用語解説

インフレーションとは|意味・デフレーションとの違いやよくある質問を解説


インフレーションとは、物価が上がり続ける状況を指し、一般的にインフレと略されます。

また、物価の上昇率をインフレ率といいます。

本記事では、インフレーションの意味、メリットやデメリット、インフレーションの要因について詳しく解説していきます。

  • 目次

  • 1.インフレーションとは
  • 2.良いインフレーションと悪いインフレーション
  • 3.インフレーションの要因
  • 4.インフレーションに関するQ&A
  • 5.【まとめ】インフレーションとは|意味・デフレーションとの違いやよくある質問を解説
  • インフレーションとは

    ここでは、インフレーションの概要を、以下の内容に分けて解説します。

    • ・意味
    • ・デフレーションとの違い

    意味

    インフレーション(inflation)とは、物価が上昇し続ける状況を指し、一般的にはインフレと略されます。

    物価が上昇することは、実質的にお金の価値が下落することを意味します。

    インフレの進行度合い(物価の上昇度合い)は、インフレ率で表されます。

    例えばインフレ率が「10%」の場合、下図のように1個100円だったリンゴを買うのに110円必要となります(リンゴ以外の商品も同様)。

    インフレとは

    なお、株式や不動産価格など「資産価値」の上昇は、インフレには含まれません。

    これらの上昇を表現する際には「資産インフレ」という言葉を用いることもあります。

    デフレーションとの違い

    デフレーションとはインフレーションの対義語で、物価が継続的に低下している状況です。

    一般的にデフレと略して使われます。

    デフレーションとインフレーションの違いは「物価が低下するか上昇するか」です。

    低下するのがデフレーション、上昇するのがインフレーションです。

    双方の違いを図解すると、以下の通りです。

    インフレとデフレの違い

    デフレーション」の記事で詳しく解説しています。

    良いインフレーションと悪いインフレーション

    インフレーションには、良い場合と悪い場合があります。

    ここでは、以下のように分けて解説します。

    • ・良いインフレーション
    • ・悪いインフレーション

    良いインフレーション

    良いインフレーションとは「景気の拡大を伴うインフレーション」のことで、以下のような流れで起こります。

    • ・①:モノの需要が増えて供給が足りなくなる
    • ・②:モノの価格が上がる
    • ・③:同じモノ、量でも高値で売れる
    • ・④:企業は価格上昇と増産で利益が増え、従業員の給与が増える
    • ・⑤:国民の購買力が高まり、モノの需要が増える(最初に戻る)

    このような好循環で物価が上がり続ける状態が、一般的に「良いインフレーション」とされています。

    悪いインフレーション

    悪いインフレとは「景気の拡大を伴わないインフレーション」のことです。

    要因として、以下の3つが挙げられます。

    • ・①:原材料価格の高騰
    • ・②:為替の変動
    • ・③:生産者の減少

    ①については、例えば小麦価格が高騰すると、小麦を原材料とするパンの価格も上昇します。

    直近では、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で小麦価格が高騰し、日本国内でパンの価格に影響したといわれています。

    ②については、円安になると輸入物価が上昇します。

    日本は多くの資源や食料を輸入に依存しており、これらを輸入するために、より多くの日本円を支払う必要が生じ、物価上昇につながります。

    ③については、生産者が減れば供給が減り、供給が減れば関連する商品やサービスの価格が上がります。

    生産者の減少は、少子高齢化による人口減少や、国内の景気悪化による人材の海外流出などが原因となります。

    これら3つの要因は、いずれも国内の景気が向上しておらず、物価が上がっただけという状態です。

    このような物価上昇は、国民の生活を圧迫するのみであるため「悪いインフレーション」とされています。

    インフレーションの要因

    インフレーションの主な要因は、以下の3つです。

    • ・商品価格の上昇
    • ・国の財政・金融政策
    • ・国の信用力の低下

    商品価格の上昇

    原油や小麦などの商品価格が上昇すると、これらを原料とする製品価格が上昇します。

    商品価格が上昇する要因としては、世界人口の増加による需要増加や、気候変動による不作などが考えられます。

    国の財政・金融政策

    政府の財政政策や、中央銀行の金融政策により需要が高まると、インフレになる可能性があります。

    財政政策とは減税や公共事業の拡大等で、金融政策とは政策金利の引き下げ等です。

    ただし、金利を引き下げても需要が増えるとは限らず、減税をしても国民がお金を貯蓄に回すなら需要は増えません。

    需要を減らす政策に比べて、需要を増やす政策は効果を得るのが難しいのが特徴です。

    国の信用力の低下

    何らかの理由で国の信用力が低下すると、通貨価値が低下して輸入価格が上昇します。

    資金調達の際にも高金利の支払いが必要になり、国の財政悪化がさらに信用力を落とします。

    新興国は通貨安が進みがちで高金利であり、これは国の信用力を反映した結果です。

    インフレーションに関するQ&A

    ここでは、インフレーションに関してよく見られる以下の質問に回答します。

    • ・ハイパーインフレとは何ですか?
    • ・ディスインフレーションとは何ですか?
    • ・スタグフレーションとは何ですか?
    • ・インフレとデフレはどっちが良いですか?

    ハイパーインフレとは何ですか?

    ハイパーインフレとは、インフレが制御不能に陥って物価が上昇し続けることです。

    ハイパーインフレに見舞われた国の通貨価値は、著しく低下します。

    第一次世界大戦後のドイツや、第二次世界大戦後のハンガリーなどで、ハイパーインフレを記録しています。

    ディスインフレーションとは何ですか?

    ディスインフレーション(ディスインフレ)とは「物価の上昇率が減少していく状態」、つまりインフレが鈍化することです。

    インフレーションからは抜け出しているものの、デフレーションにはなっていない状態を指します。

    インフレ下の金融政策により、物価上昇率が抑えられた場合に起こる傾向があります。

    スタグフレーションとは何ですか?

    スタグフレーションとは「景気後退(停滞)と物価上昇が同時に進行する現象」のことです。

    不況とインフレーションが同時に起こるため、「不況下のインフレ」とも呼ばれます。

    景気後退は英語でstagnation(スタグネーション)といい、この単語とインフレーションを合わせた造語です。

    過去に起きたスタグフレーションの事例としては、1970年代の日本や各国におけるオイルショック、2016年のブレグジット(英国のEU離脱)による英国国内の不況などが挙げられます。

    インフレとデフレはどっちが良いですか?

    一般的には「緩やかなインフレが良い」とされています。

    理由は「良いインフレーション」の項目で解説した通り、景気が向上していれば自然にインフレが起こるためです。

    インフレの程度については「年率2%程度が理想的」という考えが、世界的に主流となっています。

    同じインフレでも急激なインフレが望ましくない理由は、ハイパーインフレに繋がるリスクがあるためです。

    デフレについては、緩やかでも急激でも景気が良くなることがありません。

    デフレ下では、物価の下落が企業業績や購買力の低下を招いてさらに物価が下落する「デフレ・スパイラル」と呼ばれる悪循環が起こりやすくなります。

    【まとめ】インフレーションとは|意味・デフレーションとの違いやよくある質問を解説

    インフレーションとは物価が上昇している状況を指し、一般的にはインフレと略して使われます。

    インフレには良いインフレと悪いインフレがあり、適度なインフレは経済拡大にとって望ましいとされる一方、行き過ぎたインフレは経済活動を阻害します。

    インフレの要因としては、商品価格の上昇や国の財政・金融政策、国の信用力の低下などが挙げられます。

    インフレも含めて、FX取引に関わる基礎的な用語は「FX/CFDの用語解説」のページで解説しているので参考にしてください。

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