S&P500とは?今後の見通し、投資信託やCFDなど運用方法を徹底比較
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する米国の代表的な株価指数(複数銘柄の株価を指数化したもの)です。
米国を代表する上場企業の主要500銘柄が選定されます。
米国株式市場の時価総額約80%をカバーしており、株式市場全体の値動きを把握する株価指数として、多くの投資家たちから注目を集めています。
S&P500の価格推移(2022年12月時点)は、以下の通りです。
2009年~2021年の約13年間、上昇トレンドが発生しています。
2022年に入って、上昇トレンドが収まり調整局面に入っている状況です。
2008年のリーマンショックや2020年の新型コロナウイルス危機などを乗り越え、米国経済が力強く成長していると読み取れます。
こうした背景から、S&P500の値動きに連動を目指す投資信託やETF、CFD取引など様々な投資商品が注目を集めています。
本記事では、S&P500の特徴や投資方法などについて詳しく解説します。
まずは、S&P500とは?から詳しく解説しましょう。
S&P500の投資方法について詳しく知りたい方は、以下のボタンを押してください。
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目次
- 1.US500(米国500株価指数)リアルタイムチャート
- 2.S&P500とは?
- 3.S&P500の構成銘柄
- 4.S&P500の価格推移
- 5.S&P500の今後の見通し
- 6.S&P500以外の米国を代表する株価指数
- 7.S&P500へ投資する方法
- 8.OANDA証券でS&P500のCFD取引を始める方法
- 9.OANDA証券のS&P500CFD取引に関するよくある質問
1.US500(米国500株価指数)リアルタイムチャート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
- ※オンライン本人確認を利用した場合の最短時間。混雑状況等の事情により、お時間をいただく場合もございます。
上記は、OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」リアルタイムチャートです。
リアルタイムチャートは、以下のページからも御覧いただけます。
>US500(米国500株価指数)リアルタイムレート
2.S&P500とは?
S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する米国の代表的な株価指数です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQ(ナスダック)に上場する企業のうち、主要な500銘柄から構成されています。
単純に大型株500銘柄から選ばれるのではなく、セクター(業種)バランスを考慮して選定されます。
(S&P500の構成銘柄については「2.S&P500の構成銘柄」を御覧ください。)
S&P500は、米国株式市場の時価総額約80%をカバーします。
米国株式市場との関連性が強く、今後の動向を把握するのに適している株価指数です。
続いてS&P500はどのように算出されるのかを見ていきましょう。
2-1.S&P500の算出方法
S&P500は、浮動株調整後の時価総額加重平均で算出します。
- 1.浮動株(ふどうかぶ):上場銘柄の中でも市場に流通し売買されやすい株式
- 2.時価総額加重平均:各銘柄の時価総額を合計し、基準日の時価総額合計で割って算出する計算方法
簡単にまとめると、過去の時価総額と現在の時価総額を比較し、何倍成長したのかを算出する方法です。
時価総額加重平均を採用するメリットは、値がさ株(株価が高い会社)の影響を受けにくく、時価総額が高い(大型株)会社の影響を受けやすい点です。
-
・値がさ株と時価総額が高い(大型株)会社の違い
値がさ株は、単純に株価が高い会社を指します。
時価総額が高い銘柄(大型株)は、株価が高く発行済み株式数も多い会社を指します。
発行済み株式数が増えると、時価総額はどんどん大きくなります。
S&P500以外にも、ナスダック総合指数やTOPIXなど多くの株価指数で、時価総額加重平均が採用されています。
一方、時価総額加重平均は、時価総額が大きい会社の影響を受けやすいというデメリットがあります。
2022年12月現在では、アップル社やマイクロソフト社などが上位を占めています。
(S&P500の構成銘柄については「2.S&P500の構成銘柄」を御覧ください。)
たとえば、アップル社やマイクロソフト社の業績が悪いだけで、S&P500のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
時価総額が大きい会社の影響を受けるということは、時に市場の全体像が反映されないというデメリットでもあります。
続いて、S&P500の構成銘柄について見ていきましょう。
3.S&P500の構成銘柄
S&P500の構成銘柄に採用されるには、以下の条件を満たす必要があります(2022年12月現在)。
- 1.米国企業であること(海外に拠点を構えるのは可能)
- 2.時価総額が146億ドル(約2兆円)以上あること
- 3.流動性が高いこと
- 4.浮動株が発行済み株式総数の50%以上あること
- 5.4四半期連続で黒字の利益を維持していること
また構成銘柄は、少なくとも四半期ごとに見直されます。
厳しい条件と定期的な見直しによって構成されるS&P500の銘柄は、基本的に優良銘柄といっても過言ではありません。
では、S&P500の構成銘柄を見ていきましょう。
構成比率の割合が高い上位10社を紹介します(2022年12月現在)。
構成銘柄 | 銘柄コード | 業種 |
---|---|---|
Apple Inc. (アップル) | AAPL | Information Technology (情報技術) |
Microsoft Corp. (マイクロソフト) | MSFT | Information Technology (情報技術) |
Amazon.com Inc. (アマゾン) | AMZN | Consumer Discretionary (一般消費財) |
Alphabet Inc. A (アルファベット) | GOOGL | Communication Services (コミュニケーション・サービス) |
Berkshire Hathaway B (バークシャー・ハサウェイ) | BRK.B | Financials (金融) |
Alphabet Inc.C (アルファベット) | GOOG | Communication Services (コミュニケーション・サービス) |
Tesla, Inc. (テスラ) | TSLA | Consumer Discretionary (一般消費財) |
UnitedHealth Group Inc. (ユナイテッド・ヘルス) | UNH | Health Care (ヘルスケア) |
Johnson & Johnson (ジョンソン・エンドジョンソン) | JNJ | Health Care (ヘルスケア) |
Exxon Mobil Corp. (エクソン・モービル) | XOM | Energy (エネルギー) |
※上記銘柄は、個別銘柄の取引や将来の組入れを保証するものではありません。
※業種はGICS(世界産業分類基準)セクターによる分類です。
アップルやマイクロソフトなど、誰もが知る銘柄ばかりです。
続いて、S&P500はこれまでどのように価格推移してきたのかを見ていきましょう。
4.S&P500の価格推移
S&P500の価格推移(2022年12月時点)は、以下の通りです。
2000年前半から2021年にかけて右肩上がりに上昇していることが分かります。
上記チャートの最安値は、2009年の約720ポイントです。
2021年には約4,700ポイントまで上昇しており、約13年間で6.5倍の伸びを見せています。
2009年時点に、S&P500との連動を目指す何らかの金融商品に100万円を投資していれば、650万円まで価値を上げていたという計算となります。
ただ、S&P500は順風満帆に上昇を続けたわけではありません。
たとえば2008年9月に起こったリーマンショックでは約500ポイントの下落が発生、2020年のコロナショックでは約1,000ポイントの下落が発生しています。
様々な危機を乗り越えてS&P500が力強く成長を続けていることが分かります。
では、2022年の相場状況を詳しく見ていきましょう。
4-1.2022年の価格推移
2022年の価格推移(2022年12月時点)は、以下の通りです。
2022年は、調整局面に入っています。
ロシアによるウクライナ侵攻や、米国のインフレ抑制に向けた急激な金融引き締めが原因です。
2021年の約4,700ポイントから、2022年の9月には約3,600ポイントまで下落しています。
2022年10月以降は、米国の金融引き締めペースが緩むとの見方から、一旦下落は収まっている状況です。
今後の動向に関しては、引き続き米国のインフレ状況や金融政策に注視していきたいところです。
S&P500は米国のインフレ状況以外にも、企業の業績や景気などの影響によって変動します。
今後の動向について詳しく知りたい方は、以下「4.S&P500の今後の見通し」を確認して下さい。
なおS&P500のリアルタイムチャートは、以下のページから確認できます。
>US500(米国500株価指数)リアルタイムレート
5.S&P500の今後の見通し
S&P500の今後の見通しを、以下3つのポイントから考察します。
- 1.米国のインフレ状況
- 2.米国の企業業績や景気動向
- 3.S&P500は長期的には上昇トレンドを形成
それぞれ詳しく見ていきましょう。
5-1.米国のインフレ状況
「3.S&P500の価格推移」でも述べたように、2022年のS&P500相場は調整局面に入っています。
米国のインフレが収まらず、ハイペースで金融引き締め(利上げ)を行ったことが要因として考えられます。
以下は、米国CPIの推移です。
2022年6月に発表された数値は、前年比+9.1%と記録的な上昇を続けてきました。
続いて、米国政策金利の推移を見てみましょう。
2022年12月現在は「+4.5%」です。
米国CPIの上昇に伴い、米国は継続して利上げを行い、物価上昇を抑え込もうとしているのが分かります。
こうした背景から、2022年は調整局面に入っていると考えられます。
しかしS&P500相場は、2022年10月頃から下落局面も収まり、価格は上昇傾向にあります。
2022年10月の米国CPI数値が前年比+7.7%と、市場の予想以上に伸びが鈍化したためです。
米国CPIの鈍化により、インフレのピークアウトの兆しを期待できる結果となりました。
また2022年12月のFOMCでは、利上げペースの減速が決定しました。
とはいえ、今後の米国CPIの結果次第では、大幅利上げが行われる可能性も考えられます。
引き続き、米国CPIの動向に注目する必要があります。
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経済指標の数値を調査するのは手間がかかるため、こちらの記事をブックマークしておけば、すぐに重要な経済指標の数値を把握できます。
S&P500のトレードに役立つ様々な経済指標を一覧化したコンテンツは、以下の記事を参考にしてください。
>US500(米国500株価指数)
5-2.米国の企業業績や景気動向
企業評価の指標の1つに、EPS(Earning Per Share)があります。
EPSは、1株当たりどの程度の利益があるかを指します。
企業の収益力や成長性などを把握できるので、多くの投資家たちから注目を集めています。
EPSはS&P500でも算出でき、S&P500の先行指標としても注目されています。
以下のチャートは、S&P500とそのEPSの推移を表したものです。
出典:Macrotrends(S&P 500 Earnings – 90 Year Historical Chart)
灰色の部分は、リセッション(景気後退)の時期です。
EPSが下落に転じると、遅れてS&P500も下落しています。
リセッション入りすると、さらに大きな下落が確認できます。
米国は2022年12月現在、FRBのハイペースな金融引き締めによって、リセッション入りが懸念されます。
リセッション入りの定義は、各国によって異なります。
(米国では、NBER[全米経済研究所]の景気判定を用いて商務省が発表)
NBERのリセッション定義・条件は、以下の通りです。
- 1.経済活動が下落局面であること
- 2.下落局面が数カ月以上に続く長期的なもの
- 3.実質GDPが下落していること
2022年に入り米国の実質GDPは、以下の通り推移しています。
2022年1~3月期は「-1.6%」、2022年4月~6月期は「-0.6%」と、2四半期連続でマイナス成長を記録しました。
これにより米国は、テクニカルリセッション入りとされてきました。
しかし2022年7月~9月期では、プラスに転じており、リセッション入りはしていないという見方もあります。
2023年のリセッション入りについては、様々な意見があるため、引き続き米国の景気動向について注視する必要があります。
5-3.S&P500は長期的には上昇トレンドを形成
「米国のインフレ状況」や「米国の景気動向」から今後の見通しを解説しましたが、長期的に見るとS&P500は上昇トレンドを形成しています。
もう一度、S&P500の価格推移チャートを見てみましょう。
リーマンショックやコロナショックの時も、短期的には調整局面となって下落しています。
しかし長期的に見るとそれらは押し目となっており、さらに上昇しています。
仮に2022年の調整局面を押し目として考えると、買い場と言う考え方もできそうです。
価格が上昇するタイミングは正確に分析できませんが、今後も米国経済は成長していくと考えられます。
米国のインフレ状況や景気動向などを分析し、買い場を探っていくのも一つの投資戦略と言えるでしょう。
S&P500へ投資する方法は、本記事後半にある「6.S&P500へ投資する方法」を御覧ください。
6.S&P500以外の米国を代表する株価指数
米国を代表する株価指数は、S&P500以外にも、NYダウやナスダック指数などがあります。
米国株を運用する投資家たちは、以下3つの株価指数にも注目しています。
- 1.NYダウ
- 2.ナスダック指数
- 3.ラッセル指数
それぞれ詳しく見ていきましょう。
6-1.NYダウ
NYダウとは、米国の通信会社「ダウ・ジョーンズ」が算出・公表(現在はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)を始めた株価指数です。
1896年から公表が始まり、米国では最も古い歴史を持ちます。
正式名称は、ダウ工業株30種平均です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する代表的な30銘柄を選定し、ダウ式平均株価で算出します。
-
ダウ式平均株価とは?
ダウ・ジョーンズが独自開発した、株価平均型の計算方法です。
「構成銘柄の株価合計÷構成銘柄数÷除数」で求められます。
ダウ式平均株価は、構成銘柄の入れ替えなどがあった場合に除数を修正するという特徴があります。
これにより、指数の連続性が維持できます。
S&P500とNYダウの違いを以下の表でまとめました。
S&P500 | NYダウ | |
---|---|---|
構成銘柄数 | 500銘柄 | 30銘柄 |
算出方法 | 時価総額加重平均 | 株価平均型 |
特徴 | 時価総額が高い会社の影響を受けやすい | 値がさ株の影響を受けやすい |
大きな違いは、算出方法です。
NYダウは株価平均型を採用しており、値がさ株に影響されやすい特徴があります。
S&P500と同様に、米国市場の動向を把握するのに多くの投資家たちから注目を集める株価指数です。
NYダウについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>NYダウ(ダウ工業株30種平均)とは?チャートや構成銘柄を解説
では、S&P500とNYダウのパフォーマンスを比較してみましょう。
S&P500とNYダウのパフォーマンス比較
2003年~2022年の約20年間、S&P500とNYダウ指数のパフォーマンスを比較したチャートです。
出典:Tradingview
S&P500とNYダウともに、上昇トレンドを形成しています。
NYダウのリアルタイムチャートを確認したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
>US30(米国ウォールストリート株価指数30)リアルタイムレート
6-2.ナスダック指数
ナスダック(NASDAQ)とは、全米証券業協会が運営する株式市場です。
主にハイテク・IT関連の企業が中心で、新興企業(ベンチャー)向け株式市場の中でも世界最大の規模を誇ります。
ナスダックについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>ナスダック(NASDAQ)とは?ダウやS&P500との違いも解説
ナスダック市場は、主に以下2つの指数があります。
- 1.ナスダック総合指数
- 2.ナスダック100指数
それぞれ詳しく見てみましょう。
ナスダック総合指数
ナスダック総合指数とは、ナスダックに上場する3,000以上の銘柄を対象に、時価総額加重平均で算出する株価指数です。
構成銘柄は、アップルやマイクロソフト、アマゾンなどハイテク・IT関連の企業が中心です。
ハイテクセクターの動向を把握するのに役立ちます。
ナスダック100指数
ナスダック100指数とは、ナスダックに上場する上位100銘柄を対象に時価総額加重平均で算出する株価指数です。
金融セクターの銘柄は入っておらず、よりハイテクセクターに特化しています。
上記で解説したナスダック総合指数よりも、ハイテク・IT関連の動向を把握できます。
ただしハイテクセクターの下落は、ナスダック100指数のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
ナスダックとナスダック総合指数、ナスダック100指数の違いを以下の表でまとめました。
ナスダック | ナスダック総合指数 | ナスダック100指数 | |
---|---|---|---|
構成銘柄数 | 3,000銘柄以上 | 100銘柄 | |
算出方法 | 時価総額加重平均 | 時価総額加重平均 | |
特徴 | 株式市場そのもの | ハイテクやインターネット関連の動向を分析可能 | ・金融セクターの銘柄を除いた、上位100銘柄を選出 ・ナスダック総合指数よりも、ハイテクセクターに特化した分析が可能 |
ナスダック100の詳細は、以下の記事をご参考下さい。
>ナスダック100(NASDAQ100)とは?今後の見通しやS&P500との違いを解説
では、S&P500とナスダック総合指数、ナスダック100指数のパフォーマンスを比較してみましょう。
S&P500とナスダック指数のパフォーマンス比較
2003年~2022年の約20年間、S&P500とナスダック総合指数、ナスダック100指数のパフォーマンスを比較したチャートです。
出典:Tradingview
S&P500とナスダック総合指数、ナスダック100指数ともに、上昇トレンドを形成しています。
特にナスダック100指数は、大幅に上昇しています。
ハイテクセクターは力強く上昇する反面、下落した時の幅も大きくなる傾向があるので注意しましょう。
ナスダック指数のリアルタイムチャートを確認したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
>US100(米国100株価指数)リアルタイムレート
6-3.ラッセル指数
ラッセル指数は、米国のコンサルタント会社「ラッセルインベストメント」が算出・公表する小型株指数です。
ラッセル2000は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する銘柄のうち、上位1,001位~3,000位までの浮動株調整後の時価総額加重平均で算出します(この他に、ラッセル1000、ラッセル3000もあります)。
米国株式の小型銘柄を対象としており、小型株ファンドの多くからはベンチマークとして採用されています。
ラッセル2000は小型株が中心なので、景気の動向に敏感な特徴があります。
「暴落の先行指標」とも呼ばれ、米国の景気が悪化すると大企業よりも先にラッセル2000が下落するケースも多々あります。
では、S&P500とラッセル2000のパフォーマンスを比較してみましょう。
S&P500とラッセル2000のパフォーマンス比較
2003年~2022年の約20年間、S&P500とラッセル2000のパフォーマンスを比較したチャートです。
出典:Tradingview
S&P500とラッセル2000ともに、上昇トレンドを形成しています。
またラッセル2000が先に下落し、S&P500も後から下落しているのが確認できます。
ラッセル指数のリアルタイムチャートを確認したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
>US2000(米国2000株価指数)リアルタイムレート
6-4.日経平均株価
米国ではありませんが、日本にも代表的な株価指数がいくつかあります。
そのうちの一つが、日経平均株価です。
「日本経済新聞社」が、算出・公表しています。
東京証券取引所プライム市場に上場する約2,000銘柄の中から、流動性の高い225銘柄を選定し、ダウ式平均株価で算出します。
また、TOPIX(東証株価指数)も日本を代表する株価指数の一つです。
こちらは、日本取引所グループ「JPX総研」が、算出・公表しています。
東京証券取引所プライム市場に上場する約2,000銘柄を対象に、浮動株調整後の時価総額加重平均で算出します。
日経平均株価とTOPIXの違いは、以下の通りです。
日経平均株価 | TOPIX | |
---|---|---|
構成銘柄数 | 225銘柄 | 約2,000銘柄 |
算出方法 | 株価平均型 | 時価総額加重平均 |
特徴 | ・値がさ株の影響を受けやすい | ・時価総額が高い会社の影響を受けやすい |
日経平均株価について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>日経平均株価(日経225)とは?算出方法や構成銘柄などを解説
S&P500と日経平均株価、TOPIXのパフォーマンス比較
2003年~2022年の約20年間、S&P500と日経平均株価、TOPIXのパフォーマンスを比較したチャートです。
出典:Tradingview
米国経済の成長とともに、日本経済も少しずつ成長しています。
ただしS&P500と比較すると、日経平均株価やTOPIXの上昇率は見劣りします。
日経平均株価のリアルタイムチャートを確認したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
>JP225(日本株価指数225)リアルタイムレート
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S&P500やナスダック指数、ラッセル指数などの価格推移を一目で把握できます。
また世界の主要な株価指数の変化率をリアルタイムで更新するチャートの提供も行っています。
なお株価指数の変化率チャートは、MT4/MT5版のインジケーターもあります。
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OANDA証券の口座開設方法は、以下の記事を参考にしてください。>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
S&P500やナスダック指数、ラッセル指数などの価格推移を一目で把握したい方は、以下の記事を参考にしてください。
>世界の株価と市況リアルタイムチャート(自動更新)
株価指数の変化率チャートを確認したい方は、以下の記事を参考にしてください。
>株価指数変化率チャート
以上、S&P500以外の米国を代表する株価指数について解説しました。
どの株価指数も全て上昇トレンドを形成しており、米国経済が大きく成長していることが分かります。
投資にはリスクがつきものですが、日本株と比較すると米国株のリターンは大きな魅力です。
米国株への投資手段の一つとして、S&P500を検討してみるのも良いでしょう。
S&P500へ投資する方法は、投資信託やETF、CFDなど様々な種類があります。
以下で、それぞれの投資方法について見ていきましょう。
7.S&P500へ投資する方法
S&P500は様々な銘柄の集合体のため、直接投資することは出来ません。
一般的には、S&P500に連動を目指すインデックファンド(投資信託)やETF(上場投資信託)を購入する方法があります。
また為替差益を狙うFXと同様の「CFD取引(差金決済取引)」という方法もあります。
それぞれの投資方法について詳しく見ていきましょう。
7-1.インデックスファンド(投資信託)
インデックスファンドとは、株価指数(インデックス)の値動きと連動を目指す投資信託です。
投資家自身がリアルタイムで売買を行うのではなく、投資の専門家が運用を行います。
その運用成果が、投資額に応じて各投資家に分配される仕組みです。
S&P500をインデックスファンドで運用するメリットは、主に以下3つあります。
- 1.S&P500に連動を目指して専門家が運用
- 2.手数料が安い
- 3.分散投資が可能
S&P500は様々な銘柄を組み合わせています。
成長を続ける米国株式市場を対象に、専門家が運用してくれます。
簡単に分散投資ができるという点が、インデックスファンドで運用する大きなメリットです。
続いて、デメリットを見ていきましょう。
S&P500をインデックスファンドで運用するデメリットは、以下の通りです。
- 1.市場平均を超える大きなリターンは期待できない
- 2.元本保証がない
- 3.短期取引には向いていない
S&P500の変動率は、個別銘柄と比べると小さい傾向にあります。
短期間に大きなリターンを狙うのではなく、長期的にコツコツと運用する必要があります。
短期間で大きなリターンを狙うなら、CFD取引が適しています。
CFD取引に関しては、「6-3.CFD取引(差金決済取引)とは?」を御覧ください。
7-2.ETF(上場投資信託)
ETFとは「Exchange Traded Funds」の略であり、日本語で「上場投資信託」と呼びます。
その名の通り、金融商品取引所に上場する投資信託のことです。
S&P500をETFで運用するメリットは、主に以下3つあります。
- 1.株式投資やFXのようにリアルタイムでの売買が可能
- 2.売りでも利益を狙える(信用取引のみ)
- 3.信用取引が可能であり、レバレッジを活用できる
ETFは取引所を通じて取引を行うので、成行注文や指値注文などが行えます。
株式投資やFXと同じように、リアルタイムでの売買が可能です。
続いて、デメリットを見ていきましょう。
S&P500をETFで運用するデメリットは、以下の通りです。
- 1.証券会社のみでの売買
- 2.分配金が再投資される仕組みがない
- 3.積立投資が行えない
ETFは基本的に証券会社のみで売買を行い、銀行などでは取引が出来ません。
また受け取った分配金は自動で再投資する仕組みがないため、再投資するには手間やコストがかかります。
7-3.CFD取引(差金決済取引)
CFDとは「Contact for Difference」の略であり、日本語で「差金決済取引」と呼びます。
実際に現物をやりとりするのではなく、取引により発生した損益のみを受け渡す仕組みです。
株価指数や金、銀など様々な商品に投資ができます。
S&P500をCFDで運用するメリットは、主に以下4つあります。
- 1.レバレッジを活用した取引が可能
- 2.ほぼ24時間取引可能(銘柄によって異なる)
- 3.株式投資やFXのようにリアルタイムでの売買が可能
- 4.投資信託やETFのリスクヘッジとしても活用できる
CFD取引は銘柄によって異なりますが、ほぼ24時間取引が行えます。
仕事で忙しいビジネスパーソンにも、取り組みやすいです。
またETF取引に比べ、より高いレバレッジを活用した取引も可能です。
少額からも取引を始められるので、資金効率の良い取引が行えます。
ただし高いレバレッジ取引は、大きな損失を発生させるリスクもあります。
先の値動きが正確に予測できない相場だからこそ、常にリスク対策を心がけた取引が大切です。
続いて、デメリットを見ていきましょう。
S&P500をCFDで運用するデメリットは、主に以下4つあります。
- 1.配当金がもらえない
- 2.ファイナンシングコストがかかる
- 3.スプレッドが発生する
- 4.一定の損失を発生させるとロスカット(強制決済)される
CFD取引では、ファイナンシングコストがかかります。
別名「オーバーナイト金利」とも呼ばれ、保有しているポジションを翌日に持ち越すと、金利の支払いが発生する仕組みです。
ポジションを長期保有した場合には、ファイナンシングコストの累積により利益を減少させてしまう可能性があるので注意しましょう。
CFD取引についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>CFD(差金決済取引)とは?初心者のための基礎知識
以上、インデックスファンドやETF、CFD取引について解説しました。
S&P500はどの投資方法で運用すれば良いの?
とは言え、S&P500はどの投資方法で運用すれば良いの?と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
それぞれの投資方法の違いについて、以下の表で比較します。
インデックスファンド | ETF | CFD | |
---|---|---|---|
売買方法 | 買いのみ | 買い/売り (信用取引の場合は、売りも可能) | 買い/売り |
取引時間 | 基本は15時まで | 9時~11時30分 12時30分~15時まで (証券会社によって異なる) | ほぼ24時間 (銘柄によって異なる) |
信用取引の有無 | 無し | 有り (銘柄によって異なる) | 有り |
売買タイミング | 1日1回算出される基準価額価格 | リアルタイム | リアルタイム |
レバレッジ | 無し | 約2倍 (信用取引の場合) | 約10倍 (銘柄によって異なる) |
分配金 | 有り | 有り | 無し |
それぞれの投資方法を比較しましたが、どの投資方法にもメリット、デメリットがあります。
自分はどういったスタイルで投資を行いたいのか?というスタンスで考えてみるのが良いでしょう。
S&P500は、長期的に見ると上昇トレンドが継続しています。
今後も米国経済は成長すると考えられるので、まだまだ上昇する可能性があります。
しかし一直線に上昇するのではなく、ときおり2022年のような調整局面を迎えながら上昇していくでしょう。
たとえば長期的に上昇すると考え、インデックスファンドで買いポジションを保有したとしましょう。
仮に調整局面となった場合、思ったような利益にはならず、上昇するまで待たなければなりません。
更に売りからポジションを保有することもできないので、下落相場で利益を狙うこともできません。
しかし、インデックスファンドだけではなく、売りからも利益を狙えるCFD取引を組み合わせることで、リスクヘッジや機会損失を減らすことが可能です。
そのため、1つの投資方法を選ぶのではなく、状況に応じていくつかの投資方法を組み合わせるのも選択肢の1つでしょう。
なお、OANDA証券ではS&P500のCFD取引を提供しています。
始め方については、以下で詳しく解説します。
8.OANDA証券でS&P500のCFD取引を始める方法
OANDA証券でS&P500のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。
- 1.OANDA証券の口座開設を行う
- 2.マイページにてCFD用のサブアカウントを作成する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
8-1.OANDA証券の口座開設を行う
まずOANDA証券の口座開設を行います。
口座開設をスムーズに行うためにも、以下のものを用意しておきましょう。
- 1.メールアドレス
- 2.本人確認書類
- 3.マイナンバー
以下のボタンから、OANDA証券の口座開設フォームに飛べます。
必要書類や口座開設のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
最初から実際のお金で取引を行うのに抵抗がある方は、デモトレードから始めてみましょう。
デモトレードなら、取引に失敗しても実際のお金が減るわけではありませんので、気軽にCFD取引を体験できます。
以下のボタンから、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームに飛べます。
デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>FXのデモトレードならOANDA証券|MT4/MT5で今すぐ無料体験
8-2.マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成する
OANDA証券の口座開設後は、マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、取引プラットフォーム「MT4/MT5」をインストールし、CFD用サブアカウントに入金を行えば、取引を始められます。
CFD用のサブアカウントの作成や「MT4/MT5」のインストール、入金方法の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。
>OANDAでのCFD取引を開始するまでの流れ/p>
9.OANDA証券のS&P500CFD取引に関するよくある質問
ここでは、OANDA証券のS&P500CFD取引に関するよくある質問にお答えします。
まとめ
最後に、この記事で解説したS&P500について簡単にまとめます。
- 1.S&P500は、米国市場の動向を把握するのに適している株価指数
- 2.ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する500銘柄から構成される
- 3.値がさ株ではなく、時価総額が高い銘柄の影響を受けやすい
- 4.2022年は調整局面だが、長期的には上昇トレンドを形成している
- 5.投資方法は様々だが、状況に応じてインデックスファンドやCFD取引などを組み合わせるのが良い
OANDA証券では、CFD取引に関する基礎コンテンツを豊富に提供しています。
S&P500の他にも、ナスダックやNYダウなど米国を代表する株価指数に関するコンテンツもあります。
以下のコンテンツから読み進めていけるので、ぜひ参考にしてください。
CFD(差金決済取引)を学びたい方へオススメのコンテンツ
OANDAではこれからCFDを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもCFDをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
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OANDA Lab編集部
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所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
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