用語解説

公開日:2019年2月19日 11時28分
最終更新日:2021年6月28日 16時02分

レンジ相場とは?見分け方や取引手法、おすすめインジケーターを紹介


レンジ相場とは?


FX取引においてレンジ相場とは、一定の値幅(レンジ)で価格が推移している相場のことです。

レンジ相場のイメージ画像

レンジ推移のイメージ画像

上記画像のように、レンジの上限に価格が近づくと上値が重くなり、レンジの下限に価格が近づくと底が硬くなりやすいといえます。レンジ相場の時は、レンジの上限に価格が近づいたら売り、レンジの下限に価格が近づいたら買いという戦略を立てることが可能です。

また、レンジ相場を抜けると価格が大きく動きやすいため、レンジ相場で取引をする際はストップロスも必ず設定するようにしましょう。


レンジ相場とトレンド相場の見分け方


FXの相場では、レンジ相場とトレンド相場の2種類があります。あくまで感覚値ですがレンジ相場が7割、トレンド相場が3割程度の割合かと思われます。移動平均線とボリンジャーバンドを使い、レンジ相場とトレンド相場を見分ける方法を紹介します。


移動平均線を使いレンジ相場とトレンド相場を見分ける方法


移動平均線は、一定期間の終値を平均し線で結んだインジケーターです。一般的に、線の向きや角度によって相場を分析します。以下の画像をご覧ください。

移動平均線を用いたトレンド相場のイメージ画像

移動平均線を用いたトレンド相場のイメージ画像

上記画像は、米ドル円の日足チャートです。2本の移動平均線がともに上方向を向き、価格が一方方向に推移していることが分かります。これは、上昇トレンドと判断することができます。続いて以下の画像を御覧ください。

移動平均線を用いたレンジ相場のイメージ画像

移動平均線を用いたレンジ相場のイメージ画像

上記画像は、米ドル円の日足チャートです。2本の移動平均線が上下にクロスをしており、為替レートも方向感がなく一定の価格で推移していることが分かります。これは、レンジ相場と判断することができます。

このように、移動平均線を使うことでトレンド相場とレンジ相場の分析を行いやすくなります。移動平均線について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

移動平均線の記事一覧


ボリンジャーバンドを使いレンジ相場とトレンド相場を見分ける方法


ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心にその上下には統計学を用いて計算された標準偏差を表示しているインジケーターです。一般的に、バンドの収縮と拡大によって相場状況を判断します。以下の画像をご覧ください。

ボリンジャーバンドを用いたトレンド相場のイメージ画像

ボリンジャーバンドを用いたトレンド相場のイメージ画像

上記画像は、米ドル円の日足チャートです。ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)し、一方方向に価格が動いていることが分かります。これは、上昇トレンドと判断できます。続いて、以下の画像をご覧ください。

ボリンジャーバンドを用いたレンジ相場のイメージ画像

ボリンジャーバンドを用いたレンジ相場のイメージ画像

上記画像は、米ドル円の日足チャートです。ボリンジャーバンドがスクイーズ(収縮)し、為替レートが一定の価格が推移していることが分かります。このような状態は、レンジ相場と判断できます。

このように、ボリンジャーバンドのエクスパンションとスクイーズで相場を分析することができるので、初心者の方におすすめのインジケーターです。ボリンジャーバンドについて詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

ボリンジャーバンドの記事一覧


レンジ相場の取引手法


レンジ相場で取引を行う際は、大きな値幅を狙うのではなく、小さな値幅でコツコツと取引を行うことが大切です。前述したように、レンジ相場は一定の値幅で上下に動くため、大きな値幅を狙いにいってしまうと価格が元の水準に戻されやすいからです。ここでは例として、ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場での取引について紹介します。以下の画像を御覧ください。

ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場での取引手法

ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場での取引手法

上記の画像は、米ドル円の日足チャートにボリンジャーバンドの2σを表示させたものです。ボリンジャーバンドの2σがスクイーズし、レンジ相場と判断できます。一般的にボリンジャーバンドの±2σに収まる確率は、95.4%と言われています。

そのため、レンジ相場の状態で価格が+2σにタッチしたら売りエントリー、-2σにタッチしたら買いエントリーという戦略を立てることが可能です。ただし、ボリンジャーバンドがエクスパンションをしトレンドが発生するサインが出たら、すぐに損切りを行いましょう。


OANDAが提供する市場開始レンジ戦略インジケーターとEA


本記事では、レンジ相場について説明してきました。これまで説明したレンジとは若干、意味が異なりますが、OANDAでは「市場開始レンジ戦略」という考え方に基づいたMT4インジケーター及びEA(自動売買)を提供しています。 「市場開始レンジ戦略」とは「各通貨の主たる市場が開始後の一定時間の高値・安値は、その後のトレンドを見定める際に重要な目安である」という考えをもと作成されています。

つまり、各市場(東京、ロンドン、NY)の序盤の一定期間のレンジを基準に上下いずれの方向に抜け出すかを探り、抜けた方へのエントリーを探るというものです。また価格が基準となるラインを突破するだけでなく、その水準に一定期間、留まったか否かもエントリーするかどうかの判断基準に入れているのも特徴の一つです。OANDAの新規口座開設で無料でインストールできるので、ぜひご検討をしてください。

OANDAが提供する「市場開始レンジ戦略」のインジケーターはこちら

OANDAが提供する「市場開始レンジ戦略」のEAはこちら


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » 用語解説登録 » レンジ相場とは?見分け方や取引手法、おすすめインジケーターを紹介