FXに関するコラム・豆知識

前週に続き米国長期金利低下、株式市場は横ばい|今週は日米の金融政策に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2021年4月26日)


米国長期金利低下でドル安、株式市場は依然として高値圏で推移


先週も前週に続き米国長期金利が低下したことにより、FX市場では米ドルが弱い推移となりました。株式市場は調整売りに押されるものの、下押した水準では底堅く、横ばい推移となり、依然として高値圏での推移が続いています。

【ドルインデックス、S&P500、米国10年債利回りの動き】

 

米国債利回りの推移を見ると、前週に続き残存期間が長い債券を中心に下押しが続いています。

 

【残存期限別の米国債利回りの推移】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

 

【3Dグラフで見た米国債イールドカーブの推移】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

 

ドル円のチャートに米国10年債利回りと日本10年債利回りの差を表示したチャートを見ると、利回り差縮小に併せてドル円の上値が重い状況が続いています。

 

【ドル円と米国10年債利回り-日本10年債利回りの比較】


今週は日米の金融政策に注目


今週は日米で金融政策を決定する会合が予定されています。

いずれも今回の会合における金融政策の変更の可能性は低いと考えられていますが、発表内容や会見から金融緩和縮小の手がかりが出てくるかに注目が集まります。

米国の雇用統計等を見ると、新型コロナ流行前の水準に戻すにはまだ時間がかかりそうですが回復基調が続いており、またISM景況指数や住宅関連等の経済指標はコロナ流行前を超える水準まで回復する中、FOMCの将来の金融緩和縮小が徐々に意識され始めており、FOMCの声明文やパウエル議長の会見における米国経済への評価、議事録におけるテーパリングの議論の有無等に注目が集まることが想定されます。

これに対し、日銀の金融政策決定会合では、会合後に発表される経済・物価情勢の展望(展望レポート)における物価見通し等が将来の金融緩和縮小を意識させるような結果となるかに注目が集まります。

仮にFOMCが楽観的な表現となり、市場に将来の緩和縮小を匂わせ、一方で日銀の物価見通しが低く、緩和縮小はまだまだ先と感じさせるような内容となり、日米の金融政策のスタンスの差が意識させられる結果となると、ドル円に大きなインパクトを与える可能性も考えられそうです。

 

参考データ

【米国の失業率の推移】

【米国の非農業部門雇用者数変化の推移】

【ISM景況指数の推移】

【中古住宅販売件数の推移】

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら


主要通貨の強弱


先週のFX市場は引き続き米ドルが全面安となったほか、ポンドや豪ドル、カナダドルが比較的弱い動きとなったのに対し、ユーロ、円、スイスフラン等が強い動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

直近30日間の主要通貨の通貨の強弱チャートを見ると、米ドルの弱さが目立つほか、ポンド、カナダドルが弱い動きとなのに対し、ユーロ、スイスフラン、NZドル等が強い動きとなりました。また、円は強弱がはっきりしない状態が続いています。

【直近30日間の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら


直近30日間の株価指数の変化率


米国市場

先週の米国株式市場は調整売りに押されるものの、下押しした水準では底堅く、週末には下落分を取り戻す動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

欧州市場

欧州の株価指数も下押しが強まりましたが、週末にかけては少し戻す動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数は、3回目の緊急事態宣言となった日本や新型コロナの新規感染者数の増加が深刻なインドの株価指数の上値が比重いのに対し、中国や台湾等の株価指数が比較的強い動きとなりました。

 

主要銘柄の相関性分析


先週の主要なドルストレートの銘柄の相関性を見ると多少の相関性を見出すこともできますが、前週に比べると相関性の低い動きとなりました。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

先週はドル円とクロス円の相関性が比較的高かったほか、クロス円同士の相関性が高く、前週とは異なり、円が対主要通貨に対し、近い動きとなっていたのが確認できます。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

先週の主要通貨と米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)の相関性を見ると、株式市場と豪ドルに多少の相関性を見出すことができたものの、その他の銘柄との間の相関性は低い動きとなりました。

【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】

最新の相関性のチェックはこちら


OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は上値の重い推移が続き、金曜日には107.50を少し割り込む水準まで下押す動きとなった後、108台を一度は回復する水準まで反発、再度107円台に押し戻されて週末を迎えています。

OANDAのオープンポジションを見ると、下落基調が続いたことにより、含み損を抱えた売りポジションが多く、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え下落を後押しすることが想定され、上値の重い状況が続く可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の反発により、ストレス抱えた売りポジションも少し増えており、反発地合いが続くと、これらのポジションの損切りの買いが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。

今週のドル円は、直近のサポート水準を守れるか、反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいところです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の円の通貨先物ポジションは買いポジションが減少、円売りポジションの増加となり、ネットすると円売りポジションが増加となりました。このところ、円売りポジションの方が優勢な状況が続いていますが、今後もこの流れが続くかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2021/4/20)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週もユーロドルは底堅い推移が続き、1.2を上抜け1.21に迫る動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジションの比率が60%程度まで上昇する中、上昇基調が続いたことにより、その多くが含み損を抱えており、高値を切り上げる動きとなると、これらの売りポジションの損切りの買いが増え、また、下押した水準ではこれらのポジションの利益確定の買い戻しが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

今週もしっかりと高値を切り上げることができるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいところです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションは買いポジションが増加、売りポジションが減少となり、ネットすると買いポジション比率が増加となりました。

ユーロ買いポジション比率の低下傾向が続いていましたが、久しぶりに増加に転じており、今週もこの傾向が続くかに注目したいです。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2021/4/20)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは序盤こそ底堅い推移となったものの、後半は失速し、上昇分を吐き出すような動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買ポジション比率の偏りは少ないものの、下押しが続いたことにより、含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると損切の売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

今週はまずは安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか、反発に転じた場合は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、下落基調が続くかを探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点における投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションは売買双方のポジションが増加しましたが、ネットすると買いポジション比率が少し減少となりました。

依然として買いポジションが優勢な状況が続いてはいますが、伸び悩む状態が続いており、今後の変化を見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2021/4/20)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは前半は底堅い推移が続いたものの、後半は失速となりました。ただし、下押した水準では底堅く、0.77台中盤で週末を迎えています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは引き続き少ない中、含み損を抱えた売りポジションが比較的多い状態となっており、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると損切りの買いが増え、底堅い状態が続く可能性を見出すことができそうです。

4時足チャートを見ると、方向感を見出しにくい状態が続いているため、下押しの際は先週のサポート水準の0.77付近をしっかりと守れるか、上値を探る動きとなった場合は直近の高値水準を切り上げることができるか等に注目しながら、根気強く方向感を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場における豪ドルのポジションは売買双方が減少となりましたが、ネットすると、売りポジション比率の方が優勢に転じました。ただし、依然として偏りが少ない状況が続いており、来週も引き続き、売りポジション比率が増えるかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2021/4/20)】

投機筋の通貨先物ポジションのチェックはこちら

CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は調整売りに押されるものの下押した水準では買いが入り、高値圏での推移が続いています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジションが61%台と比較的高い水準が続く中、その多くが含み損を抱えており、下押しした水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い状態が続く可能性を見出すことができそうです。

今週も下押しの際は安値を結んだトレンドラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る動きとなった場合は、しっかりと高値を切り上げることができるか等に注目しながら、底堅い状態が続くかを見守りたいところです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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S&Pの先物市場における投機筋のポジションを見ると、前週に続き、売買の偏りの少ない状況が続いています。今後、ポジションの偏りが出てくのかを見守りたいところです。

【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2021/4/20)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら

 
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