用語解説

システムトレードとは|意味やメリットデメリット・よくある質問を解説


システムトレードとは、売買の判断をシステム的(機械的)に行うトレード方法を指します。

広義ではトレーダーの手動によるトレードも含みますが、狭義では自動売買トレードに限った意味で使われる場合もあります。

本記事では、システムトレードの意味、自動売買との違い、メリットデメリット、よくある質問などについて詳しく解説します。

システムトレードとは

システムトレードについて、以下の項目を解説します。

  • ・意味
  • ・裁量トレードとの違い
  • ・自動売買との違い

意味

システムトレードとは、事前に決めた取引ルールに沿って売買の判断をシステム的(機械的)に行う手法です。

「シストレ」と略して呼ばれることもあります。

一般的に「システムトレード」は、機械的なルールに基づいて行うトレードを指し、トレーダー自身の手動によるトレードも、プログラムに任せた自動売買トレードも含みます。

ただし、手動のトレードを含まず、「システムトレード=自動売買」に限った意味で使われることもあります。

システムトレードという言葉が用いられる場合には、どちらの意味で使っているのかを判断する必要があります。

裁量トレードとの違い

システムトレードと対比されるトレード方法に、「裁量トレード」があります。

システムトレードは、事前に決めたルールに沿ってシステム的(機械的)にトレードするのが特徴です。

一方、裁量トレードも事前に決めたルールに沿って取引しますが、こちらは最終的にトレーダー自身が売買のタイミングを判断します。

機械的に売買するか、自身の裁量判断により売買するかの違いがあります。

自動売買との違い

システムトレードと自動売買は厳密には意味が異なりますが、同じ意味で使われることもあります。

事前に取引ルールを決める点は同じで、ルールに沿って手動または自動で注文するのがシステムトレード、自動で注文するのが自動売買です。

システムトレードのメリットデメリット

システムトレードのメリットデメリットについて解説します。

  • ・メリット
  • ・デメリット

メリット

システムトレードの大きなメリットは「取引ルールを確実に実行できる」点です。

人間は感情的になりやすいため、売買の判断をトレーダー(人)が行う場合、感情に左右されて判断が鈍ることがあります。

その点、システムトレードは事前に決めた取引ルールに沿って機械的に売買するので、感情に左右されない取引が可能です。

また、自動で売買するシステムトレードでは、「24時間取引ができる」というメリットもあります。

システムが相場を24時間に渡って監視し取引するため、トレードチャンスを逃さなくなります。

デメリット

システムトレードのデメリットは、相場の変化に対応できない可能性がある点です。

相場の状況は時間経過とともに変化するため、自動で売買するシステムトレードの場合は定期的に取引ルールの見直しや調整が必要になります。

また、重要な経済指標の発表時など、急変動が起きそうなポイントでは、事前に取引を止めるかどうかの検討も重要になります。

システムトレードに関するQ&A

システムトレードに関する、よくあるQ&Aを解説します。

  • ・システムトレードは勝てないって本当ですか?
  • ・システムトレードを作ることはできますか?

システムトレードは勝てないって本当ですか?

システムトレードが勝てないことはありません。

裁量トレードのほうが、相場の変化に柔軟に対応できるという見方もありますが、感情に左右され判断が鈍くなる可能性があります。

一方、システムトレードは相場の急変に対応できない可能性がありますが、感情に左右されず機械的に取引可能です。

どのトレード方法にも一長一短があるので、メリット・デメリットを考慮した上で活用することが大切です。

システムトレードを作ることはできますか?

機械的な取引ルールは、トレードの知識があれば作れます。

そのトレードルールで自動売買するシステムを作るには、一般的にプログラミング技術が必要です。

とはいえ、プログラミング技術不要でシステムを構築できるサービスも存在します。

自動売買・システムトレードを構築する場合は、MT4やMT5のEA(エキスパート・アドバイザー)で作るのが一般的です。

【まとめ】システムトレードとは|意味やメリットデメリット・よくある質問を解説

システムトレードとは、事前に決めた取引ルールに沿って売買の判断をシステム的(機械的)に行う手法です。

システムトレードはルールに沿って売買できるメリットがある反面、相場の変化に柔軟に対応できない可能性があるというデメリットもあります。

システムトレードを使用する際は、メリット・デメリットを考慮した上で活用することが大切です。

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