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FTSE100(イギリス株価指数100)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説


FTSE100(イギリス株価指数100)は英国の株価指数で、ロンドン証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い100銘柄で構成されます。

英国経済の動向を示す重要な指標として、世界中の投資家から注目されています。

本記事では、FTSE100(イギリス株価指数100)の特徴や推移、今後の見通しなどを解説します。

FTSE100(イギリス株価指数100)の値動きについてすぐに知りたい方は、下のリンクをクリックしてください。

> 7.FTSE100(イギリス株価指数100)の価格推移と今後の見通し


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    >マーケットニュース

UK100(イギリス株価指数100)リアルタイムチャート


  • ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。

上のチャートは、UK100(FTSE100を参照したCFD)のリアルタイムチャートです。

チャート上では、表示時間軸の切り替え、表示範囲の変更、株価の確認などができます。

また、「UK100(イギリス株価指数100)リアルタイムレート」のページでは、チャートに加えてトレードに役立つOANDA Labオリジナルツール(株価指数変化率、ボラティリティ確認ツール、米国主要経済指標、関連ニュースなど)が確認できます。

※OANDA証券では、FTSE100のCFD銘柄を『UK100』の名称で提供しています。

FTSE100(イギリス株価指数100)とは

FTSE100(イギリス株価指数100)の特徴と算出方法について解説します。

  • ・特徴
  • ・算出方法

特徴

FTSE100(イギリス株価指数100)は英国の株価指数で、ロンドン証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い100銘柄で構成されます。

構成銘柄には海外で事業を展開するグローバル企業が多く含まれており、英国経済だけでなく世界経済の動向にも敏感に反応しやすい点が特徴です。

業種も多岐にわたり、銀行、ヘルスケア、工業製品・サービス、エネルギー、消費財など幅広い分野の企業が組み込まれています。

ドイツのDAXやフランスのCAC40と並び、欧州を代表する株価指数の1つとして投資家から高い注目を集めています。

算出方法

FTSE100(イギリス株価指数100)は、時価総額加重平均と呼ばれる方法で算出される株価指数です。

1983年12月31日の時価総額を基準値(1,000ポイント)とし、構成銘柄の時価総額の変動に応じて指数が増減します。

そのため、時価総額の大きい銘柄ほど指数に与える影響が大きくなります。

FTSE100(イギリス株価指数100)の構成銘柄

FTSE100(イギリス株価指数100)は、時価総額や流動性などの基準を満たした100社で構成されています。

構成銘柄は、3月・6月・9月・12月の四半期ごとに実施される定期レビューを経て、必要に応じて入れ替えられる場合があります。

2025年7月7日時点の時価総額上位は、以下の通りです。

銘柄名 日本語 セクター
AstraZeneca アストラゼネカ ヘルスケア
HSBC Holdings HSBCホールディングス 金融
Shell シェル エネルギー
Unilever ユニリーバ 生活必需品
Rolls-Royce Holdings ロールス・ロイス・ホールディングス 資本財・サービス
British American Tobacco ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 生活必需品
Rio Tinto リオ・ティント 素材
RELX レレックス 情報通信サービス
BP ビー・ピー エネルギー
GSK グラクソ・スミスクライン ヘルスケア

英国の主要な株価指数

英国にはFTSE100(イギリス株価指数100)の他にも、注目される株価指数があります。

  • ・FTSE250
  • ・FTSE350
  • ・FTSE All-Share

FTSE250

ロンドン証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額でFTSE100に次ぐ中型株250銘柄で構成される株価指数です。

金融、工業、テクノロジーなど多様な業種を含み、英国の中堅企業の動向を示します。

英国を基盤とする企業が多いのが特徴です。

FTSE350

FTSE100とFTSE250を合わせた英国株350銘柄で構成される株価指数です。

金融、工業、消費財、テクノロジーなど幅広い業種をカバーし、英国株式市場全体の動向を示します。

大型株から中型株まで含まれており、企業規模のバランスが取れた構成が特徴です。

FTSE All-Share

FTSE100、FTSE250、そしてロンドン証券取引所に上場する中小型株を対象としたFTSE SmallCapを合わせた、約600銘柄で構成される株価指数です。

大型株から小型株まで幅広く組み込まれており、多様な市場動向を反映しています。

英国株式市場の全体像を把握するうえで、重要なベンチマークとなっています。

FTSE100(イギリス株価指数100)と「DAX」「CAC40」の違い

欧州にはFTSE100(イギリス株価指数100)の他にも、ドイツの「DAX」やフランスの「CAC40」があり注目されています。

ここでは、欧州を代表する株価指数の違いについて解説します。

  • ・DAXとの違い
  • ・CAC40との違い

DAXとの違い

DAXはドイツの株価指数で、構成銘柄はフランクフルト証券取引所に上場する40銘柄です。

DAXの代表的な銘柄として、シーメンスやアリアンツなどが挙げられます。

1988年に1,000ポイントでスタートし、2025年7月時点で24,200ポイント台です。

FTSE100とDAXとの違い_20250720

出典:TradingView

2003年を起点として株価指数の推移を比較すると、DAXは大きく上昇している一方で、FTSE100は横ばい傾向が続いていることがわかります(ただしDAXは配当を含むトータルリターン指数)。

CAC40との違い

CAC40はフランスの代表的な株価指数で、ユーロネクスト・パリに上場する40銘柄で構成されます。

CAC40の代表的な銘柄として、エアバスやBNPパリバなどが挙げられます。

1987年末の株価指数を1,000ポイントとし、2025年7月時点の水準は7,800ポイント付近です。

FTSE100とCAC40との違い_20250720

出典:TradingView

2003年を起点にFTSE100と値動きを比較すると、おおむね相関して推移していますが、2020年以降はCAC40の方が上昇の勢いを強めていることがわかります。

FTSE100(イギリス株価指数100)とその他の代表的な指数のチャートを比較

FTSE100とその他の代表的な指数のチャート_20250720

出典:TradingView

上の長期チャートは2003年以降の値動きを示し、3種類の株価指数を比較しています。

FSTE100は長期的に見ると横ばいでやや伸び悩んでいるのに対し、JP225とS&P500は右肩上がりで堅調に推移しています。

特に近年はS&P500の上昇率が際立っており、FTSE100を大きく引き離していることがわかります。

また、JP225もFTSE100と比べて高いパフォーマンスを示しています。

FTSE100(イギリス株価指数100)の価格推移と今後の見通し

FTSE100(イギリス株価指数100)の価格推移と今後の見通しについて解説します。

  • ・価格推移
  • ・今後の見通し【2025年】

価格推移

FTSE100の価格推移_20250720

出典:TradingView

2003年以降の月足チャートを見ると、2つの特徴が目立ちます。

1つ目は、2016年のEU離脱の国民投票での株価下落幅が限定的であることです。

2008年のリーマンショック前後や2020年のコロナショックでは、大きく下落しています。

英国のEU離脱をめぐっては英国で大きな混乱が見られ、為替レートも大きく変動しました。

それに比べて、株価の反応は比較的穏やかだと判断可能です。

2つ目は、右肩上がりのレジスタンスラインです。

2007年高値と2018年高値を頂点として、右肩上がりのラインを引けます。

このラインは2007年以降機能しており強力だったものの、2025年に上抜けました。

FTSE100の上昇は新たな段階に移った可能性が考えられます。

今後の見通し【2025年】

FTSE100今後の見通し【2025年】_20250720

出典:TradingView

上の日足チャートは2024年4月以降、2025年7月上旬までを示しています。

右肩上がりの赤線は、月足チャートのレジスタンスラインと同一です。

値動きを見ると、1で上抜けに失敗したものの株価を維持し、2で突破に成功しました。

3ではトレンドラインがサポートラインとして機能しています。

その後、急落の場面があったものの4で再び上抜けに成功すると、上昇傾向を維持して5に到達しました。

5付近の青線は水平線で、3の直前の高値を基準にしています。

2025年7月の株価はこの高値を超えており、史上最高値を更新しました。

2025年上半期の状況が継続するならば、下半期も上昇トレンドを期待できそうです。

ただし、2025年上半期に急落の場面がありました。

一時的な下落やトレンド転換はいつでも起こりうると想定しつつ、トレードする必要があります。

なお、2025年7月現在、多くの国が米国との通商協議で困難な状況を迎えている一方、英国は米国と既に合意しています。

ファンダメンタルズの面で、英国は他国に比べて懸念点が1つ少ない状態です。

これも、株価に影響する可能性があります。

FTSE100(イギリス株価指数100)に投資する2つの方法

FTSE100(イギリス株価指数100)は株価指数であり、FTSE100そのものに投資できません。

FTSE100の値動きに連動する金融商品に投資することで、FTSE100に投資したのと同様の効果を得られます。

  • ・【投資方法1】ETF(上場投資信託)
  • ・【投資方法2】CFD(差金決済取引)

【投資方法1】ETF(上場投資信託)

ETFは投資信託の一種で、上場株式と同様に取引所で売買可能です。

投資信託には上場と非上場の2種類があり、非上場タイプは取引できる金融機関や取引可能な時間の制約が大きいです。

ETFは上場株式と同様に取引できるので、値動きを見ながら投資家の希望するタイミングで売買できます。

信用取引も可能で、価格の下落局面で積極的に利益を狙えます。

【投資方法2】CFD(差金決済取引)

CFDは日本語で差金決済取引と呼ばれ、FX(外国為替証拠金取引)と同様の仕組みで取引します。

取引開始時に投資対象の現物や口座内の資金を移動させることはなく、決済時に確定した損益のみをやり取りします。

この仕組みを利用して、口座残高より大きな金額で取引したり、現物を所有していなくても売りから取引を始めたりすることが可能です。

OANDA証券でFTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引を始める方法

OANDA証券でFTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。

  • ・OANDA証券で口座開設
  • ・マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成

OANDA証券で口座開設

取引するために、OANDA証券で口座開設します。

以下3点をあらかじめ準備すると、手続きがスムーズに進みます。

  • 1.メールアドレス
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必要書類や口座開設のやり方については、リンク先の記事を参照してください。

> FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説

自己資金での取引に抵抗がある方は、デモトレードから始めることも可能です。

デモトレードならお金が実際に減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。

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デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

> FXのデモトレードならOANDA証券|始め方やメリット・デメリットを詳しく解説

マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成

口座開設後、マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成します。

その後、MT4またはMT5をインストールして入金すると、取引を始められます。

CFD用のサブアカウントの作成、「MT4/MT5」のインストール、そして入金方法に関して、下の記事で解説しています。

> OANDAでのCFD取引を開始するまでの流れ

OANDA証券のFTSE100(イギリス株価指数100)CFD取引に関するQ&A

FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引に関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、いくらから始められますか?
  • ・FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?
  • ・FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?

FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、いくらから始められますか?

OANDA証券のFTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、およそ17,000円から始められます(2025年7月7日現在)。

取引開始のために必要な最小額を必要証拠金と呼び、計算方法は以下の通りです。

  • 必要証拠金=FTSE100(イギリス株価指数100)の現在価格×英ポンド/日本円の現在価格×0.1(最小取引単位)×0.1(10%)

2025年7月7日時点のFTSE100(イギリス株価指数100)の現在価格はおよそ8,790ポイント、英ポンド/日本円の現在価格はおよそ197円です。

計算式に当てはめると「8,790×197×0.1×0.1=17,316」になり、17,316円が必要証拠金です。

> 株価指数CFDの取引を行うのに資金(証拠金)はどのくらい必要?

FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?

OANDA証券のFTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、土日を除く朝9:01~翌朝4:59まで(米国東部標準時間)取引可能です。

ただし、祝日等で取引ができない場合があります。

OANDA証券のCFD取引の取引時間に関しては、以下の記事を参考にしてください。

> 株価指数CFD 取引時間

FTSE100(イギリス株価指数100)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?

個人口座、法人口座ともに、レバレッジは10倍まで利用可能です。

OANDA証券のCFD取引の取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。

> 株価指数CFD取引概要

【まとめ】FTSE100(イギリス株価指数100)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説

FTSE100(イギリス株価指数100)は、ロンドン証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い100銘柄で構成される、英国を代表する株価指数です。

グローバルに事業を展開する大手企業が多く含まれており、国際経済の影響を受けやすい特徴があります。

長期チャートを見ると、全体として安定した推移を続けていることがわかります。

2020年以降は緩やかな上昇基調となっており、今後もこの傾向が継続するか注目です。

OANDA証券では、FTSE100(イギリス株価指数100)をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。

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