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「OANDA_Local_Time」でアノマリーを利用するトレード手法


1.「OANDA_Local_Time」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Local_Time」を用いて、アノマリーを利用するトレードアイデアを紹介します。

OANDA_Local_Time(以下、ローカルタイム)は、MT4のチャート上に日本時間を表示する便利なインジケーターです。
MT4上での時間表示(OANDAのMT5、MT4のサーバ時間は米国夏時間がGMT+3、米国冬時間がGMT2)と、実際の日本時間にはズレがあるので、日本時間が分かりにくい側面があります。
しかし、このインジケーターを使うことで、しっかりと日本時間を把握してトレードできます。

OANDA_Local_Timeを表示したチャート
画像1/OANDA_Local_Timeを表示したチャート

2.トレード手順

ここでは日本時間の仲値を狙ったトレードアイデアを紹介します。
仲値とは、金融機関が外国為替取引を行う際の基準となるレートのことで、毎朝9時55分に決定します。
ドル円の場合、この時間にかけてレートが上昇する(ドル買い円売りとなる)傾向があることが知られています。

中でも、「ゴトー日」といって5日、10日、15日、20日、25日、30日のような5と10がつく日は輸入企業による決済が集中し、実需のドル買いが集中して値が動きやすいといわれています。これらの日付を狙って、日本時間9時にエントリーして仲値が決まる9時55分に決済します。

<手順①>
チャートにローカルタイムをセットし、ゴトー日の9時にエントリー

ドル円の1分足チャートに、ローカルタイムを設置します。
ゴトー日の日本時間9時になったら買いでエントリーします。
損切りは、直近安値やATR、ボリンジャーバンドを参考にするなど多くのアイデアがあります。

<手順②>
9時55分になったら決済

仲値が決まる日本時間9時55分になったら決済します。
それより早い時間であっても、十分な含み益があればポジションの一部、もしくは、すべてを利益確定しても良いでしょう。

仲値が決まる日本時間9時55分になったら決済
画像2/トレード例

<総括>

実需が集中しやすいゴトー日の仲値を狙ったシンプルなトレードアイデアです。
ドル高円安の流れが続いている局面では、ドル円をロングする戦略は長期のトレンドにも沿っており有効です。
オシレーター系のテクニカル指標を補助的に使ってエントリーや決済のタイミングを計ると、精度の向上が期待できます。

ただし、ゴトー日であっても必ず仲値の時間に向かって上昇するわけではなく、逆行してしまうことも珍しくありません。
あくまでもアノマリーであると捉えることが重要です。
フィルターをかける意味でも、日足や1時間足など上位足の方向感を確認しておくことが必要です。

>「OANDA_Local_Time」の詳細やダウンロードはこちら

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OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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