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CAC40(フランス株価指数40)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説


CAC40(フランス株価指数40)はフランスの株価指数で、ユーロネクスト・パリに上場する時価総額・流動性の高い40銘柄で構成されます。

代表的な銘柄としてエアバスやBNPパリバがあり、フランス経済を牽引するグローバル企業が数多く名を連ねています。

本記事では、CAC40(フランス株価指数40)の特徴や推移、今後の見通しなどを解説します。

CAC40(フランス株価指数40)の値動きについてすぐに知りたい方は、下のリンクをクリックしてください。

> 7.CAC40(フランス株価指数40)の価格推移と今後の見通し


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    >マーケットニュース

FRA40(フランス株価指数40)リアルタイムチャート


  • ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。

上のチャートは、FRA40(CAC40を参照したCFD)のリアルタイムチャートです。

チャート上では、表示時間軸の切り替え、表示範囲の変更、株価の確認などができます。

また、「FRA40(フランス株価指数40)リアルタイムレート」のページでは、チャートに加えてトレードに役立つOANDA Labオリジナルツール(株価指数変化率、ボラティリティ確認ツール、米国主要経済指標、関連ニュースなど)が確認できます。

※OANDA証券では、CAC40のCFD銘柄を『FRA40』の名称で提供しています。

CAC40(フランス株価指数40)とは

CAC40(フランス株価指数40)の特徴と算出方法について解説します。

  • ・特徴
  • ・算出方法

特徴

CAC40(フランス株価指数40)はフランスの株価指数で、ユーロネクスト・パリに上場する時価総額・流動性の高い40銘柄で構成されます。

構成銘柄にはグローバルに事業を展開する大手企業が多く含まれており、フランス経済のみならず、世界経済の動向にも影響を受けやすいのが特徴です。

ドイツのDAXや英国のFTSE100と肩を並べる欧州の主要株価指数の1つであり、国内外の投資家から広く注目されています。

算出方法

CAC40(フランス株価指数40)は、浮動株調整後の時価総額加重平均という方法で算出される株価指数です。

1987年12月31日の時価総額を基準値(1,000ポイント)とし、構成銘柄の時価総額の変動に応じて指数が増減します。

時価総額の大きい銘柄ほど指数に与える影響が大きい点が特徴です。

CAC40(フランス株価指数40)の構成銘柄

CAC40(フランス株価指数40)は、ユーロネクスト・パリに上場する企業の中から、時価総額や流動性などの基準を満たした代表的な40銘柄で構成されます。

3月・6月・9月・12月の四半期ごとに定期的な見直しが行われ、必要に応じて構成銘柄の入れ替えが実施されます。

2025年7月9日時点において時価総額が大きい順に並べると、以下の通りです。

銘柄名 日本語 セクター
HERMES INTL エルメス・インターナショナル 一般消費財
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン 一般消費財
L’ORÉAL ロレアル 一般消費財
AIRBUS エアバス 資本財・サービス
SCHNEIDER ELECTRIC シュナイダー・エレクトリック 資本財・サービス
TOTALENERGIES トータルエナジーズ エネルギー
SAFRAN サフラン 資本財・サービス
ESSILORLUXOTTICA エシロールルックスオティカ ヘルスケア
AIR LIQUIDE エア・リキッド 素材
SANOFI サノフィ ヘルスケア

フランスの主要な株価指数

フランスにはCAC40(フランス株価指数40)の他にも、注目される株価指数があります。

  • ・CAC Next 20
  • ・CAC Mid 60
  • ・CAC All-Tradable

CAC Next 20

ユーロネクスト・パリに上場する銘柄のうち、CAC40に次ぐ時価総額や流動性の高い20銘柄で構成される株価指数です。

製造業やサービス業をはじめ、多様な業種が含まれており、フランスの中型株の経済動向を示す指標として利用されます。

ここからCAC40の構成銘柄に昇格する場合もあります。

CAC Mid 60

ユーロネクスト・パリに上場する銘柄のうち、CAC40およびCAC Next 20に含まれない銘柄の中から、時価総額や流動性の高い60銘柄で構成される株価指数です。

多彩な業種を含み、フランスの中小型株のパフォーマンスを示す代表的な指数として知られています。

将来的にCAC40やCAC Next 20への昇格が見込まれる銘柄を含みます。

CAC All-Tradable

ユーロネクスト・パリ上場の流動性基準を満たす全銘柄(約200銘柄)を対象とした株価指数です。

幅広いセクターを網羅し、市場全体の動きを捉える広範なベンチマークとして用いられています。

構成銘柄は四半期ごとの定期見直しや、合併・上場廃止といった市場変化に応じて入れ替えが行われます。

CAC40(フランス株価指数40)と「DAX」「FTSE100」の違い

欧州にはCAC40(フランス株価指数40)の他にも、ドイツの「DAX」や英国の「FTSE100」があり注目されています。

ここでは、欧州を代表する株価指数の違いについて解説します。

  • ・DAXとの違い
  • ・FTSE100との違い

DAXとの違い

DAXはドイツの株価指数で、構成銘柄はフランクフルト証券取引所に上場する40銘柄です。

DAXの代表的な銘柄として、シーメンスやアリアンツなどが挙げられます。

1988年に1,000ポイントでスタートし、2025年7月時点で24,200ポイント台です。

CAC40とDAXとの違い_20250720

出典:TradingView

2003年を起点にして株価指数の値動きを比較すると、CAC40が伸び悩んでいるのに対して、DAXは大きく上昇している様子がわかります(ただしDAXは配当を含むトータルリターン指数)。

FTSE100との違い

FTSE100は英国の株価指数で、構成銘柄はロンドン証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い100銘柄です。

FTSE100の代表的な銘柄として、HSBCホールディングスやシェルが挙げられます。

1984年に1,000ポイントでスタートし、2025年7月時点で8,800ポイント台です。

CAC40とFTSE100との違い_20250720

出典:TradingView

2003年を起点にCAC40と値動きを比較すると、おおむね似た動きを見せていますが、2020年以降はCAC40の方が上昇ペースを強めていることがわかります。

CAC40(フランス株価指数40)とその他の代表的な指数のチャートを比較

CAC40とその他の代表的な指数のチャート_20250720

出典:TradingView

上の長期チャートは2003年以降の値動きを示し、3種類の株価指数を比較しています。

いずれも長期的には右肩上がりで推移していますが、上昇ペースには明確な差があることがわかります。

特にS&P500は一貫して高いパフォーマンスを示しており、他の指数を大きく上回っています。

2023年以降はその差がさらに広がっており、CAC40が横ばい傾向にある一方、S&P500は力強く上昇を続け、JP225との差も拡大しています。

CAC40(フランス株価指数40)の価格推移と今後の見通し

CAC40(フランス株価指数40)の価格推移と今後の見通しについて、長期チャートを参照しつつ解説します。

  • ・価格推移
  • ・今後の見通し【2025年】

価格推移

CAC40の価格推移_20250720

出典:TradingView

2003年以降の長期チャートを見ると、大きな下落局面を2つ確認できます。

2008年のリーマンショック前後と、2020年のコロナショックです。

その他の期間でも下落はあるものの、おおむね上昇トレンドが続いてきました。

コロナショック後の上昇を見ると、リーマンショック前の高値を超えて以降も株価を上げ続けています。

上昇圧力は強く、今後も調整を挟みながら上昇する可能性があります。

今後の見通し【2025年】

CAC40今後の見通し【2025年】_20250720

出典:TradingView

上の週足チャートは2021年以降を示しています。

上昇トレンドの定義は、「直近高値が前回の高値より高く、同様に直近安値も前回の安値より高い」を繰り返すことです。

チャート中ほどまでは、定義通りに株価が推移してきました。

しかし、1の部分で上昇トレンドの定義から外れ、株価は前回高値を上抜けられませんでした。

その後の値動きで安値が前回安値を下抜ければ、下落トレンドへの転換が想定可能です。

実際には、2の位置で反発しており、安値を下抜けていません。

レンジ相場を形成して現在に至ります。

今後は、レンジ相場をどちらの方向に破るのかが焦点です。

2003年以降の長期チャートは上昇傾向であり、依然として上昇圧力が優勢だと考えられます。

その一方、ファンダメンタルズ面の懸念点として、米国とEUの通商協議が挙げられます。

相互に高関税をかけあう事態も想定可能で、これが実現する場合は株価の下落要因になる可能性があります。

CAC40(フランス株価指数40)に投資する2つの方法

CAC40(フランス株価指数40)は株価指数であり、CAC40そのものに投資できません。

CAC40の値動きに連動する金融商品に投資することで、CAC40に投資したのと同様の効果を得られます。

  • ・【投資方法1】ETF(上場投資信託)
  • ・【投資方法2】CFD(差金決済取引)

【投資方法1】ETF(上場投資信託)

ETFは投資信託の一種で、上場株式と同様に取引所で売買可能です。

投資信託には上場と非上場の2種類があり、非上場タイプは取引できる金融機関や取引可能な時間の制約が大きいです。

ETFは上場株式と同様に取引できるので、値動きを見ながら投資家の希望するタイミングで売買できます。

信用取引も可能で、価格の下落局面で積極的に利益を狙えます。

【投資方法2】CFD(差金決済取引)

CFDは日本語で差金決済取引と呼ばれ、FX(外国為替証拠金取引)と同様の仕組みで取引します。

取引開始時に投資対象の現物や口座内の資金を移動させることはなく、決済時に確定した損益のみをやり取りします。

この仕組みを利用して、口座残高より大きな金額で取引したり、現物を所有していなくても売りから取引を始めたりすることが可能です。

OANDA証券でCAC40(フランス株価指数40)のCFD取引を始める方法

OANDA証券でCAC40(フランス株価指数40)のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。

  • ・OANDA証券で口座開設
  • ・マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成

OANDA証券で口座開設

取引するために、OANDA証券で口座開設します。

以下3点をあらかじめ準備すると、手続きがスムーズに進みます。

  • 1.メールアドレス
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必要書類や口座開設のやり方については、リンク先の記事を参照してください。

> FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説

自己資金での取引に抵抗がある方は、デモトレードから始めることも可能です。

デモトレードならお金が実際に減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。

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デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

> FXのデモトレードならOANDA証券|始め方やメリット・デメリットを詳しく解説

マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成

口座開設後、マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成します。

その後、MT4またはMT5をインストールして入金すると、取引を始められます。

CFD用のサブアカウントの作成、「MT4/MT5」のインストール、そして入金方法に関して、下の記事で解説しています。

> OANDAでのCFD取引を開始するまでの流れ

OANDA証券のCAC40(フランス株価指数40)CFD取引に関するQ&A

CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引に関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、いくらから始められますか?
  • ・CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?
  • ・CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?

CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、いくらから始められますか?

OANDA証券のCAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、およそ134,000円から始められます(2025年7月9日現在)。

取引開始のために必要な最小額を必要証拠金と呼び、計算方法は以下の通りです。

  • 必要証拠金=CAC40(フランス株価指数40)の現在価格×ユーロ/日本円の現在価格×1(最小取引単位)×0.1(10%)

2025年7月9日時点のCAC40(フランス株価指数40)の現在価格はおよそ7,800ポイント、ユーロ/日本円の現在価格はおよそ172円です。

計算式に当てはめると「7,800×172×1×0.1=134,160」になり、134,160円が必要証拠金です。

> 株価指数CFDの取引を行うのに資金(証拠金)はどのくらい必要?

CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?

OANDA証券のCAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、土日を除く15:01~翌朝4:59まで(米国東部標準時間)取引可能です。

ただし、祝日等で取引ができない場合があります。

OANDA証券のCFD取引の取引時間に関しては、以下の記事を参考にしてください。

> 株価指数CFD 取引時間

CAC40(フランス株価指数40)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?

個人口座、法人口座ともに、レバレッジは10倍まで利用可能です。

OANDA証券のCFD取引の取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。

> 株価指数CFD取引概要

【まとめ】CAC40(フランス株価指数40)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説

CAC40(フランス株価指数40)はフランスの株価指数で、ユーロネクスト・パリに上場する時価総額・流動性の高い40銘柄で構成されます。

構成銘柄にはグローバルに事業を展開する大手企業が多く含まれており、国際的な景気や金融市場の動向に左右されやすい点が特徴です。

長期チャートでは、全体として比較的安定した値動きを見せており、2020年以降は緩やかな上昇基調が続いています。

今後もこの上昇傾向が維持されるかどうか注目です。

OANDA証券では、CAC40(フランス株価指数40)をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。

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