TradingViewの使い方

TradingView(トレーディングビュー)で米国債の短期債利回りと長期債利回りを並べる方法

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国債の利回りチャート


国債チャートは価格表示(100が基準)と利回り表示(%)の2つの方法で表示することが出来ます。シンボルの構成は「国名」+「年数」が価格表示、「国名」+「年数」+Yが利回り表示となります。いくつか例をあげますが、一般的には利回りで見ることが多いため、利回りの例を多めにあげておきます。

米国5年債価格 US05
米国5年債利回り US05Y
米国10年債価格 US10
米国10年債利回り US10Y
日本10年債利回り JP10Y
ドイツ10年債利回り DE10Y
英国10年債利回り GB10Y

10年未満で年数が一桁の場合には「0」を付加することだけは注意してください。


短期債から長期債を並べる


今年に入ってから米国債の短期債利回りが長期債利回りを上回る逆転現象が頻繫に起きていますが、長短金利の逆転は将来のリセッションの予兆とも言われるため、気にする市場参加者が多いようです。

ここでは、米国10年債利回り、同5年債利回り、同2年債利回りの3つの国債利回りを比較することを考えます。この順番でまず10年債利回りを表示します。これは簡単で単にシンボルをUS10Yと表示すれば良いですね。チャートのスタイルはローソク足でなく終値のラインチャートにします。

次に、ここに5年債利回りを追加します。この追加の方法が重要で、シンボル欄の右横にある比較またはシンボルの追加(丸に十字のアイコン)でUS05Yと入れますが、その際に以下のように「新しい価格スケール」を選びます。

シンボルの追加でUS05Yと入れ「新しい価格スケール」を選ぶ

すると右側のスケールが10年債利回り、左側のスケールが5年債利回り(オレンジのラインん)となりますので、さらに左側のスケールを右クリックして、以下のように「すべてのスケールをひとつに結合」→「右側に」とします。

2年債利回り(US02Y)も5年債利回りと同じ操作を繰り返してください。


10,5,2年債利回りの比較


それでは3つの利回りが同じスケールに結合されたチャートをご覧ください。

3つの利回りが同じスケールに結合されたチャート

2月下旬から現在までのチャートで、通常の金利市場では長期金利のほうが利回りが高いため、上から10年債利回り(青)、5年債利回り(オレンジ)、2年債利回り(緑)で並んでいます。3月中旬まではそうでした。

しかし3月中旬以降では、しばしば5年債利回りが10年債利回りを上回り、3月末前後のわずかな期間でしたが、2年債利回りも10年債利回りを上回った時期がありました。これが典型的な長短金利逆転のケースですが、利上げ前倒しの思惑が続く中で今後もこのような状況が発生する際には注意が必要でしょう。


本記事の監修者・山中康司氏


  • 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
  • 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
  • 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
  • 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。

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