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「Heiken Ashi MTF Strategy- Indicator」とは?バックテスト結果から活用方法や注意点を解説


この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Heiken Ashi MTF Strategy- Indicator」(制作者名:SoftKill21)について紹介します。
※本文の内容は執筆時点(2023年10月)のものです。
ストラテジーのコードはアップデートされる可能性があります。

1.ロジック概要

このストラテジーはトレンドフォロー型で、3本の平均足を使います。
ロングのエントリー条件は、月足チャート・週足チャート・日足チャートで平均足が全て陽線になることです。
ポジション保有後、いずれかの平均足が陰線になると決済します。

マルチタイムフレームを使うことで、エントリーポイントを確実に把握する意図がありそうです。
そして、陽線が続く限りポジションを保有して、利幅を大きくしようとしています。
なお、ショートのエントリー条件は、ロングの逆です。

2.ストラテジーテスター

ユーザーが設定可能なパラメーターは5種類です。
どの時間軸のチャートを使用するか、ロングとショートの取引をするかどうかを決められます。

パラメーター設定

 
TM 1 D([日足]平均足1で使用するチャートの時間軸)
TM 2 W([週足]平均足2で使用するチャートの時間軸)
TM 3 M([月足]平均足3で使用するチャートの時間軸)
longA オン(ロングで取引するか)
shortA オフ(ショートで取引するか)

プロパティ初期設定

 
初期資金 100,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨 デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ 1取引(取引ごとの枚数)
ピラミッディング 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

米ドル/円 日足

米ドル/円 日足

米ドル/円の日足チャートでバックテストしたところ、損益曲線は中盤まで横ばいになったのち、徐々にプラス幅を大きくしました。
勝率は38.12%、プロフィットファクターは1.233であり、損益グラフの形状に改善の余地がありそうです。

ユーロ/米ドル 日足

ユーロ/米ドル 日足

ユーロ/米ドルの日足チャートでは、右肩上がりの損益グラフになりました。
勝率は40.57%、プロフィットファクターは1.333であり、指標も良好といえそうです。

バックテスト総括

トレンドフォロー型のストラテジーは、勝率がやや低めになる傾向があり、バックテスト結果はその傾向通りになりました。
パラメーターの初期設定ではロングのみで取引するので、トレード対象の傾向に合わせてショートでも取引すると、成績が改善する可能性があります。

3.注意すべきポイント

  • ・値動きが緩やかな相場では短期売買を繰り返し、損切りが連続する可能性がある
  • ・初期設定ではインジケーター「shortA」がオフになっており、ロングのみで取引する
  • ・パラメーターをカスタマイズすることで成績向上が見込めそう

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