TradingViewの内蔵ストラテジー「Supertrend Strategy」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewにデフォルトで内蔵された「Supertrend Strategy」について紹介します。
1.ロジック概要
トレンド系のテクニカル指標であるスーパートレンドを使用したストラテジーです。
スーパートレンドはATRを基に作られており、メインチャートにトレンドの方向性を表すアッパーバンドまたはロワーバンドを描画します。
それらのバンドは、価格とクロスすると上から下に、下から上に位置を変えます。
このストラテジーでは、バンドが上から下に位置を変えたら買い、下から上に位置を変えたら売りというルールをドテンで繰り返します。
2.ストラテジーテスター
パラメーターは以下の2種類です。
ATR LengthはATRの計算に使用する期間について、Factorは価格からバンドまでの幅の広さを決める係数です。
パラメーター初期設定
ATR Length | 10(ATRの期間) |
---|---|
Factor | 3(バンド幅の係数) |
プロパティ初期設定
初期資金 | 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
---|---|
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 15資産比%(利用可能な資産に対する比率) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
このストラテジーは、トレンドフォローを得意とします。
逆にレンジ相場ではダマシが多くなってしまう傾向があります。
そのため、相性の良い通貨ペアや時間軸を選ぶ必要がありそうです。
以下のテストは、すべてデフォルト設定で行っています。
【米ドル/円 4時間足】
米ドル/円では4時間足で好成績が見られました。
とはいえ勝率は36.92%と低いので、エントリーや決済のルールをアレンジする必要がありそうです。
【ポンド/円 30分足】
ポンド/円では30分足や1時間足の成績が、他の時間軸よりも優れていました。
ただし、やはり勝率が低めです。
トレンドフォロー型のストラテジーであるため、明確なトレンドが出やすい通貨ペアや時間軸で実力を発揮します。
ドテンのルールによりポジションを持ちすぎてしまい、利益が少なくなっている場面もあります。
決済のルールを変更することで、成績向上を図ると良いでしょう。
3.注意すべきポイント
- ・トレンドが出やすい通貨ペアや時間軸選びが必要
- ・レンジ相場ではダマシが発生する影響から勝率は低め
- ・デフォルトでは有効な資産比15%のポジションを持つ
- ・エントリーや決済ルールを工夫することで成績向上の可能性あり
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