最終更新日:2021年9月6日 16時09分
逆張りとは?言葉の意味や逆張りで使えるインジケーターなども解説
逆張りとは?
FX取引で逆張りとは、相場の流れと逆の方向のポジションを持つことをいいます。つまり、上昇基調が続いているときに売り、下落基調が続いているときに買うというトレードを行います。トレンドの転換のタイミングをうまく掴むことができれば利益が大きくなるほか、短期的なオーバーシュートの修正を狙うような場面では勝率が高くなるという点で人気がある方法です。
また、ギリギリまで引き付けることで損切りまでの距離を短く設定してリスクを限定してエントリーできる点も逆張りのメリットの一つです。逆張りのデメリットはトレンドが続くような相場となった場合に損失が増え続けるということです。こまめに損切りを行うことで回避ができます。また、より長い時間軸のトレンドに併せたポジションを持つなどの工夫が必要となります。
逆張りと順張りの違い
逆張りの反対に、相場の流れと同じ方向のポジションを持つことを順張りと言います。 例えば、相場が上昇トレンドの場合は買い、下降トレンドの場合は売りの取引を行います。一般的にFX市場ではトレンドが発生するとしばらく続くこともあるため、順張りは多くのトレーダーが使う手法です。
画像1/逆張りと順張りの違い
逆張りの注意点
逆張りをする際の注意について詳しく紹介します。
無計画なナンピン(難平)を行わない
逆張りを使う際は、無計画なナンピン(難平)取引を行わないようにしましょう。ナンピンとは、簡単に言うとポジションを追加し平均単価を下げることです。逆張りではトレンドと反対方向にポジションを保有するため、予測が外れトレンドが継続すれば大きな損失を出すリスクが高くなります。
保有ポジションと反対方向へ動いたからと言って無計画にナンピンを行えば、さらに損失が拡大する恐れもあります。正しい判断と戦略を持って取引に臨むのであればナンピンは有効的ですが、初心者の方にはあまりおすすめではありません。
逆張りで使えるインジケーターを使った取引手法
トレンドの転換を予測するインジケーターは、オシレーター系のインジケーターを使用するのが一般的です。ここでは、代表的なオシレーター系インジケーターである、RSIとストキャスティクスを使った取引手法について紹介します。
RSIを使った逆張りの取引手法
RSIは、相場の過熱感を分析するのに使います。30%を下回ると売られすぎ、70%を超えると買われすぎと分析するのが一般的です。以下の画像をご覧ください。
【RSIを使った逆張り手法のイメージ画像】

上記画像は米ドル円の日足チャートです。RSIで買われすぎのサインがでると価格が日足レベルで大きく下落し、その後売られすぎのサインがでて反発をしていることが分かります。このようにRSIを使うことで、トレンドの反転を予測でき、逆張りでも大きな利益を狙えることが可能です。
ストキャスティクスを使った逆張りの取引手法
ストキャスティクスは、%Kと%Dの2本のラインを使い相場の過熱感を分析します。80%よりも2本のラインが上にあり%Kが%Dを下抜けたら売り、20%よりも2本ラインが下にあり%Kが%Dを上抜けたら買い、が一般的な使い方です。以下の画像をご覧ください。
【ストキャスティクスを使った逆張り手法のイメージ画像】

上記の画像は、米ドル円の5分足チャートです。80%よりも2本のラインが上にあり%Kが%Dを下抜けたら下落し、20%よりも2本ラインが下にあり%Kが%Dを上抜けたら上昇していることが分かります。
ただし、ストキャスティクスはサインが多く出現するため、その分ダマシが発生しやすいというリスクもあります。
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