用語解説

インフレーションとは|意味や要因・メリット・デメリットを解説


インフレーションとは、物価が上がり続ける状況を指し、一般的にインフレと略されます。

また、物価の上昇度合いを百分率で表したものをインフレ率といいます。

本記事では、インフレーションの意味、メリットやデメリット、インフレーションの要因について詳しく解説していきます。

インフレーションとは

インフレーション(inflation)とは物価が上昇し続ける状況を指し、インフレと略すのが一般的です。

また、物価とはお金と財(物)・サービスの交換レートであり、物価の上昇とはお金の価値が下落することを意味します。

物価上昇によるお金の価値の低下

なお、株価や不動産価格などの上昇はインフレに含まれず、これらの上昇を表現する際には、資産インフレという言葉を使うことがあります。

インフレーションのメリット・デメリット

インフレーションにはメリット・デメリットが存在します。

メリット

適度なインフレーションは、経済成長にとって望ましいとされます。

インフレが進むと、物価が継続的に上昇します。

消費を先送りすると多くのお金が必要になるので、消費者は積極的に消費しようとします。

企業は売上が増加し、さらなる売上増加を目指して設備投資をしたり、優秀な従業員を確保するために賃上げしたりするでしょう。

収入が増えた消費者はより多くの消費が可能となり、企業はさらに売上が増加します。

株式や不動産等も価格が上昇し、資産効果を通じて消費が促進されます。

デメリット

インフレーションのデメリットは、以下の3点です。

  • ・不景気のインフレは国民生活を脅かす
  • ・強制的な所得再分配
  • ・お金を機能不全にする可能性

不景気のインフレは国民生活を脅かす

不景気時のインフレをスタグフレーションといい、国民生活が圧迫されます。

何らかの理由で物やサービスの供給が制約され価格が上昇し、不景気と重なる場合に発生します。

1970年代のオイルショックが代表例です。

強制的な所得再分配

過度にインフレが進むと、債権者と債務者の間で強制的に所得再分配が行われます。

債権者はお金を貸し、返済を受けることで利益を得ます。

インフレが進んでも、貸した額は一定で増えることはありませんが、時間が経過すればするほど、実質的な債権額は目減りしていきます。

その一方、債務者はインフレがどれだけ進んでも借りた額は一定なので、返済負担が減少します。

預貯金や債券等を保有する人々にとって、強制的に資産が目減りする可能性があるのがデメリットです。

お金を機能不全にする可能性

インフレーションはお金を機能不全に陥らせる可能性があります。

  • ・価値表示機能の低下
  • ・価値保存機能の低下

お金の価値表示機能とは、価格を見れば物やサービスの価値がわかるという機能です。

インフレーションが高進すると、物・サービスの本当の価値はいくらなのか判断が難しくなります。

また、価値保存機能とは、お金を長期間保管しても、価値が毀損されることなく保存されるという機能です。

インフレが進むとお金の実質的な価値が低下するので、価値保存機能が適切に機能しなくなる可能性があります。

インフレーションの要因

インフレーションの要因はいくつか考えられます。

  • ・商品価格の上昇
  • ・国の財政・金融政策
  • ・国の信頼度の低下

商品価格の上昇

原油や小麦などの商品価格が上昇すると、これらを原料とする製品価格が上昇します。

商品価格が上昇する要因としては、世界人口の増加による需要増加や気候変動による不作などが考えられます。

国の財政・金融政策

政府の財政政策や中央銀行の金融政策により需要が高まると、インフレになる可能性があります。

財政政策とは減税や公共事業の拡大等で、金融政策とは政策金利の引き下げ等です。

ただし、金利を引き下げても需要が増えるとは限らず、減税をしても国民がお金を貯蓄に回すなら需要は増えません。

需要を減らす政策に比べて、需要を増やす政策は効果を得るのが難しいのが特徴です。

国の信頼度の低下

何らかの理由で国の信用力が低下すると、通貨価値が低下して輸入価格が上昇します。

資金調達の際にも高金利の支払いが必要になり、国の財政悪化がさらに信用力を落とします。

新興国は通貨安が進みがちで高金利であり、これは国の信用力を反映した結果です。

インフレーションに関するQ&A

インフレーションに関してよく見られる疑問点は、以下の通りです。

  • ・ハイパーインフレとは何ですか?
  • ・デフレーションとの違いは何ですか?

ハイパーインフレとは何ですか?

ハイパーインフレとは、インフレが制御不能に陥って物価が上昇し続けることです。

ハイパーインフレに見舞われた国の通貨価値は、著しく低下します。

第一次世界大戦後のドイツや第二次世界大戦後のハンガリーなどで、ハイパーインフレを記録しています。

デフレーションとの違いは何ですか?

デフレーションとはインフレーションの対義語で、物価が継続的に低下している状況です。

一般的にデフレと略して使われます。

デフレーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【まとめ】インフレーションとは|意味や要因・メリット・デメリットを解説

インフレーションとは物価が上昇している状況を指し、一般的にはインフレと略して使われます。

適度なインフレは経済拡大にとって望ましいとされる一方、行き過ぎたインフレは経済活動を阻害します。

インフレの要因としては、商品価格の上昇や国の財政・金融政策などが挙げられます。


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