FXに関するコラム・豆知識

オーダーの性質について考える(新規注文編)・・・・OANDAオーダーブックの使い方⑤


オープンオーダーは世界中のトレーダーのテクニカル分析結果の結晶!?


トレーダーの多くはトレードを行うにあたり、テクニカル分析を行います。このテクニカル分析で、売買の判断、どの水準でエントリーし、どの水準で利益確定を行い、どの水準で損切りを行うかを決定します。

テクニカル分析の種類は多数多様ですが、トレーダーはそれぞれが分析を行い、その分析結果に基づきオーダーを発注します。

世界中に存在するOANDAの顧客が、様々なテクニカル分析手法を用いて分析した結果が、「〇〇〇で買う」「〇〇〇で売る」という2種類のシンプルな注文という形に変化し、OANDAのサーバに到着します。

この最終成果物である注文がどの価格水準にどのくらい入っているかを並べて表示したのが、オープンオーダーです。

このため、オープンオーダーは世界中のトレーダーが多種多様なテクニカル分析を用いて行った結果をまとめたデータといっても過言ではありません。

よって、極端な話ですが、オープンオーダーを見れば、テクニカル分析を行わなくても、トレーダーがテクニカル分析を行なった上で注目する水準をチェックすることができます。


なぜ注文を出すかを考える


OANDAオープンオーダーをチェックする前に、なぜ注文を入れるかを考えると、その後の値動きの予想を行いやすくなります。

ここでは新規の注文の場合と決済の注文の場合に分けて考えてみたいと思います。


新規の注文の場合?


まずは新規の注文の場合を例に考えてみます。新規のオーダーとは新たにポジションを作る場合の注文のことを言います。

【指値注文の場合】

指値注文とは現在の価格よりも有利な価格を指定して行う注文です。

買いの注文であれば、現在の価格よりも低い水準を指定し、売りの場合は現在の価格よりも高い水準を指定します。

では、なぜ、この指値注文を使うのでしょうか?

一番の理由は、現在よりも良い条件で取引したいというシンプルなものです。

より低い水準で買いポジションを持つことができれば、予想通り価格が上昇した場合の利益が増えるほか、損切りまでの距離を短くすることができ、リスクを軽減することができます。

指値を使う場合はこのようなメリットがありますが、一方で価格がその水準に到達しなければ、ポジションを持つことができないというデメリットもあります。

このため、トレーダーはテクニカル分析を行い、分析結果を元にできるだけ引きつけた水準に新規の指値注文を出します。

例えば、買いの新規の指値のオーダーの場合は、次の図のように、分析の結果導き出されたサポート水準であるB水準の少し上のA水準に入りやすいという傾向があります。


【新規の指値買いオーダーのイメージ】

新規の指値買いオーダーのイメージ画像

よって、この新規の買いオーダーの水準の少し下にはテクニカル分析の結果、サポートと考えられる水準があり、同様に新規の売りオーダーの上にはテクニカル分析の結果レジスタンスになりそうな水準がある可能性が高いと言えます。


【新規の指値付近のレジスタンス、サポートのイメージ】

次に、買いの指値オーダーが約定した後について考えてみます。

価格が下落し、買いの指値オーダーが約定した場合は、その少し下に損切りの売り注文が入りやすくなるという傾向があります。

理由は次の通りです。

新規の指値の買いオーダーというのは、基本的に、その水準付近で下落が一段落した後の反発を狙った注文です。

トレーダーは下がらないと思ったら、指値を使わず、成り行きですぐにポジションを構築しますし、もっと下がると思っていたら、さらに下の水準に買いの指値を入れます。

よって、その水準に指値の買いを入れてきたということは、その水準で下落が一段落すると考えたからです。

この水準を割り込んでしまうような動きとなった場合は、シナリオが崩れてしまっているので、一度仕切り直すための決済を行うというトレーダーが多く、すぐ下に、損切り注文が入りやすくなります。

この損切りまでの距離を短くできるということが、指値注文を出す際のメリットであるからです。


【新規の指値買いオーダーが約定した後のイメージ】

新規の指値買いオーダーが約定した後

まとめると、買いの指値の入っている水準の下はテクニカル面でサポートとなりそうな水準であり、割り込むと損切りを絡めた下落となる可能性がある水準ということができ、反対に売りの指値が多く入っている水準の上はレジスタンスとなりそうな水準であり、上抜けると損切りを絡めた上昇となる可能性のある水準ということができます。


【新規の指値付近の値動きのイメージ】

新規の指値付近の値動きのイメージ画像

【逆指値注文の場合】

新規の逆指値注文を入れる場合というのは、どのような場合かを考えてみましょう。

逆指値注文というのは、現在の価格よりも不利な価格を指定して行う注文です。

買いであれば、現在よりも高い水準、売りであれば、現在の価格よりも低い水準を指定して行います。

なぜこのように不利な水準で注文を出すのでしょうか?

答えは、「その水準に到達すると、その方向に価格が動き易いから」と考えることができるからです。

典型的な例はレジスタンスやサポートを突破するような動きとなった場合です。

ここでは、サポートが形成されており、これを突破する場合を例に考えてみます。

一定の水準で下落が食い止められる動きが続いているということは、その水準で買っているということになります。

その水準の下には、その買いポジションの損切りの売りが入ることが想定されます。

同じ水準で下落が再度食い止められると、そのサポート水準への信頼度は高まり、さらにその下には損切りの売りが溜まりやすくなります。

このため、このサポート水準を割り込むような動きとなると、損切りの売りを絡め、下落が勢い付く可能性があるということです。

よって、サポート水準を割り込むと、下落が勢い付きそうなので売りたいと考えることができますが、割れるかどうか、いつ割れるかは、実際に割れてみなければわからないというのも相場です。

このような局面でよく使われるのが新規の逆指値注文です。

このことから、新規の逆指値が買いが多く入っている水準の少し下にはテクニカル分析で導き出されたレジスタンス候補となる水準があり、逆指値の売りが多く入っている水準の少し上にはサポート候補となる水準がある可能性が高いと言えます。


これらをまとめると、新規の指値、逆指値の多い水準の付近にはテクニカル分析で導き出される、サポート、レジスタンスがある可能性が高いということができます。

下の図のように、現在の水準から見て、サポート、レジスタンスの手前の水準に指値注文、サポート、レジスタンスを抜けた水準に逆指値注文が入り易いと考えられます。

このように、指値、逆指値が厚めに入っている水準に注目すると、テクニカル分析上で重要なサポート、レジスタンスとなりそうな水準が浮かび上がってくることがあります。

【新規の注文とのまとめ】




「オーダーの性質について考える(決済注文編)・・・・OANDAオーダーブックの使い方⑥」へ




本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

home_footer > FXブログ(コラム) > オーダーの性質について考える(新規注文編)・・・・OANDAオーダーブックの使い方⑤