FX初心者の方

DMI、ADX FXで人気のインジケーターの使い方⑤



DMI、ADXとは?


DMIとは「Directional Movement Index」の頭文字であり、日本語に訳すと方向性指数などと訳されることが多い分析方法です。

DMIは、RSIなどを開発したことでも有名なJ.W.ワイルダー氏により開発されたテクニカル指標です。

価格のトレンドの強弱を数値で示し、トレンドの発生を探るインジケーターです。

DMIは+DI(上昇の勢い)と-DI(下落の勢い)という2つ方向性の強さを示す指数に加え、これらの数値から導き出されるトレンド自体の強さを平均化したADX(Average Directional Movement Indexの略)の3つの指数で示されます。

チャートにより、インジケーター名がDMIという名であったり、ADXという名で登録されています。ちなみにMT4の場合はADXの省略前の「Average Directional Movement Index」という名前で登録されています。


DMIの各ラインをチェック


DMIは次のチャートのようにチャート下部のサブチャートエリアに+DI、-DI、ADXの3本のラインを表示させて分析します。

+DI、-DIに注目すると上昇、下降のいずれの勢いが強いか、ADXに注目するとトレンド自体の強さをチェックすることができます。

ここでは、同じチャート期間の+DI、-DI、ADXのそれぞれのラインをチェックしてみます。


DMI、ADXの画像


+DIライン

+DIラインは上昇トレンドの強さを示すラインです。 下落トレンド中は20以下での推移が続くことが多く、反発地合いが強まってくると上昇しているのが確認できると思います。このチャートは下落基調が強い状態であるため、低い水準での推移が続いています。


+DIラインの画像


-DIライン

-DIラインは下降トレンドの強さを示すラインです。下落基調が強まると上昇し、上昇基調が強まると低下します。 20〜30を超えてくると強いトレンドに発展する可能性が高まります。


ーDIラインの画像


ADXライン

ADXラインはトレンドの強弱を示しています。「トレンドの強弱」であるため、上昇トレンドであっても下降トレンドのいずれであってもトレンドが強くなれば上昇します。

20から30を超えるとトレンドが強い状態を示しており、大きなトレンドに発展する可能性も浮上します。一方で、相場が反転し、トレンドが不明確な状況となると数値が低下します。

ADXで注意したいのはADXを算出する際に用いる移動平均線の種類です。ADXを算出する際に用いられる移動平均線の種類は主に単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、修正移動平均線(RMA)の3種類があり、チャートシステムごとに採用している移動平均線が異なります。ちなみにMT4の場合は指数平滑移動平均線(EMA)を使用しています。

大きな違いはありませんが、自分の使用しているチャートでのADXの動きに併せて使いこなす必要があります。


ADXのラインの画像

注目すべきポイントは?


DMI、ADXを用いて分析する場合の基本的な注目点は次の3つです。

①+DI、-DIの位置

②ADXの上昇

③ADXと価格のダイバージェンス

この3点に注目すると、上昇、下落の勢いのいずれが強いのか、トレンドの強弱、トレンドの勢いが弱まり、反転の可能性が浮上しているかどうかを探ることができます。


①+DI、-DIの位置


+DIは上昇トレンド、-DIは下落トレンドの強さを示しています。このため、+DIが-DIより上にある場合は上昇基調が強い状況、逆に-DIが+DIより上にある場合は下落基調が強い状況と考えることができます。

よって+DIと-DIがクロスするような動きとなった場合は強弱の力の強さが入れ替わっており、トレンド転換に注意が必要な状況といえます。

次のドル円の1時間足チャートで、+DIと-DIの位置に注目して見ると、上昇基調と下落基調が比較的きれいに出ているのが確認できます。




ただし、同じ1時間足チャートでも方向感の鈍い相場の場合は次のチャートのように+DIと-DIの交差が続く場合もあるため、注意が必要です。





②ADXの上昇


前述の通り、ADXが上昇し、20〜30を上抜けるような動きとなる場合は大きなトレンドに発展する可能性がでてきているといえます。価格の動きと併せてトレンドの経過を見守る必要があります。


③ADXと価格のダイバージェンス


ADXはトレンドの強さ、+DIは上昇トレンド、-DIは下降トレンドの強弱を示していると考えると、RSIのようにトレンドの勢いと価格の関係でのダイバージェンスの発生に注目するという使い方もできます。

つまり、トレンドの勢いに注目し、トレンドのピークを探るという方法です。

例えば、次のドル円の4時間足チャートのように、価格が高値を更新する動きとなっているにも関わらず、+DIやADXが低下する動きになっている場合は、価格は上昇しているものの、上昇トレンドの強さが弱まっている状態ということができ、上昇トレンドがピークとなっている可能性があります。よって、その後に流れが変わる可能性に注意が必要な状況といえます。

DMIのダイバージェンスの例の画像1

次のドル円の4時間足チャートは下降トレンド中にダイバージェンスが発生したような状況です。価格が安値を切り下げる動きとなっているにも関わらず、-DIの数値は低下、ADXの数値の上昇が止まっているのが確認でき、その後、流れが変わっているのが確認できます。


このダイバージェンスに関しては、反転の可能性が出てきているというだけであるため、これのみで売買判断というのは厳しいと考えられますが、利益確定のタイミングを探る場面などで使うことも考えられそうです。


DMIのダイバージェンスの例の画像2


DMI、ADXの使い方のまとめ


DMIは+DI、-DI、ADXの3本のラインを使いトレンドの強弱を探るインジケーターです。

基本的には+DIと-DIに注目し、上昇、下落のいずれの傾向が強いかを判断したり、ADXの数値でトレンド自体の強さを見ながらトレンドの発生を探ります。

トレンドの発生を探るだけでなく、ダイバージェンスに注目し、トレンドの転換点を探るという使い方もできます。


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