お知らせ

2022年08月15日

SYSTEM

【重要】CPIコア指数発表後のドル円における異常なスプレッドを配信した経緯について

平素はOANDA証券のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

表題の件につきまして、多くのお客様へご迷惑をおかけしたこと、改めて深くお詫び申し上げます。
弊社では障害発生後速やかに原因、影響、対応策について調査等を進め、その結果を取りまとめましたので、下記の通りご報告申し上げます。


           記

事象
米CPI指標発表後の急激な市場変動により、日本時間同日21時30分01秒から同04秒までの間、複数の弊社カバー先の配信レートのスプレッドが急拡大したことが確認された。他方、弊社においてはスプレッドの過度な拡大を回避する為の設定に不具合があったことから(下記「原因」参照)USDJPYの一部の価格グループにおいて、スプレッドが大幅に拡大されたカバー先からのAskレートをそのまま提示してしまった。

原因
弊社では従前より過度なスプレッド拡大を避けるための設定①を機能させている。その機能とは別に、昨年来のUSDJPYにおける大幅な市場変動によりLPからの配信レートのスプレッドが拡大し、それまで提供していた「0.3pip原則固定」を維持することが出来なくなったため、去る6月よりスプレッドを0.4に原則固定する新たな機能②を追加した。
新機能追加以降大きな市場変動はなく、これら二つの機能は十分機能しているようであったが、去る10日の米CPI指標発表後の市場変動が非常に大きかったため、同時には機能しなかった。

影響の範囲
上記2つの機能は、MT4の「USDJPY.oj5k, USDJPY.oj1m」およびMT5の「USDJPY」に適用していたため、本障害の対象範囲はこれら3銘柄であることを確認した。したがって、MT4におけるUSDJPY.oj3mを含む他の通貨ペア・シンボルについては、上記の障害は発生しておらず、大きなスリッページが発生していた場合でも、市場の急変によるものと判断される。

顧客対応
弊社「システム障害対応ポリシー」に基づき、米CPI指標発表後の当該期間に「約定時のスプレッドが50pips以上」で、かつ実勢レート「134.351」より不利に約定している場合、新規、決済のついて以下の通り対応することにした。
新規:弊社側で対象のポジションを特定し、対象のポジションを決済後に、当該取引によって発生した損益を入出金として調整する。
決済:弊社側で対象のポジションを特定し、当該期間中に決済されたレートと障害発生直前の実勢レートの中央値である「134.351」との差額を入出金として調整する。

本件について、8月15日月曜日16時現在、対象のお客様への調整は完了しております。

システム対応
本障害原因が特定された8月12日より上記②の機能をいったん解除する。これにより今回のようなスプレッドの異常拡大は回避される。
今後はシステム開発担当及び協力会社との間で、当該機能のバグ修正等を行い、動作確認を慎重に行ったうえで運用を開始するか否かを判断する。
このため、当面の間提供するUSDJPYのスプレッドは、LPからの配信レートを直接提供するためスプレッドの拡大することは避けられないが、カバー先等と連携し、可能な限り良い取引環境を提供できるよう努力する。

お知らせ一覧へ戻る