FXに関するコラム・豆知識

先週は米ドルが全面安、米国株式市場も軟調推移。今週は日銀の金融政策決定会合等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2022年1月17日)


今週の注目材料


今週は日銀の金融政策決定会合が予定されています。今回の会合では、展望レポートにおける物価や成長率の見通しが引き上げられる可能性が報じられており、黒田総裁の記者会見とあわせて注目が集まりそうです。

金融緩和縮小へ向けた手がかりが出てくるかで円を中心に神経質な動きとなる可能性があるため、発表前後の値動きには注意したいです。

経済指標は米国で住宅関連の経済指標が予定されているほか、中国のGDP、ドイツZEW景況指数、本邦の消費者物価指数、英国の雇用統計、消費者物価指数等に注目が集まりそうです。

このほか、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大状況やウクライナ情勢等のリスク要因に関する最新の報道にも引き続き注意が必要となりそうです。

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら


先週のFX市場の動き


先週のFX市場は米ドルが対主要通貨で全面安と米ドルの弱さが目立つ動きとなりました。これに対し、週末にかけて強まったリスク回避の円買いにより、週間を通して円が全面高となりました。そのほか、原油価格の上昇にも支えられたカナダドル等が強い推移となりました。

【先週のの主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【FXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

 

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要銘柄の相関性分析

先週の主要なドルストレートの通貨ペアは対ドルで相関性の高い動きとなっており、米ドル中心の相場であったのが確認できます。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

先週のドル円、クロス円の銘柄の相関性はドル円とクロス円の相関性は低いものの、クロス円同士は比較的相関性が高かったようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

先週の主要通貨ペアと米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)の相関性を見ると、株式市場とドルストレートの通貨ペアの相関性は低いものの、クロス円との相関性は全体的に高かったようです。

【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】

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先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数CFDは、前週に続き、全体的に上値の重い動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDは全体的に伸び悩み、横ばい推移が続いています。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDは中国が軟調な動きとなったのに対し、香港や台湾は上昇とまとまりのない動きとなりました。

 

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

 

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら


米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

米国債利回りは、一時、長期債の利回り上昇にブレーキがかかったものの、依然として全体的に上昇傾向が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、長期、短期のいずれも高い水準となっているのが確認できます。

 

【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

 

OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は、上値の重い推移が続き、113円台中盤まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、下押しにより含み損を抱えた買いポジションが増えています。

このため、反発する場面では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い動きが続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、安値を結んだラインを割り込む動きが続き、下落基調に転じつつあります。

反発の際は高値を結んだラインや直近の高値水準を守れるか、下押しの際は直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、下落基調継続の可能性を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点における投機筋の円の通貨先物市場のポジションは、円買いポジションが大きく減少したこともあり、売りポジションの比率が増加となりました。ただし、週末にかけてドル円の下落が強まっているところを見ると、現時点では少し状況が変わっているかもしれません。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2022/01/11)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは、高値を切り上げる動きとなり、1.14台後半まで上昇する動きとなりましたが、終盤にかけては少し失速する動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションにやや傾く中、直近の下押しで含み損を抱える買いポジションが少し増えています。

このため、反発した水準では利益確定の売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移となる可能性にも少し注意が必要となりそうです。。

4時間足チャートを見ると、レンジをしっかりと上抜ける動きとなった後だけに、下押しの際は、レンジの上限であった1.138付近等を守れるか、高値を探る動きとなった場合は先週末の高値を突破できるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいところです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のユーロの通貨先物市場のポジションは引き続き偏りのない状態が続いていますが、先週は買いポジションの方が優勢となりました。このまま買いポジション比率が増えていくかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2022/01/11)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは上昇基調が続き、一時1.37台に乗せる動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジションに傾く中、底堅い推移が続いているため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押しの際は安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り上げる上昇基調が続く中、週末には少し下押しする動きとなっています。

このまま下押しが続く場合は、安値を結んだラインや直近の安値水準を守ることができるか、反発に転じる場合は、高値を切り上げることができるか等に注目しながら、上昇基調継続の可能性を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週の投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションは売りポジションの減少傾向が続いています。依然として売りポジションに傾く状況が続いているところを見ると、まだ決済の買い戻しを絡めた上昇余地は残されているかもしれません。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2022/01/11)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは前半は底堅い推移となりましたが、週末にかけては上昇分のほとんどを吐き出す動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、上値の重い動きとなったため、含み損を抱えた買いポジションが増えています。

このため、反発した水準では利益確定売り、安値を切り下げる動きとなった場合は、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、方向感を見出しにくい動きが続いていますが、直近では高値を切り上げる動きとなっており、下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか、再度高値を探る動きとなった場合は直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週の投機筋の豪ドルの通貨先物市場のポジションは売りポジションが増加となりました。過去の水準を見ても偏りが大きくなっているところを見ると、売りポジションの決済の買い戻しが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2022/01/11)】

投機筋の通貨先物ポジションのチェックはこちら

CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は序盤こそ底堅い推移となったものの、後半は伸び悩む動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、上値の重い推移が続いているため、含み損を抱えた買いポジションが増えています。

このため、反発した水準では利益確定の売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性に注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると、依然として高値圏で推移していますが、高値切り上げに失敗するような動きとなっており、上値の重さが意識させられる動きとなっています。

再度、高値を切り上げることができるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近のサポート水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のS&P500先物市場のポジションは依然として買いポジションに傾いているものの、買いポジションの減少傾向が続いています。今後も減少傾向が続くかを見守りたいところです。

 

【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2022/01/11)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら

 
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