FXに関するコラム・豆知識

「OANDA_ROC」を利用した順張りのトレード手法


1.「OANDA_ROC」の概要

この記事では、OANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_ROC」を用いた順張りのトレードアイデアを紹介します。

OANDA_ROC(以下、ROC)とは、指定した本数前のローソク足の終値と、現在のローソク足の終値の変化率を表示するインジケーターです。
直近の価格水準が過去と比較して上昇しているのか、下落しているのかをひと目で把握できるほか、買われ過ぎや売られ過ぎを感知してオシレーターのように相場の過熱感を測ることもできます。

一般的に、ROCが0ラインよりも上で推移しているときは強気相場、逆に下で推移しているときは弱気相場と判断します。
また、0ライン付近を横ばいで推移しているときは、もみ合い相場を示唆します。

OANDA_ROCを表示したチャート
画像1/OANDA_ROCを表示したチャート

2.トレード手順

ここではROCとボリンジャーバンドを利用して、トレンドの初動を捉えて順張りするバンドウォーク手法を紹介します。
ROCは初期設定である期間12を使用し、ボリンジャーバンドは一般的な期間20、±2σの幅で上下のバンドを表示しています。

<手順①>
チャートにROCとボリンジャーバンドをセットし、レンジ状態を探す

任意のチャートを開いて、ROCとボリンジャーバンドを設置します。
値動きが比較的落ち着いており、ROCが平行なレンジで一定期間推移している場所を見つけたらエントリーの準備をしましょう。

<手順②>
±2σをブレイクし、ROCが過去の水準を超えたらエントリー

ローソク足がボリンジャーバンドの±2σのラインをブレイクして、ROCが過去の変化率を超えて変動したら、トレンドが発生したと考えてブレイクした方向に順張りでエントリーします。
損切りはボリンジャーバンドのミドルラインを参考にして、買いエントリーであればミドルラインの少し上、売りエントリーであればミドルラインの少し下に置きます。

<手順③>
ボリンジャーが縮小し、ローソク足がミドルラインを抜けたら利益確定

ボリンジャーバンドの幅が徐々に狭くなり、ローソク足の終値がミドルラインを抜けたら決済します。
ROCの水準を参考に決済しても良いでしょう。

ボリンジャーバンドの幅が徐々に狭くなり、ローソク足の終値がミドルラインを抜けたら決済
画像2/トレード例

<総括>

このトレードアイデアは、ボリンジャーバンドを利用したバンドウォーク手法に、ROCを組み合わせたものです。
ボリンジャーバンドを単独で使用するのと比較して、エントリータイミングの目星をつけやすく、ダマシを防げます。

ある程度レンジの状態が長く続いたあとの方が、ブレイクしたときに大きな値動きになりやすく、利益を期待できます。
ボラティリティが高いときはリスクリワード比率が悪くなりやすい点には注意しましょう。

>「OANDA_ROC」の詳細やダウンロードはこちら

>OANDA証券が提供するオリジナルインジケーターや取引手法のやり方に関するコンテンツはこちら

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OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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