OANDAオーダーブックの使い方・オープンポジションの見方を紹介
4つのエリアに分けてトレーダーの心理状態を分析
OANDAのオープンポジションを見るときには、下の画像のように売買の別、現在含み益を抱えているか、含み損を抱えているかにより4つのエリアに分けてチェックするのが一般的です。
オープンポジションを分析する際は、これらのポジション保有者がどのような状況かを想像しながら分析すると相場の分析を行う場面で役立ちます。
以下、それそれのポジションの状況にごとに状況を確認してみたいと思います。
①含み損を抱えた買いポジション
含み損を抱えた買いポジションを持っているトレーダーは思い通りに価格が動かず、イライラしているトレーダーです。
この含み損を抱えた買いポジションが多い場合は、価格が上昇すると、焦りから、利益確定の売りが早い段階で出やすく、上値が圧迫されやすく、価格が下落すると、損切りやロスカットが出やすく、下落が加速しやすいという傾向があります。
利益確定の買いがどの水準で出てくるかの予想は保有ポジションの水準も様々であるため、難しいですが、損切りの売りに関しては、テクニカル分析の結果から導き出されることが多いため、一定の水準に溜まりやすい傾向があります。
このため、このエリアのポジションが多い場合はさらに下落した場合にどの水準で損切りの売りが出やすいかに注目すると、その後の値動きが読みやすくなります。
オープンオーダーでは逆指値の売りがどの水準に厚め入っているかに注目します。
②含み益を抱えた買いポジション
このエリアの買いポジションは①に比べ、余裕があります。
このエリアの買いポジションは余裕があるので、予想される行動は様々のものがありますが、基本的には将来の決済売りがどこかで出てくることが想定されます。このため、どの水準で利益確定売りが出やすいかに注目します。
心に余裕があることもあり、利益確定水準を落ち着いて考えることができるため、テクニカル分析に基づいた利益確定水準に指値を入れる可能性が高くなります。
このため、オープンオーダーを併せてチェックする場合は指値の売りがどの水準に厚めに入っているかを中心に見ていきます。
③含み益を抱えた売りポジション
このエリアのポジションを保有しているトレーダーは②同様に余裕のあるトレーダーです。
このエリアの売りポジションは余裕があるので、予想される行動には様々なものがありますが、基本的には将来の決済の買いがどこかで出てくることが想定され、どの水準で利益確定の買いが出やすいかに注目します。
心に余裕があることもあり、利益確定水準を落ち着いて考えることができるため、テクニカル分析に基づいた利益確定水準に指値を入れる可能性が高くなります。
このため、オープンオーダーを併せてチェックする場合は指値の買いがどの水準に厚めに入っているかを中心に見ていきます。
④含み損を抱えた売りポジション
このエリアのポジションは①の場合と同様に、含み損を抱えた売りポジションを持っているトレーダーは思い通りに価格が動かず、イライラしているトレーダーです。
価格が上昇すると、損切りの買い、またはロスカットが増える可能性があり、上昇基調が続く可能性があるほか、価格が下がり、プラス圏内に入ると、①の場合と同様に利益確定の買いが入りやすいという傾向があります。
利益確定の買いがどの水準で出てくるかの予想は保有ポジションの水準が様々であることもあり、難しいですが、損切りの買いに関しては、テクニカル分析から導き出されることが多いことから、一定の水準に溜まりやすい傾向があります。
このため、このエリアのポジションが多い場合はさらに下落した場合にどの水準で損切りの売りが出やすいかに注目すると、その後の値動きが読みやすくなります。
オープンオーダーを併せてチェックする場合は逆指値の買いがどの水準に厚めに入っているかを中心に見ていきます。
これらをまとめると、下の図のようになります。どのエリアのポジションが多いかに注目すると、誰が苦しい状況に追い込まれており、誰が余裕のある状況かということが浮かび上がってきます。
価格のつぎの値動きを探る場面で参考になります。
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