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イーサリアム(ETH)とは|初心者向けに特徴やビットコインとの違いなどをわかりやすく解説


イーサリアム(Ethereum)とはブロックチェーン技術を使った分散型プラットフォームの一種で、そのプラットフォームで用いられる暗号資産(仮想通貨)を指すこともあります。

本記事では、イーサリアムの特徴やビットコインとの違いなどを、わかりやすく解説します。

イーサリアム(ETH)とは

イーサリアムとは「イーサリアムプロトコル」と呼ばれるブロックチェーン技術を用いたプラットフォームの総称です。

このプラットフォーム内で用いられる暗号資産(仮想通貨)を、イーサ(ether/ETH)と呼びます。

イーサリアムとイーサは異なるものですが、日本では一般的にどちらも「イーサリアム」と表現されます。

イーサリアムには「スマートコントラクト(契約の自動実行機能)」という機能があり、この機能を利用する企業等が増えています。

また、イーサリアム(ETH)はビットコインに次いで時価総額世界第2位の仮想通貨です(2026年2月時点)。

イーサリアム(ETH)の特徴

イーサリアム(ETH)の特徴は、以下の通りです。

  • ・スマートコントラクト
  • ・トークン規格「ERC」の提供
  • ・DAppsのプラットフォームとして機能
  • ・NFTのプラットフォームとしての機能
  • ・発行上限がない

スマートコントラクト

スマートコントラクトとは「所定の条件が満たされると自動で実行される機能」のことです。

これにより、契約の履行が透明かつ信頼性の高いものになり、中間業者が不要で取引を効率化できます。

改ざんは極めて困難であるため、不動産契約や保険契約などの、あらゆる契約の場面で利用可能です。

> スマートコントラクトとは?仕組みやガス代の必要性などについて解説

トークン規格「ERC」の提供

トークン規格の「ERC」を提供していることも、イーサリアムの特徴です。

トークンとは「既存のブロックチェーン技術を使って発行される暗号資産(仮想通貨)」のことです。

イーサリアムやビットコインのように、独自のブロックチェーンを生み出していない仮想通貨は、トークンに分類されることもあります。

トークンが借りる既存のブロックチェーン技術は「トークン規格」と呼ばれます。

イーサリアムが提供するトークン規格はERC(Ethereum Request for Comments)と言います。

ERCの中でも代表的な規格は「ERC-20」です。

ERC-20で発行されたトークン(仮想通貨)の例は、以下の通りです。

  • ・MATIC(ポリゴン)
    ・LINK(チェーンリンク)
    ・MKR(メイカー)
    ・BAT(ベーシックアテンショントークン)
    ・OMG(オーエムジー)

DAppsのプラットフォームとして機能

イーサリアムは、DApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームとしても機能しています。

スマートコントラクトを活用することで、開発者はブロックチェーン上で独自のアプリケーションを構築することができます。

代表的な例として、ブロックチェーンゲームやDeFi(分散型金融)などが挙げられます。

NFTのプラットフォームとしての機能

イーサリアムは、NFTのプラットフォームとしても活用されています。

NFTとは「非代替性トークン」のことで 「改ざんや偽造ができないデジタルデータ」のことです。

この偽造不可能なデータは、イーサリアムのスマートコントラクトで記録されています。

発行上限がない

イーサリアムは、発行上限が設定されていないことも特徴の1つです。

ビットコインと異なり、ETHは新規に発行され続けるので供給量が増加します。

供給量が一方的に増えることによる価値の低下を防ぐために、送金手数料(ガス代)の一部をバーン(焼却)して流通枚数を減らしています。

イーサリアム(ETH)のリスク

イーサリアム(ETH)には、主に以下のようなリスクがあります。

  • ・スケーラビリティ問題
  • ・ガス代(手数料)が高騰する可能性
  • ・ボラティリティ

スケーラビリティ問題

イーサリアムは、スケーラビリティ(拡張性)問題を抱えています。

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの情報処理能力の限界により、送金需要を満たすことができないことです。

具体的には、送金の遅延や手数料の高騰が挙げられます。

スケーラビリティ問題はイーサリアムに限られたものではなく、ビットコインなどでも見られます。

スケーラビリティ問題の解決方法として、イーサリアムはL2チェーンを開発しており、さまざまなトークンがL2チェーン上で使用されています。

ガス代(手数料)が高騰する可能性

イーサリアムの送金にはガス代と呼ばれる手数料が必要で、ガス代が時折高騰することがあります。

ガス代が高騰する原因の1つとして、イーサリアムの手数料が固定されていないことが挙げられます。

イーサリアムの操作では、ユーザーが高い手数料を支払うほど、優先的に処理される仕組みになっています。

このため、早く処理してほしいユーザーは高い手数料を支払うようになり、処理が遅延している時には競争原理で価格が高騰します。

ボラティリティ

イーサリアムはボラティリティ(価格変動率)が大きい傾向があり、価格の乱高下が生じることがあります。

大きな利益が狙える反面、価格予測の不確実性が高まり、大きな損失を被る可能性があります。

ただし、ボラティリティが大きいことはイーサリアム独特のリスクではなく、仮想通貨全般に見られる傾向です。

イーサリアム(ETH)の価格推移

イーサリアムとビットコインの週足チャート
出典:TradingView

一般的に仮想通貨の価格変動はビットコインに連動しやすい傾向が知られており、イーサリアムも同様です。

上のチャートは2020年以降を表示し、チャートの山と谷がおおむね一致している様子がわかります。

この期間の主なイベントの例を挙げると、以下の通りです。

  • ・【2020年】DeFiやNFTが注目される
  • ・【2021年】ビットコインのETFが承認され過去最高値を更新
  • ・【2022年9月】大型アップデート「The Merge」の実行

2020年には、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)が注目を集めました。

イーサリアムはDefiやNFTのプラットフォームとして機能しており、イーサリアムの重要性が高まったといえます。

2021年には、米国で初めてビットコイン(BTC)先物の上場投資信託(ETF)が承認されました。

ビットコイン価格が過去最高値を更新した要因の1つと指摘されることがあり、その他の暗号資産(仮想通貨)も上昇しています。

2022年9月には大型アップデート「The Merge」が行われ、イーサリアムはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ移行しました。

イーサリアム(ETH)に関するQ&A

イーサリアム(ETH)に関して、よくある質問は以下の通りです。

  • ・イーサリアム(ETH)はどこで買えますか?
  • ・イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違いは何ですか?
  • ・イーサリアム(ETH)はPoWからPoSへ移行したんですか?
  • ・イーサリアムクラシックとは何ですか?
  • ・イーサリアム(ETH)の欠点は何ですか?

イーサリアム(ETH)はどこで買えますか?

イーサリアムは、主に暗号資産(仮想通貨)の販売所または取引所で購入できます。

購入にあたっては、金融庁や財務局に登録されている業者なのかを確認することが重要です。

最新の登録業者は、以下のリンク先で確認できます。

金融庁:暗号資産交換業者登録一覧

イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違いは何ですか?

イーサリアムとビットコインの特に大きな違いは、発行の目的です。

ビットコインは、従来の法定通貨に代わる新しい通貨(仮想通貨)を目指して発行されました。

一方、イーサリアムは仮想通貨としての機能だけでなく、スマートコントラクトなどの機能も持ちます。

また両者の違いとしては、運用の開始時期も挙げられます。

ビットコインは2009年でイーサリアムは2014年と、ビットコインの方が5年早く運用を開始しています。

> ビットコイン(BTC)とは|特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説

イーサリアム(ETH)はPoWからPoSへ移行したんですか?

イーサリアムは2022年9月にPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)に移行しました。

PoSとは、保有量や保有期間に応じて暗号資産(仮想通貨)を得られる仕組みです。

このアップデートにより、マイニングで必要とされる膨大な電力消費が軽減されました。

> ブロックチェーンのPoW(Proof of Work)とは?仕組みや必要な理由について詳しく解説

イーサリアムクラシックとは何ですか?

イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)は仮想通貨の一種で、元はイーサリアムと同じ仮想通貨でした。

DAO事件への対応をめぐるユーザーの思想の違いを受けて、分裂したという経緯があります。

ETHはPoS(Proof of Stake)に移行したのに対して、ETCはPoW(Proof of Work)を維持しているのが特徴です。

また、マイニング報酬は定期的に減少する仕組みとなっており、コミュニティの規模はETCのほうが小さいことも特徴です。

イーサリアム(ETH)の欠点は何ですか?

イーサリアムの主な欠点は、以下の通りです。

  • ・スケーラビリティ問題
  • ・ガス代(手数料)が高くなる可能性
  • ・ボラティリティが高い

詳しくは、上述のイーサリアム(ETH)のリスクの項目で解説しています。

【まとめ】イーサリアム(ETH)とは|初心者向けに特徴やビットコインとの違いなどをわかりやすく解説

イーサリアムとは「イーサリアムプロトコル」と呼ばれるブロックチェーン技術を用いたプラットフォーム、もしくはそのプラットフォームで用いられる暗号資産(仮想通貨)のことです。

ビットコインとの違いは開発の目的や発行上限がないことで、特徴であるスマートコントラクトは様々な分野での活用が進んでいます。

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