ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は、ユーロ圏を代表する大型株50銘柄で構成される株価指数です。
代表的な構成銘柄には、フランスのLVMHやオランダのASMLがあり、これらの企業は欧州経済の成長を牽引するとともに、指数全体の動向に大きな影響を与えています。
本記事では、ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の特徴や推移、今後の見通しなどを解説します。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の値動きについてすぐに知りたい方は、下のリンクをクリックしてください。
> 6.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の価格推移と今後の見通し●投資判断に役立つマーケットニュースを随時配信
OANDA証券では、世界の株価指数、外国為替、商品市場など、最新ニュースを幅広く配信しています。
>マーケットニュース
目次
- 1.EU50(ヨーロッパ株価指数50)リアルタイムチャート
- 2.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とは
- 3.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の構成銘柄
- 4.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とその他のヨーロッパ圏の主要指数の違い
- 5.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とその他の代表的な指数のチャートを比較
- 6.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の価格推移と今後の見通し
- 7.ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)に投資する2つの方法
- 8.OANDA証券でユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引を始める方法
- 9.OANDA証券のユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)CFD取引に関するQ&A
- 10.【まとめ】ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説
EU50(ヨーロッパ株価指数50)リアルタイムチャート
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
上のチャートは、EU50(ユーロ・ストックス50を参照したCFD)のリアルタイムチャートです。
チャート上では、表示時間軸の切り替え、表示範囲の変更、株価の確認などができます。
また、「EU50(ヨーロッパ株価指数50)リアルタイムレート」のページでは、チャートに加えてトレードに役立つOANDA Labオリジナルツール(株価指数変化率、ボラティリティ確認ツール、米国主要経済指標、関連ニュースなど)が確認できます。
※OANDA証券では、ユーロ・ストックス50のCFD銘柄を『EU50』の名称で提供しています。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とは
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の特徴と算出方法について解説します。
- ・特徴
- ・算出方法
特徴
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は、ユーロ圏を代表する株価指数です。
フランス、ドイツ、オランダなどユーロ圏の主要な株式市場における、時価総額や流動性の高い50銘柄で構成されています。
この指数は、ドイツ証券取引所グループ傘下のSTOXX社が算出・公表・管理しています。
構成銘柄には、LVMH(フランス)、SAP(ドイツ)、ASML(オランダ)など、ユーロ圏を代表するグローバル企業が含まれています。
ドイツのDAX、英国のFTSE100、フランスのCAC40と並び、欧州全体の株価動向を把握するうえで、代表的かつ重要な指標の1つとされています。
算出方法
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は、時価総額加重平均と呼ばれる方法で算出される株価指数です。
1991年12月31日の時価総額を基準値(1,000ポイント)とし、 構成銘柄の時価総額の変動に応じて指数が増減します。
そのため、時価総額が大きい銘柄ほど指数への影響力が強くなります。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の構成銘柄
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は、時価総額や流動性などの一定の基準を満たす50銘柄で構成されます。
構成銘柄は、3月・6月・9月・12月の四半期ごとに定期的に見直され、必要に応じて銘柄の入れ替えが行われます。
2025年7月9日時点において時価総額が大きい順に並べると、以下の通りです。
銘柄名 | 日本語 | セクター |
---|---|---|
SAP | エス・エー・ピー | テクノロジー |
ASML HOLDING | ASMLホールディング | テクノロジー |
HERMES INTERNATIONAL | エルメス・インターナショナル | 一般消費財 |
LVMH | モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン | 一般消費財 |
L’ORÉAL | ロレアル | 一般消費財 |
SIEMENS | シーメンス | 資本財・サービス |
DEUTSCHE TELEKOM | ドイツテレコム | 通信サービス |
AIRBUS | エアバス | 資本財・サービス |
INDITEX | インディテックス | 一般消費財 |
ALLIANZ | アリアンツ | 保険 |
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とその他のヨーロッパ圏の主要指数の違い
欧州にはユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の他にも、ドイツの「DAX」、英国の「FTSE100」、フランスの「CAC40」があり注目されています。
ここでは、欧州を代表する株価指数の違いについて解説します。
- ・DAXとの違い
- ・FTSE100との違い
- ・CAC40との違い
DAXとの違い
DAXはドイツの株価指数で、構成銘柄はフランクフルト証券取引所に上場する40銘柄です。
DAXの代表的な銘柄として、シーメンスやアリアンツが挙げられます。
1988年に1,000ポイントでスタートし、2025年7月時点で24,200ポイント台です。
出典:TradingView
2003年を起点にして株価指数の値動きを比較すると、ユーロ・ストックス50が伸び悩む一方で、DAXは大きく上昇していることが確認できます(ただしDAXは配当を含むトータルリターン指数)。
FTSE100との違い
FTSE100は英国の株価指数で、構成銘柄はロンドン証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い100銘柄です。
FTSE100の代表的な銘柄として、HSBCホールディングスやシェルが挙げられます。
1984年に1,000ポイントでスタートし、2025年7月時点で8,800ポイント台です。
出典:TradingView
2003年を起点にしてユーロ・ストックス50と値動きを比較すると、長期的にはいずれも上昇していますが、ユーロ・ストックス50はFTSE100より上昇ペースが緩やかな局面があります。
直近では両指数とも堅調に推移しており、パフォーマンスの差はほとんど見られません。
CAC40との違い
CAC40はフランスの代表的な株価指数で、ユーロネクスト・パリに上場する40銘柄で構成されます。
CAC40の代表的な銘柄として、エアバスやBNPパリバなどが挙げられます。
1987年末の株価指数を1,000ポイントとし、2025年7月時点の株価は7,800ポイント付近です。
出典:TradingView
2003年を起点にユーロ・ストックス50と値動きを比較すると、長期的にはいずれも堅調に上昇しており、おおむね似たような動きをたどっています。
ただし、全体としてはCAC40の方がやや高いパフォーマンスを示していることがわかります。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とその他の代表的な指数のチャートを比較
出典:TradingView
上の長期チャートは2003年以降の値動きを示し、3種類の株価指数を比較しています。
どの指数も長期的には上昇傾向にありますが、伸び率には明確な違いが見られます。
特にS&P500は安定して優れたパフォーマンスを維持しており、他の指数を大きく引き離しています。
2023年以降、ユーロ・ストックス50は緩やかに上昇する一方で、S&P500が力強い伸びを示し、JP225は両者の中間的な動きを見せています。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の価格推移と今後の見通し
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の価格推移と今後の見通しについて解説します。
- ・価格推移
- ・今後の見通し【2025年】
価格推移
出典:TradingView
2003年後半以降の価格推移を確認すると、2008年のリーマンショック前後の下落以降、おおむね上昇傾向を維持していることがわかります。
赤枠部分でレンジ相場を形成した後に上方向に抜けると、リーマンショック前高値を超えてさらに上昇が続いています。
直近の株価も上がり続けており、トレンドは継続中です。
今後の見通し【2025年】
出典:TradingView
週足チャートで値動きを確認すると、赤のトレンドラインを引くことができます。
この線の上側で推移する限り、今後も上昇トレンドが続くと想定可能です。
最新の値動きを見ると、上昇しつつ前回高値(青線)に近づきつつあります。
前回高値を明確に上抜ければトレンド継続、上抜けられずにサポートラインを下抜ければ、トレンド転換の可能性があります。
ファンダメンタルズ面に目を転じると、2025年7月時点で米国とEUの間で関税に関する協議が継続中です。
協議の結果次第では貿易戦争に発展する可能性があり、その場合は下落トレンドへの転換に注意が必要です。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)に投資する2つの方法
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は株価指数であり、ユーロ・ストックス50そのものに投資できません。
ユーロ・ストックス50の値動きに連動する金融商品に投資することで、ユーロ・ストックス50に投資したのと同様の効果を得られます。
- ・【投資方法1】ETF(上場投資信託)
- ・【投資方法2】CFD(差金決済取引)
【投資方法1】ETF(上場投資信託)
ETFは投資信託の一種で、上場株式と同様に取引所で売買可能です。
投資信託には上場と非上場の2種類があり、非上場タイプは取引できる金融機関や取引可能な時間の制約が大きいです。
ETFは上場株式と同様に取引できるので、値動きを見ながら投資家の希望するタイミングで売買できます。
信用取引も可能で、価格の下落局面で積極的に利益を狙えます。
【投資方法2】CFD(差金決済取引)
CFDは日本語で差金決済取引と呼ばれ、FX(外国為替証拠金取引)と同様の仕組みで取引します。取引開始時に投資対象の現物や口座内の資金を移動させることはなく、決済時に確定した損益のみをやり取りします。
この仕組みを利用して、口座残高より大きな金額で取引したり、現物を所有していなくても売りから取引を始めたりすることが可能です。
OANDA証券でユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引を始める方法
OANDA証券でユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。
- ・OANDA証券で口座開設
- ・マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成
OANDA証券で口座開設
取引するために、OANDA証券で口座開設します。
以下3点をあらかじめ準備すると、手続きがスムーズに進みます。
- 1.メールアドレス
- 2.本人確認書類
- 3.マイナンバー
下のバナーをクリックすると、OANDA証券の口座開設フォームが開きます。
必要書類や口座開設のやり方については、リンク先の記事を参照してください。
> FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説
自己資金での取引に抵抗がある方は、デモトレードから始めることも可能です。
デモトレードならお金が実際に減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。
下のバナーをクリックすると、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームに移動します。
デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
> FXのデモトレードならOANDA証券|始め方やメリット・デメリットを詳しく解説
マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成
口座開設後、マイページ内でCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、MT4またはMT5をインストールして入金すると、取引を始められます。
CFD用のサブアカウントの作成、「MT4/MT5」のインストール、そして入金方法に関して、下の記事で解説しています。
OANDA証券のユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)CFD取引に関するQ&A
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引に関するよくある質問は、主に以下の通りです。
- ・ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、いくらから始められますか?
- ・ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?
- ・ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、いくらから始められますか?
OANDA証券のユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、およそ93,000円から始められます(2025年7月9日現在)。
取引開始のために必要な最小額を必要証拠金と呼び、計算方法は以下の通りです。
- 必要証拠金=ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の現在価格×ユーロ/日本円の現在価格×1(最小取引単位)×0.1(10%)
2025年7月9日時点のユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)の現在価格はおよそ5,390ポイント、ユーロ/日本円の現在価格はおよそ172円です。
計算式に当てはめると「5,390×172×1×0.1=92,708」になり、92,708円が必要証拠金です。
> 株価指数CFDの取引を行うのに資金(証拠金)はどのくらい必要?
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、何時から何時まで取引可能ですか?
OANDA証券のユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、土日を除く朝9:16~翌朝4:59まで(米国東部標準時間)取引可能です。
ただし、祝日等で取引ができない場合があります。
OANDA証券のCFD取引の取引時間に関しては、以下の記事を参考にしてください。
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)のCFD取引は、何倍までレバレッジを活用できますか?
個人口座、法人口座ともに、レバレッジは10倍まで利用可能です。
OANDA証券のCFD取引の取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)とは|特徴・推移・今後の見通しなどをわかりやすく解説
ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)は、ユーロ圏を代表する大型株50銘柄で構成される株価指数です。
構成銘柄にはフランスやドイツなどの主要企業が多く含まれており、欧州経済だけでなく国際情勢の影響も受けやすい特徴があります。
長期的には緩やかな成長を示しているものの、近年は米国株や日本株と比べて上昇ペースが抑えられています。
今後もこの堅調な動きが維持されるかどうかに注目です。
OANDA証券では、ユーロ・ストックス50(ヨーロッパ株価指数50)をはじめ投資に関わる基礎的な用語を、初心者の方向けにわかりやすく解説するコンテンツを提供しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。