システム障害対応ポリシー
OANDA証券株式会社(以下「当社」といいます)は、システム障害の発生により、インターネット経由でのお取引に支障をきたした場合、以下のように対応いたします。
1.システム障害の定義
本ポリシーにおいて「システム障害」とは、当社が提供するシステム(当社のカウンターパーティーに起因する配信障害を含む)に発生した不具合等により、インターバンク市場のレートから著しく乖離したレートをお客様に配信した場合、お客さまがインターネット経由でご注文いただけない状況となった場合、またはお客さまから当社が受託したご注文の執行が遅延もしくは不能となった状態であると当社が判断した場合をいいます。なお、お客さまのパソコン、携帯電話、固定電話、インターネット通信回線の不具合等、当社の責に帰さない障害の場合は、システム障害の対象には含まれません。
2.システム障害の告知方法
システム障害を認識した場合、速やかに当社のホームページまたは電子メールにて「障害情報」をお知らせします。また、システム障害の状況をできる限り速やかに把握し、最新の状況、代替手段、復旧見込み、その他必要な情報等を随時更新しHP上または電子メールにてお知らせいたします。なお、当社からお客様へ個別にシステム障害発生のご連絡は行いません。
3.障害時における受注体制
システム障害時には、原則として一切ご注文を承ることができません。システム障害が発生した状況で受注を行った場合、事故を誘発し、ひいてはお客様にとって不利益になると考えられるためです。予めご了承ください。
4.正常に執行されなかった注文の取扱い
お客様からシステム障害発生以前に受託した注文(当社において、システム・ログ確認ができる注文のみを対象とさせていただきます。)に関し、システム障害の影響により正常に執行できなかった場合は、当社での注文受付、発注時刻、価格動向等を照合・検証したうえ、以下の通り対応させていただきます。なお、スパイク(ビッド・アスク共に同一方向に実勢レートから大幅に乖離したレート)やワイドスプレッド(ビッド・アスク間のスプレッドが過度に拡大したレート)の異常値(システム障害に伴い発生した実勢レートから乖離した価格)に関しては、実勢レートから原則50pips以上乖離した場合以下の通り対応します。
- (1)本来約定すべき価格と異なる価格で約定した場合
本来約定すべきであった価格で約定した場合との差額の入出金処理を行います。 - (2)本来約定すべき注文が未約定であった場合
新規注文:障害発生中の価格において遡及調整は行いません。
決済注文:お客様に約定の意思を確認し、当社が指定する期限までに約定の意思表示がされた場合は、新たに発注した約定価格と本来約定すべき価格との差額の金処理等を行います。なお、有効証拠金が不足する場合や約定の意思表示が無い場合には原則として対応は行いません。 - (3)本来約定すべきでない注文が約定してしまった場合
新規注文:(お客様または当社による)反対売買により決済し、当該取引から発生した損益の入出金処理を行います。
決済注文:約定した価格と実勢レートに差額が生じた場合は、差額の入出金処理を行います。ただし、当該処理時点までに実勢レートが事前に設定されていた指値・逆指値に到達していた場合は、同指値・逆指値で約定したものとして処理を行います。 - (4)スワップポイント、ファイナンシング・コスト及び配当相当額が不当に反映された場合または反映されなかった場合
本来付与されるべきスワップポイント、ファイナンシング・コスト及び配当相当額との差額金の入出金処理を行います。
5.免責事項
お客様のパソコン、インターネット通信回線による不具合等の障害などが原因の場合は、当社は一切の責任を負うものではありません。また、当社のシステム・ログにおいてお客様の発注の事実が確認できなかった場合、また当社システム障害のため発注ができない、約定結果の画面反映が遅れ反対売買が行えない場合等、仮定に基づく注文の成立(いわゆる「機会損失」)を求める場合についても、システム障害の処理の対象とはなりません。なお、金融商品取引・商品先物取引業者は、法律で定められている方法以外による損失の補てんは認められておりません。「示談」あるいはそれに類似するようなお申し出に対しては応じかねます。
2023年4月1日 改正施行