らかに最高水準まで上昇しているところをボージと判断すると良いでしょう。
監修:山中康司氏
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