MT5でVWAPを表示する方法は?表示方法・注意点などを解説
VWAPとは、価格を出来高(取引量)で加重平均し、一定期間内の平均的な取引価格を把握するためのテクニカル指標です。
取引量を加味した平均価格のため、現在の価格と比較することで、買いと売りのどちらが優勢かを判断する材料になります。
本記事では、MT5でのVWAPの表示方法や設定方法、使う際の注意点などをわかりやすく解説します。
MT5で使えるVWAPとは
VWAPの基本的な意味や移動平均線との違いについて解説します。
- ・VWAPとは
- ・VWAPと移動平均線の違い
VWAPとは
VWAP(Volume Weighted Average Price)とは、価格を出来高(取引量)で加重平均し、一定期間内の平均的な取引価格を示すテクニカル指標です。
日本語では「出来高加重平均価格」と呼ばれますが、FXは相対取引が主流で市場全体の出来高を把握できないため、出来高の代わりにティック回数(価格が変動した回数)を用いて計算するのが一般的です。
単純な価格の平均ではなく取引量を加味しているため、現在の価格が一定期間内の平均的な取引価格と比べてどの水準にあるか、また相場の方向感がどちらに傾いているかを把握する目安として使われます。
一般的に、価格がVWAPより上にある場合は買いが優勢、下にある場合は売りが優勢と判断されます。

出典:MT5
また、VWAPがサポートライン(下値支持線)やレジスタンスライン(上値抵抗線)として機能する場合もあります。
VWAPと移動平均線の違い
VWAPと移動平均線は、どちらも価格の平均値を基に相場の方向感を把握するために使われますが、計算方法が異なります。
VWAPは価格を出来高(取引量)で加重平均して算出するため、取引量の多い価格の影響をより強く受けます。
一方、移動平均線(単純移動平均線の場合)は一定期間の価格を単純に平均して算出するのが基本です。
また、VWAPは設定した期間の開始時点から計算され、期間が変わると計算がリセットされるのに対し、移動平均線は設定した期間の価格を基にローソク足が進むごとに計算されます。
このように、VWAPは出来高(取引量)を加味した平均価格、移動平均線は価格の平均値を示す指標という違いがあります。
| VWAP | 移動平均線 | |
|---|---|---|
| 計算方法 | 価格を出来高(取引量)で加重平均 | 価格を単純に平均して算出 |
| 出来高(取引量)の反映 | 反映する(FXはティック回数で代用) | 反映しない |
| 期間のリセット | 一定期間ごとにリセット(日次・週次など) | 基本的にリセットせず連続して計算 |
MT5でVWAPを表示する方法
ここでは、MT5でVWAPを表示する方法を解説します。
MT5にVWAPインジケーターを導入する
MT5にはボリンジャーバンドやMACDのような定番インジケーターが標準搭載されていますが、VWAPは標準インジケーターには含まれていません。
そのため、MT5でVWAPを表示するにはまずカスタムインジケーターをインターネット上からダウンロードする必要があります。
代表的な入手方法の1つが、インジケーターやEAを取り扱う公式マーケットプレイス 「MQL5マーケット」です。
MT5の上部メニューの「ツール」から「MQL5市場」を開き、「インディケータ」タブを選択したうえで「VWAP」で検索すると、無料・有料のインジケーターが見つかります。

出典:MT5
その中から好みのインジケーターを選んでダウンロードすると、自動的にMT5の「ナビゲータ」に追加されます(本記事では例として、無料の「Full VWAP」を使用して解説します)。

出典:MT5
インジケーターごとに計算方法や設定項目などが異なるため、事前に内容を確認してから使うと安心です。
なお、カスタムインジケーターは、インジケーター開発者やインジケーター配布サイトなどから入手することもできます。
VWAPをチャートに表示する
VWAPインジケーターの導入が済んだら、次の手順でチャートに表示します。
MT5左側の「ナビゲータ」(表示されていない場合は上部メニューの「表示」→「ナビゲータ」を選択)から追加したVWAPインジケーターを探し、該当のインジケーターをチャート上にドラッグ&ドロップ、またはダブルクリックします。

出典:MT5
VWAPインジケーターの設定画面が開くので、内容を確認して「OK」をクリックします。

出典:MT5
これでチャート上にVWAPインジケーターが表示されます。
表示されない場合は、ナビゲータの一覧が更新されていない可能性があるため、ナビゲーター上で右クリックして「更新」を選択するか、MT5を再起動してみてください。
VWAPのパラメーターを設定する
VWAPインジケーターの設定項目は提供元によって異なりますが、一般的には次のようなパラメーターを調整できます。
- ・ベース期間(リセットタイミング):VWAPの計算をリセット(初期化)する間隔を指定します。日次・週次・月次などから選択できます。
- ・価格:VWAPの計算に使用する価格のベースを指定します。
- ・ラインの色・太さ:チャート上で見やすいように、VWAPラインの色や太さを調整します。
- ・適用する時間足:VWAPを表示する時間足を指定します。
こちらは「Full VWAP」の設定画面です。

出典:MT5
設定画面は複数のタブに分かれていることが一般的で、タブを切り替えながら各種設定をしていきます。
MT5のVWAPに関するQ&A
MT5のVWAPに関するよくある質問は、以下の通りです。
- ・MT5にVWAPは標準搭載されていますか?
- ・MT5のVWAPはスマホでも使えますか?
- ・MT5のVWAPを使う際の注意点はありますか?
MT5にVWAPは標準搭載されていますか?
MT5にVWAPは標準搭載されていません。
そのため、MT5でVWAPを使用するには、外部からカスタムインジケーターを導入する必要があります。
MT5のVWAPはスマホでも使えますか?
MT5のスマホアプリでは、PC版MT5のように外部からカスタムインジケーターを追加してVWAPを表示することはできません。
スマホでVWAPを確認したい場合は、VWAPに対応した別のチャートアプリを利用する必要があります。
MT5のVWAPを使う際の注意点はありますか?
VWAPインジケーターは、提供元によって計算方法や設定項目が異なる場合があります。
リセット期間や計算に使用する価格など、導入するインジケーターの仕様をあらかじめ確認してから使用することが大切です。
【まとめ】MT5でVWAPを表示する方法は?表示方法・注意点などを解説
VWAPは、出来高(取引量)を加味して平均価格を算出し、現在の価格水準や相場の方向感を確認する際に活用できるテクニカル指標です。
MT5にはVWAPが標準搭載されていないため、カスタムインジケーターを利用してチャートに表示します。
インジケーターの種類によって機能や設定が異なるため、利用前に仕様を確認しておくことが大切です。
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