FXに関するコラム・豆知識

OANDAオーダーブックの使い方・過去の推移を確認する方法


MT4、MT5で過去のオーダーブックを表示可能に


MT4、MT5のオーダーブックインジケーター「Orderbook3」ではMT4、MT5のチャート上でクリックした時点でのオーダーブックの状況を確認できる機能が追加されました。

この機能を使うと過去のオーダーブックの状態、その後の値動きをチェックし、今後の相場の値動きを予想する際の参考にすることができます。

 

過去のオーダーブックの表示方法


過去のオーダーブックの状況を確認する場合は設定画面で次のように設定します。

インジケーターの設定画面の「インプット」タブで「クリック日時の情報表示(①)」の部分を「ON」にします。

また、この機能を使う場合は「表示データ時刻の表示(②)」の部分で表示される垂直線でどの時間のデータかを確認することができるため、表示しておくと、どの時点のオーダーブックを表示しているかを視覚的に確認できるので、便利です。

過去のオーダーブックの推移をチェック

 

チャート上でクリックすると、クリックした時点でのオーダーブックが表示されます。

ここでは、下のチャートで少し反発が強まった時点でのオーダーブックを表示して分析した例をご紹介しています。

この時点でのオーダーブックから読み取ることができる情報は次の4つです。

直近の反発で含み損を抱えた売りポジションが増えた。

少し前の揉み合い水準で構築された少し含み益のある買いポジションが多い。

②で構築された買いポジションの損切りの売りも含め、安値を切り下げる水準に逆指値の売りが厚い。

少し上の水準には①の苦しくなった売りポジションの損切りを含む逆指値の買いが厚い。

 

この状況から想像できるのは、高値を切り上げる動きとなると、①の売りポジションの損切りの買いを絡め、短期的にでも上昇が勢いづく可能性が考えられます。

一方で、直近のサポート水準を割り込む動きとなると、②の買いポジションの損切りを絡め、下落が勢いづく可能性も考えられそうです。

そのことは③と④の逆指値のオーダーが多いことからも予想することができます。

よって、いずれかの方向に抜ける動きとなると、短期的に方向感が出てくる可能性が高い状態であったと考えることができます。

その後の動きを見ると、④の逆指値のオーダーを絡め、短期的に上昇が勢いづいたのが確認できます。

 

必ずしもこのような動きとなるとは限りませんが、売買いずれかのポジションが苦しくなり、損切りが増える場面では、このように短期的に方向感が出てくる可能性が高まる傾向があるようです。

このように過去に遡り、オーダーブックを自分なりにチェックすることで、このようなオーダーブックと価格の動きの特徴を見出すことができるかもしれません。

過去のオーダーブックの推移をチェック

 

この機能を使う上での注意点


表示する時刻について


このインジケーターは通常版は20分更新、プレミアム版は5分更新のデータを取得します。過去のデータに関しても同様に通常版は20分刻みのデータ、プレミアム版の場合は5分刻みのデータを取得することができます。

また、少し長い時間軸で表示させる場合は、細かい時間の指定が難しくなるため、細かく指定したい場合は、チャートを拡大して、クリックする部分を微調整すると、指定できます。

過去のオーダーブックの推移をチェック

 

パソコンへの負荷


過去のデータの表示機能はチャート上でクリックした時点のオーダーブックの情報をリクエストし、情報を取得して、表示するという動作を行います。このため、パソコンのスペックや表示しているチャートの数等の使用状況にもよりますが、頻繁に使うと、負担がかかり、動作が少し重くなる可能性があります。

このため、頻繁に短期トレードを行うような場合はこの機能は使わず、じっくりと分析を行う場面でご使用いただくことをお勧めします。


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