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TradingViewのコミュニティスクリプト「Bollinger Band with RSI」のロジック概要や注意点を解説


この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Bollinger Band with RSI」(制作者名:lolnopls)について紹介します。

1.ロジック概要

ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたストラテジーです。
為替レートがボリンジャーバンドのロワーバンドに到達すると、その後は反発して上昇する(またはバンドウォークで下落を続ける)傾向を利用します。
RSIを使用して、反発のタイミングでエントリーします。
具体的には、終値がロワーバンドよりも下にあり、かつRSIが30未満の場合はロングでエントリーします。
決済に関しては、ポジション全体の平均エントリー価格に対して含み益が10%または含み損が25%に到達するか、あるいはRSIが70を超えた場合に行います。
ロングのみでエントリーし、ショートでは取引しません。
なお、このストラテジーは最大でポジション保有数50までピラミッディングを行います。

2.ストラテジーテスター

ユーザーが設定可能なパラメーターは9種類です。
このうち、BB Offsetはストラテジー内で活用されておらず、0のままにします。

パラメーター設定

 
Length 14(RSIの計算期間)
Source Close(終値:インジケーターの計算で使用する値)
BB Length 20(ボリンジャーバンドの計算期間)
BB StdDev 2(標準偏差の値を何倍にするか)
BB Offset 0(使用しないパラメーターです)
Plot Cumulative PnL オフ(損益をグラフで表示)
Plot Current Position Size オフ(保有ポジションサイズをグラフで表示)
Long Take Profit % 10(利食い幅%)
Long Stop Loss % 25(損切り幅%)

プロパティ初期設定

 
初期資金 10,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨 デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ 1,000
ピラミッディング 50注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

豪ドル/NZドル 日足

バックテストでは右肩上がりの成績となり、プロフィットファクターは4.114となりました。勝率は68.83%になりました

豪ドル/NZドルは長期間にわたってレンジ相場が継続しており、このストラテジーと相性が良いと考えられます。
バックテストでは右肩上がりの成績で、プロフィットファクターは4.114です。
また、勝率は68.83%です。

豪ドル/NZドル 4時間足

豪ドル/NZドルの4時間足のバックテスト成績は日足と似た形状となり、右肩上がりになりました

豪ドル/NZドルの4時間足のバックテスト成績は日足と似た形状で、右肩上がりです。
勝率は73.56%、プロフィットファクターは3.139です。

バックテスト総括

豪ドル/NZドルのバックテストは2つとも良い成績でした。
レンジの傾向がある他の通貨ペアでも好成績を出す可能性があります。

3.注意すべきポイント

  • ・ピラミッディングで最大50ポジションを保有可能で、損失が膨らむ可能性がある
  • ・ロングのみのストラテジーで、ショートで取引できない
  • ・利幅に比べて損失幅が大きくなり、利小損大に陥る可能性がある

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