用語解説

IFD(イフダン)注文とは|メリット・デメリットを解説(いふだんちゅうもん)


IFD(イフダン)注文とは、新規注文と、1つの決済注文(指値もしくは逆指値)をワンセットにして同時に出すという方法です。

「If done」を略してIFDと呼ばれます。決済注文を指値にする場合、逆指値にする場合で、それぞれメリット・デメリットがあります。

本記事ではIFD(イフダン)注文の活用方法や、メリット・デメリット、よくある質問について詳しく解説していきます。

IFD(イフダン)注文とは?

FX取引におけるIFD(イフダン)注文とは「If done」の略で、新規注文と1つの決済注文(指値もしくは逆指値)を同時に発注するという方法です。

新規注文が成立してはじめて決済注文が有効になります。

なお、新規注文に加えて2つの決済注文(指値逆指値)を同時に出すIFO(アイエフオー)注文もあります。

状況に応じて、IFD注文かIFO注文を使い分けると良いでしょう。

IFD(イフダン)注文の例

IFD注文について、以下のチャートを使って解説します。

IFD(イフダン)注文の例

出典:MT4

例えば、指値の利益確定IFD注文の場合は、①の新規指値注文(売り)と、②の決済指値注文(買い)をセットで発注します。

一方、逆指値の損切りIFD注文の場合は、①の新規指値注文(売り)と、③の決済逆指値注文(買い)をセットで発注します。

いずれも、①の新規注文が成立したときに、決済注文(②および③)が有効となります。

FX取引でのIFD(イフダン)注文の活用方法

IFD注文は、以下のトレードをする際に活用できます。

  • ・エントリーと利益確定を予約したい(損切りは予約しない)
  • ・エントリーと損切りを予約したい(利益確定は予約しない)

どちらも、予約していない方の決済注文は、相場状況に応じて裁量判断することになります。

ここでは、MT4の発注画面を用いて、IFD注文の発注方法を解説します。

トレードの場面は、前出のチャートを例にしています。

指値の利益確定

①の新規指値注文(売り)が約定すると、②の決済指値注文(買い)が成立する注文方法です。

指値の利益確定

出典:MT4

①注文種別:成行注文→指値注文

②注文種別:Buy Limit→Sell Limit(売り指値)

③価格:000.000→150.000

④決済指値(T/P):000.000→142.000

⑤決済逆指値(S/L):000.000

MT4では、上記画像のように設定します。最後に「発注」をクリックすると、指値の利益確定IFD注文が発注されます。

逆指値の損切り

①の新規指値注文(売り)が約定すると、③の決済逆指値注文(買い)が成立する注文方法です。

逆指値の損切り

出典:MT4

①注文種別:成行注文→指値注文

②注文種別:Buy Limit→Sell Limit(売り指値)

③価格:000.000→150.000

④決済指値(T/P):000.000

⑤決済逆指値(S/L):000.000→153.000

最後に「発注」をクリックすると、逆指値の損切りIFD注文が発注されます。

指値を使ったIFD(イフダン)注文のメリット・デメリット

ここでは、指値(利益確定)を使ったIFD注文の、メリット・デメリットについて解説します。

メリット

指値を使ったIFD注文は、新規注文が約定すると同時に、利益確定の決済指値注文が発注されます。

エントリーから利益確定まで自動で行ってくれることから、忙しくてチャートが見れない場合でも効率よく取引をすることが可能です。

デメリット

利益確定を予約する一方で、逆指値注文(損切り)は設定しません。

仮にエントリーした後に相場が逆行すると、損切りがないためリスク管理ができず、損失が拡大する可能性があります。

逆指値を使ったIFD(イフダン)注文のメリット・デメリット

続いて、逆指値(損切り)を使ったIFD注文の、メリット・デメリットについて解説します。

メリット

逆指値を使ったIFD注文は、新規注文が約定すると同時に、損切りの決済逆指値注文が発注されます。

ポジションを持つと同時に損切りが発注されるため、エントリーと同時にリスク管理ができることを意味します。

デメリット

新規注文が約定してポジションを持っても、指値注文(利益確定)がありません。

チャートが見れない間に利益確定のチャンスを逃すなど、機会損失となる可能性があります。

【まとめ】FX取引におけるIFD(イフダン)注文とは?メリット・デメリットを解説

FX取引におけるIFD(イフダン)注文とは「If done」の略で、新規注文と、1つの決済注文(指値もしくは逆指値)を出すという方法です。

これにより「新規注文と利益確定」または「新規注文と損切り」といった、エントリーと決済の組み合わせを発注できます。

決済には利益確定、または損切りのどちらかを選ぶため、それぞれメリット・デメリットがあります。

発注方法はもちろんのこと、メリット・デメリットを加味した上で、IFD注文を使うようにしましょう。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » 用語解説登録 » IFD(イフダン)注文とは|メリット・デメリットを解説