FXに関するコラム・豆知識

米国株式市場の下押しは続くか? 米国消費者物価指数等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2021年9月13日)


米国株式市場は下押し、ECBはPEPP減額もテーパリングは否定


先週は本邦の政策への期待感等により、日経平均が底堅い動きとなったものの、高値圏での推移が続いた米国株に調整が入り、軟調な推移となりました。FX市場では、円、米ドルが底堅く、豪ドルやカナダドルが軟調なリスク回避型の動きとなりました。

また、注目が集まったECB理事会では、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを減額すると決定したことにより、ユーロ買いで反応しましたが、その後、ラガルドECB総裁がテーパリングでない旨を強調すると、ユーロ売りに転じる動きとなりました。

RBA理事会は9月以降の資産買い入れペースを週50億ドルから週40億ドルに減速するとの決定を維持したものの、資産買い入れの期間を2021年11月中旬までから少なくと2022年2月中旬までに延長し、実質的には緩和拡大となったことを受け、豪ドルが上値の重い推移となりました。

参考データ

【ドルインデックス、S&P500(CFD)、米国債利回り(10年、2年)、原油(CFD)、金(CFD)の推移】

   

【残存期限別の米国債利回りの推移】

直近では、全体的に緩やかな上昇基調が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

全体的に僅かながら上昇しているのが確認できます。

 

【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

 

米国消費者物価指数、英やオーストラリアの経済指標にも注目


今週は米国で消費者物価指数の発表が予定されています。米国の今後の金融政策を占う上で重要な経済指標であるため、発表前後の値動きに注意が必要となりそうです。前回同様に伸びが鈍化しているようであれば、金融緩和縮小・利上げ観測が後退し、ドルの上値圧迫材料となるのに対し、株式市場にとっては下支え材料となりそうです。

反対に、強い結果となると、金融緩和縮小・利上げ観測が強まり、ドルの下支え材料となるのに対し、株式市場にとっては、上値圧迫材料と考えられます。

前哨戦となる生産者物価指数は上昇を続けているところをみると、強い結果となる可能性に注意が必要かもしれません。

参考データ

【米国の生産者物価指数の推移】

英国では消費者物価指数、雇用統計、小売売上高等の重要経済指標の発表が続きます。いずれも英国の金融政策を占う上で重要な経済指標なので、発表前後はポンドを中心に過敏に反応する可能性があるため、注意が必要です。

【英国の消費者物価指数の推移】

オーストラリアでは、雇用統計の発表が予定されています。新型コロナ感染拡大の影響により、悪化を予想する声も増えています。

オーストラリアの金融政策を占う上で注目が集まる経済指標の一つとなるため、発表前後は豪ドル、NZドルなどの動きに注意が必要となりそうです。

【オーストラリアの失業率の推移】

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら


主要通貨の強弱


先週のFX市場は、米ドル、円が強く、豪ドル、カナダドル等が弱い、前週とは反対のリスク回避型の動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

直近30日間の主要通貨の通貨の強弱チャートでも豪ドル、カナダドルが直近では軟調な推移となっています。

【直近30日間の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら


直近30日間の株価指数の変化率


米国市場

米国の株価指数CFDは、調整売りに押され、上値の重い推移が続いています。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDも全体的に上値の重い推移が続きました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは日経平均が政策期待等を背景に高値圏での推移を続けたのに対し、オーストラリアやシンガポールの株価指数は上値の重い推移となりました。また、上値の重い推移となっていた中国や台湾等の株価指数は少し反発する動きとなりました。

 

主要銘柄の相関性分析


先週の主要なドルストレートの通貨ペアの相関性は、新興国通貨以外の主要通貨は対ドルで比較的強い相関関係となりました。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

ドル円とクロス円の相関関係は、ドル円とクロス円の相関性が薄い状態が続いたほか、ポンド円が他のクロス円との相関性が低い動きとなりました。また、南アフリカランド円は他の主なクロス円と逆相関の動きとなっていたようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

先週の主要通貨ペアと米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)はユーロ、豪ドルが対米ドル、対円のいずれも相関係数が高く、近い動きなのに対し、円、ポンドについては、US500との相関性はほとんどありませんでした。

【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】

最新の相関性のチェックはこちら


OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は前半は底堅く、110.40付近まで上昇したものの、後半は失速し、109.60付近まで下押す動きとなり、前週に続き、方向感の鈍い推移となりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションの比率が少し高い中、直近のレンジの下限付近での推移となっており、含み損を抱えた買いポジションが増えています。

このため、サポート水準を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、下押し圧力が強まる可能性に注意が必要となりそうです。

まずは直近のレンジとなる109.60-110.50付近を上下いずれに抜けだすか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋の円の通貨先物市場のポジション比率は円買いが少し増加、円売りが少し減少し、ネットすると、円売りポジションの比率が減少となりました。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2021/9/7)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは上値の重い推移となり、1.18に迫る動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の傾きはそれほど大きくありませんが、下押しが続いたことにより、買いポジションのほとんどが含み損を抱えている状態です。

このため、反発した水準では、安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、安値を結んだラインを割り込み、高値切り上げに失敗するような動きとなっており、上昇基調が一段落したのが確認できます。直近のサポート水準を守れるか、反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のユーロの通貨先物市場のポジションは売買のポジションがいずれも減少となりましたが、売りポジションの減少量が大きかったこともあり、ネットすると、買いポジション比率が上昇となりました。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2021/9/7)】

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ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは前半は上値の重い推移となったものの、後半は反発に転じる動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジションの比率がやや高い中、高値圏で推移していることもあり、含み損を抱えた売りポジションが増えています。よって下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性に注意が必要となりそうです。

一方で週末の下押しにより含み損を抱えた買いポジションも少し増えており、下押しが続くと損切りの売り、底堅い推移となると安堵の利益確定売りが増える可能性も考えられ、悩ましいところです。

4時間足チャートを見ると、1.39に迫る水準で失速する動きが続いており、今週はしっかりとこの水準を突破できるか、下押しの際は、安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションは買いポジションが減少、売りポジションが増加となり、ネットすると売りポジションが比率が上昇となりました。このまま売りポジション比率が増加を続けるかに注目したいです。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2021/2021/9/7)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは上値の重い推移が続き、0.73台中盤まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買比率の偏りは少ない中、直近の下押しにより、含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性に注意が必要となりそうです。

4時間足チャートでは安値を結んだラインを割り込む推移となった後、高値切り上げに失敗する動きとなりました。まずは先週後半のサポート水準の0.7345付近を守れるか等に注目しながら、下落基調が続くかを見守りたいところです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋の豪ドルの通貨先物市場のポジションは、前週に続き売りポジション比率の増加傾向が続いており、今後もこの傾向が続くか、これらのポジションの決済が増えるのかに注目したいところです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2021/2021/9/7)】

投機筋の通貨先物ポジションのチェックはこちら

CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は上値の重い推移が続き、週末には4400台中盤まで下押す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ないものの、直近の下押しで含み損を抱えた買いポジションが増えており、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、また、上値の重い推移が続く可能性に注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、直近では、高値、安値を切り下げる動きに転じており、この流れがどの程度続くかに注目したいところです。反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のS&P500先物のオープンポジションは、売買双方のポジションが増加しましたが、ネットすると前週に続き、買いポジション比率が低下となりました。

 

【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2021/9/7)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら

 
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