FXに関するコラム・豆知識

金融不安和らぎ株高、円安 今週は米雇用統計等に注目 OANDAラボ-マーケット最新情報(2023年4月3日)


先週のFX市場の動き


先週のFX市場は先週まで強かった円が全面安となったのに対し、カナダドルが強い動きとなりました。

【先週の主要8通貨の通貨別の騰落率】

最新の通貨別強弱(騰落率)グラフはこちら

【直近1ヶ月の主要8通貨の通貨の強弱チャート】

直近1ヶ月の通貨の強弱チャートを見ると、強かった円が失速しているのが確認できます。

最新の主要通貨の強弱チャートはこちら

【先週のFXの主要28通貨ペアの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

主要通貨ペアの相関性分析

先週のドルストレートの相関性を見ると、多少の相関が見られる部分もありますが、全体的にはそれほど強くなく、米ドル中心の相場ではなかったようです。

【先週の主要ドルストレート通貨ペアの相関性】

円を含む通貨ペアでは全体的に相関が強く、円の強弱がはっきりとしていたようです。

【先週のドル円、クロス円の相関性】

ユーロを含む主要な通貨ペアは全体的に低く、ユーロの強弱ははっきりとしていなかったようです。

【先週のユーロを含む主要な通貨ペアの相関性】

最新の相関性のチェックはこちら

 

先週の株価指数CFDの動き


米国市場

先週の米国の株価指数は金融不安が和らいだこともあり、全体的に底堅い動きとなりました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

欧州市場

欧州の株価指数CFDも底堅い推移が続きました。

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

 

アジア・オセアニア市場

先週のアジア・オセアニアの株価指数CFDも全体的に底堅い動きとなりました。

 

最新の主要の株価指数の変化率はここでチェック

【株価指数CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

先週の商品CFDの動き


先週の商品CFDは銅や原油が底堅いのに対し、引き続き天然ガスが弱い動きとなりました。

【商品CFDの騰落率ランキング】

最新の騰落率ランキングはこちら

 

米国債利回りの推移


【残存期限別の米国債利回りの推移】

先週の米国債利回りは、全体的に伸び悩む状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債利回りの推移はこちら

 

【直近5週間の金曜日の米国債イールドカーブの比較】

直近5週の金曜日のイールドカーブを比較すると、全体的に前週よりは少し高い水準となりましたが、依然として短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」状態が続いています。

出所:U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY

米国債のイールドカーブの推移はこちら

   

Fedwatchツール


【直近5営業日のFedWatchToolにおける次回FOMC会合後の政策金利予測の推移】

CMEグループが公表するFedWatchToolでは、次回(2023年5月開催)のFOMCにおける政策金利は利上げなしと25bpの利上げの確率が拮抗しており、いずれかに傾くような材料が出てくると、各市場が過敏に反応しそうな状況が続いています。

出所:CMEグループ

FedWatchToolにおける次回FOMC会合時の政策金利予測の推移

 

OANDAのポジション、主要銘柄の値動き


FX

米ドル/円(USD/JPY)

先週のドル円は底堅く133円台まで反発しています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ないですが、反発により苦しくなった売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、下落基調が一段落し、安値、高値を切り上げる動きに転じています。

今週も下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか、上値を探る場面では直近の高値水準を突破できるか等に注目しながら、反発地合い継続の可能性を探っていきたいです。

【USD/JPYの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の通貨先物市場の円のポジションは売りポジションに傾いている状況ですが、前週に続き、売りポジション比率は減少しています。

【投機筋の通貨先物市場の円のポジションの推移(最終更新日2023/3/28)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ユーロ/米ドル(EUR/USD)

先週のユーロドルは序盤は底堅いものの、直近の高値水準となる1.093付近で失速しています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、直近の下押しで苦しくなったポジションが少し増えています。

このため、反発した水準では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる場面では損切りの売りが増え、上値が重くなる可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていますが、先週は高値を切り上げることができず、少し雲行きが怪しくなってきました。今週はレジスタンスとなった1.093をしっかりと突破できるか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

反発に転じる際はどの程度まで上昇するか、下押しの際は直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、方向感を探っていきたいです。

【EUR/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のユーロの投機筋の通貨先物市場のポジションは売買比率は前週と大きな変化はなく、買いに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場のユーロのポジションの推移(最終更新日2023/3/28)】

シカゴIMM通貨先物ポジションのチェックはこちら

ポンド/米ドル(GBP/USD)

先週のポンドドルは底堅く、1.24台まで上昇後、1.23を割り込む水準まで下押しして週末を迎えています。

OANDAのオープンポジションを見ると、売買の偏りは少ない中、上昇基調が続いたため、含み損を抱えた売りポジションが増えています。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる動きとなると、損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことができそうです。

一方で直近の下押しで苦しくなった買いポジションも少し増えており、上値を探る場面では安堵の利益確定売り、安値を切り下げる場面では損切りの売りが増える可能性にも少し注意が必要となりそうです。

4時間足チャートを見ると、上昇基調が続いていましたが、安値を結んだラインを割り込む状態が続き、上昇の勢いは少し和らいでいるようにも見えます。

反発の際は直近の高値水準を突破できるか、下押しの際は引き直したトレンドラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいです。

【GBP/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点のポンドの投機筋の通貨先物市場のポジションは前週に続き、売りポジションの比率が上昇しています。

【投機筋の通貨先物市場のポンドのポジションの推移(最終更新日2023/3/28】

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豪ドル/米ドル(AUD/USD)

先週の豪ドルは下げ渋り、緩やかな反発地合いが続きました。

OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジション比率が高い中、方向感を見出しにくい動きが続いているため、0.66台後半から0.67台前半にかけてのレンジに売買双方のポジションが多い状況です。

このためこのレンジを上下にしっかりと抜けるような動きとなると、苦しくなった方の損切りの注文を絡めて方向感が出てくる可能性を見出すことができそうです。

4時間足チャートを見ると、方向感を見出しにくい動きが続いています。

高値、安値を結んだラインや直近の高値、安値水準に注目しながら、上下いずれに方向感が出てくるかに注目したいです。

【AUD/USDの4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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豪ドルの投機筋の通貨先物市場のポジションは売りポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の通貨先物市場の豪ドルのポジションの推移(最終更新日2023/3/28)】

投機筋の通貨先物ポジションのチェックはこちら

CFD

米国S&P株価指数500(US500)

先週のUS500は底堅い推移が続き、4100台を回復して週末を迎えています。

OANDAのオープンポジションを見ると売買の偏りは少ない中、高値圏での推移が続いているため、売りポジションの多くが含み損を抱えている状況です。

このため、下押した水準では安堵の買い戻し、高値を切り上げる場面では損切りの買いが増え、底堅い推移が続く可能性を見出すことはできそうです。

4時間足チャートを見ると、安値、高値を切り上げ、上昇基調が続いています。

上値を探る場面では高値を切り上げることができるか、下押しの際は安値を結んだラインや直近の安値水準を守れるか等に注目しながら、上昇基調が続くかを見守りたいです。

【US500の4時間足チャート】

表示しているインジケーター:OANDA_Orderbook3OANDA_Multi_Parabolicの日足、OANDA_Multi_RSIの日足

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先週火曜日時点の投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションは売りポジションに傾く状況が続いています。

【投機筋の先物市場のS&P500 E-miniのポジションの推移(最終更新日2023/3/28)】

投機筋の株価指数先物市場のポジションのチェックはこちら


今週の注目材料


 

今週の主な経済イベント

米国 

4/3 22:45 米国3月製造業PMI(改定値)

4/3 23:00 米国2月建設支出

4/3 23:00 米国3月ISM製造業景況指数

4/4 5:15 クックFRB理事コメント機会

4/4 23:00 米国2月製造業受注

4/4 23:00 米国2月雇用動態調査(JOLTS)求人件数

4/5 2:30 クックFRB理事コメント機会

4/5 2:45 コリンズ・ボストン連銀総裁コメント機会

4/5 20:00 米MBA住宅ローン申請指数

4/5 21:15 米国3月ADP雇用統計

4/5 21:30 米国2月貿易収支

4/5 22:45 米国3月サービス業PMI、総合PMI(改定値)

4/5 23:00 米国3月ISM非製造業景況指数

4/5 23:30 米国週間原油在庫量

4/6 20:30 米国3月チャレンジャー人員削減数

4/6 21:30 米国週間新規失業保険申請件数

4/7 21:30 米国3月雇用統計

 

ユーロ圏

4/3 16:50 フランス3月製造業PMI(改定値)

4/3 16:55 ドイツ3月製造業PMI(改定値)

4/3 17:00 ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)

4/4 15:00 ドイツ2月貿易収支

4/4 18:00 ユーロ圏3月卸売物価指数

4/5 15:00 ドイツ2月製造業受注

4/5 15:45 フランス2月鉱工業生産

4/5 16:50 フランス3月サービス業PMI(改定値)

4/5 16:55 ドイツ3月サービス業PMI(改定値)

4/5 17:00 ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)

4/6 15:00 ドイツ2月鉱工業生産

4/7 15:45 フランス2月経常収支・貿易収支

 

日本

4/3 8:50 日本1-3月期日銀短観

4/4 8:50 日本3月マネタリーベース

4/6 8:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況

4/7 8:30 日本2月全世帯家計調査・消費支出

4/7 8:30 日本2月毎月勤労統計調査

4/7 14:00 日本2月景気先行指数、景気一致指数

 

英国

4/3 17:30 英国3月製造業PMI

4/5 17:30 英国3月サービス業PMI

4/6 17:30 英国3月建設業PMI

 

オーストラリア

4/3 10:30 豪2月住宅建設許可件数

4/4 13:30 RBA政策金利発表

4/6 10:30 豪2月貿易収支

 

カナダ

4/4 21:30 カナダ2月住宅建設許可件数

4/6 21:30 カナダ2月貿易収支

4/7 21:30 カナダ2月雇用統計

4/7 23:00 カナダ3月Ivey購買部協会指数

 

スイス

4/3 15:30 スイス3月消費者物価指数

4/3 16:30 スイス3月製造業PMI

4/6 14:45 スイス3月失業率

 

中国

4/3 10:45 中国3月Caixin製造業PMI

4/6 10:45 中国3月Caixinサービス業PMI

 

主要な経済指標・中央銀行のイベントの予定はこちら

過去の経済指標の推移はこちら

 
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