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OANDAオーダーブックの使い方やデータの特徴を理解する方法


オーダーブックのデータの性質!?


OANDAのオープンオーダーのデータをチェックする上で、データの特徴を理解しておくことは重要です。今回は指値、逆指値のデータの特徴に注目してご案内いたします。

 

決済逆指値の数は少なめ!?


OANDAのオープンオーダーのデータの特徴として、指値注文に対して、逆指値注文は少ない傾向があります。

特に決済の逆指値注文の場合、損失を確定する場面で主に使われる注文ということもあり、初心者トレーダーを中心に嫌われがちな注文です。

損切り注文を入れるという習慣がない初心者トレーダーはもちろん、トレードを始めたばかりの頃は損切り注文をしっかりと入れるようにしていたトレーダーでも、損切り注文を入れなければ、勝てたのにという相場に遭遇する機会が増え、損切り注文を入れるのを次第に避けるようになったというパターンの方も多いかもしれません。

これに対し、指値注文というのは現在の価格よりも有利な価格での約定を狙った注文ということもあり、誰もが躊躇なく入れることができる注文であるため、逆指値よりも多く入る傾向があります。

このような理由から、指値の注文に比べて、逆指値の注文は入りにくい傾向があります。

 

【指値に比べて逆指値が少ない例】

OANDAオーダーブックの使い方

 

逆指値のデータが重要!?


逆指値注文の方が指値注文よりも少ないということをご案内しましたが、資金管理をしっかりと行なっている上級トレーダーの多くは損切りの逆指値注文をしっかりと入れる傾向があります。

このため、指値注文にくらべ、逆指値注文は少ないですが、資金管理をしっかりと行う中上級トレーダーのテクニカル分析の結果が反映されやすいデータということができ、比較的信頼度の高いデータということができます。

上のオープンオーダーの例を見ても、指値注文は上に買い、下に売りが厚く入る状況となり、注文の厚い水準と薄い水準の判断が難しい場合も多いのに対し、逆指値では比較的、注文が厚い水準と薄い水準の差が出やすいという特徴があります。

このため、指値に比べて、逆指値は少ないことが多いですが、逆指値に注目していると、値動きの予想が行いやすい場合が多いと言えます。

ある程度、逆指値の厚みがある水準はしっかりと資金管理を行なっているトレーダーがテクニカル分析を行なった上で導き出された水準の可能性が高く、相場の転換点になることも多いため、しっかりとチェックしておきたいところです。

また、指値注文、逆指値注文の性質からも逆指値に注目すべき点はあります。

指値注文は価格の進む方向に対して、逆行する注文です。

このため、指値が多い水準では価格の進む方向に対して、反対の力が加わります。このため、元々の価格の勢いと逆行する力のいずれか勝った方に価格が進むということになります。いずれが勝つかの予想は難しく、その結果によって予想される値動きが変わってきます。

 

【指値の場合の力の方向性のイメージ】

OANDAオーダーブックの使い方

 

これに対し、逆指値は価格の進む方向と同じ方向に加わる力です。つまり、元々の価格の勢いに順ずる力であるため、逆指値が多い水準では、元の価格の勢いに逆指値の力が加わり、短期的にでもその方向へ勢いが付きやすいという特徴があります。

もちろん、必ず、そのような動きになるというものではありませんが、いずれの勢いが勝つかが不明な指値に比べると、逆指値の方がその後の値動きを予想しやすいということはご理解いただけると思います。

 

【逆指値の場合の力の方向性のイメージ】

OANDAオーダーブックの使い方

 

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