FXに関するコラム・豆知識

パウエル議長の議会証言、米国雇用統計等に注目、引き続きウクライナ情勢にも要警戒 OANDAラボ-マーケット最新情報(2022年2月28日)


今週の注目材料


今週は米国でパウエルFRB議長の議会証言が3月2日に下院、3月3日に上院で予定されています。

今後の米国の金融政策に関する新たな手がかりが出てくると市場が過敏に反応する可能性があるため、注意が必要です。

このほか、金曜日には、雇用統計の発表も予定されています。

FRBが金融政策を検討する上で重視する経済指標の一つであるため、パウエルFRB議長の議会証言と併せて注目が集まります。

 

【参考データ】

ユーロ圏では消費者物価指数の速報値の発表が予定されています。

市場予想を上回る結果となると、ECBの早期利上げが意識され、ユーロの下支え材料となりそうです。

 
このほか、オーストラリアではRBA、カナダでは利上げが予想されるカナダ銀行の政策金利の発表が予定されています。発表直後はそれぞれ豪ドル、カナダドルなどが不安定な推移となる可能性があるので注意が必要です。 また、今週も先週同様にウクライナ情勢に揺さぶられる可能性が考えられるため、最新の報道に注意したいです。

 

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら


先週のFX市場の動き


先週はウクライナ情勢の緊迫化を受けてユーロ、ポンド、スイスフランといった欧州通貨が軟調な推移となったのに対し、エネルギー価格の上昇や株価の反発が下支え材料となり、資源国通貨が底堅い推移となりました。

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【FXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

 

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要銘柄の相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、ドルストレート同士は多少の相関性はあるものの、前週に比べると、全体的に相関性は低下となりました。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

ドル円、クロス円の通貨ペアの相関性を見ると、円は対欧州通貨と対資源国通貨で異なる動きをしていたのが確認できます。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

先週の主要通貨ペアと米国株価指数(ここでは代表的なUS500との相関性を表示しています)の相関性を見ると、米国株式市場とEUR/JPYやGBP/JPYと相関性が高い動きとなっていたのが確認できます。

【先週の主要銘柄と米国株価指数の相関性】

最新の相関性のチェックはこちら


先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数CFDは、序盤は上値の重さが残ったものの、後半は反発地合いが続きました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDは上値の重い推移が続きましたが、週末は少し反発となりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDも上値の重い推移が続きましたが、欧州市場と同様に週末は少し反発しています。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

 

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米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

米国債利回りは、短期債、長期債のいずれも上昇傾向が続いていましたが、直近ではウクライナ情勢を受けて伸び悩んでいます。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、全体的に上昇しています。

 

【米国債イールドカーブの変化(3Dグラフ)】

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

 

OANDA、先物市場のポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は、前半は下値を探る動きとなりましたが、後半は底堅い動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売りポジション比率が少し高い中、直近の反発により、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準ではこれらの含み損を抱えた売りポジションの安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、高値を結んだラインを上抜けた後、直近の高値、安値を切り上げる動きに転じており、今後もこの流れが続くかを見守りたいところです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点における投機筋の円の通貨先物市場のポジションは、先週は円売りポジションが少し減少となりましたが、依然として売りポジション比率が高い状態が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2022/02/22)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは下値を探る動きとなり、1.11に迫る動きとなった後、少し反発し、1.12台後半で週末を迎えています。

下落基調が続いていますが、OANDAのオープンポジションを見ると、直近の反発により増加した含み損を抱えた売りポジションが少し目立つ状態です。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、反発が続くと、これらのポジションの損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性も見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、高値、安値を切り下げる動きが続いていますが、上値を探る場面では高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のユーロの通貨先物市場のポジションは売りポジションが減少したことにより、前週に続き、買いポジション比率が増加となりました。今後も買いポジションの増加傾向が続くかに注目したいです。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2022/02/22)】

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ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは小動きが続きましたが、後半は均衡が崩れ、1.35をしっかりと割り込む動きとなり、一時は1.32台まで下押しする動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、安値圏で推移していることもあり、含み損を抱えた買いポジションが増えています。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる動きとなると、損切りの売りが増え、上値の重い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の下げ渋りで苦しくなった売りポジションも少し増えており、反発地合いが続くと、これらのポジションの損切りの買いが反発を後押しする可能性や下押しの際に買い戻しが増える可能性にも注意したいところです。

4時間足チャートを見ると、安値を切り下げる動きとなった後に買い戻しが入り、揉み合う状態が続いています。

反発地合いが続くか、再度下値を探る動きとなった場合は、直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、根気強く方向感を探っていきたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週の投機筋のポンドの通貨先物市場のポジションは買いポジションが減少したことにより、売りポジション比率の方が高い状態になりました。ただし、依然として偏りの少ない状態が続いており、今後、どちらに偏りが増えていくかを見守りたいところです。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2022/02/22)】

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豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは序盤に底堅い動きとなった後、下押し、反発と方向感を見出しにくい動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の上昇により、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなった場合は、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、大きな方向感を見出しにくい動きが続いていますが、下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る動きとなった場合は高値を切り上げることができるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋の豪ドルの通貨先物市場のポジションは依然として売りポジションに大きく傾く状態が続いており、これらの決済による買いが増える可能性にも注意したいです。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2022/02/22)】

投機筋の通貨先物ポジションのチェックはこちら

CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は前半は上値の重い推移が続きましたが、終盤にかけては反発に転じる動きとなりました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションに傾く中、直近の反発により、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると損切りの買いが反発を後押しし、底堅い動きが続く可能性を見出すこともできそうです。

4時間足チャートを見ると、安値を結んだラインや直近の高値水準を上抜け、下落基調が一段落しているのが確認できます。

下押しの際は直近の安値水準を守れるか、上値を探る動きとなった場合は高値を結んだラインや直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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投機筋のS&P500先物市場のポジションは買いポジション比率は前週に続き増加となりました。買いポジションに傾く状況が続いていますが、今後もこの傾向が続くかを見守りたいです。

 

【投機筋の先物市場のS&P500 consolidatedのポジションの推移(最終更新日2022/02/22)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら

 
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