FX自動売買とは?利益を出すための5つのポイントとツールの使い方を紹介
せっかくFXを始めても、「分析や取引になかなか時間を取れない」「自分の相場分析や売買ルールに自信がもてない」という悩みを抱えることは多いと思います。
そんな方でも、相場に合った取引を効率よくできるのが「自動売買」です。
FXの「自動売買」とは、ツールを使い、決めた条件に従って自動で売買をする取引方法です。
相場に関する知識がなくても、FX会社やプロのトレーダーが考えた売買ルールを使い、プロと同じような取引ができます。
一方で、自動売買はどんな相場でも利益を出せるわけではなく、デメリットもあります。
そこで本記事では、自動売買のメリット・デメリットを詳しく解説。
トレーダー自身の判断で取引をおこなう「裁量取引」との違いや、自動売買を最大限活用するための5つのポイントも紹介します。
目次
- 1.FX自動売買とは?
- 2.FX自動売買ツールの種類
- 3.FX自動売買の3つのメリット
- 4.FX自動売買の3つのデメリット
- 5.FX自動売買を活用するための5つのポイント
- 6.OANDAが提供するMT4・MT5専用のEA
1.FX自動売買とは?
FXの自動売買とは、売買する条件をプログラム化し、取引ツールを用いて自動で取引する方法のことです。
たとえば、「朝9時になったら1ドルを買い、1円上がったら決済する」という条件をプログラム化し、ツ―ルに設定します。
すると、ツールを触らなくても、毎朝9時に1ドルを購入でき、ドルが1円上がったら自動的に決済されます。
自動売買と裁量取引の違い
先ほど「自動売買」について取り上げましたが、FXには「裁量取引」という取引方法もあります。
「裁量取引」とは、売買プログラムなどを使わずに、自分の判断で売買をおこなう取引方法です。
両者の違いを以下の表にまとめました。
自動取引 | 裁量取引 | |
---|---|---|
売買判断 | 取引毎に自分で売買を判断しない (あらかじめ売買プログラムに設定した条件に沿って、自動で売買をする) |
取引毎に自分で売買を判断する |
売買方法 | 自動 | 手動 |
取引できるタイミング | 24時間 | チャートを見ているときのみ |
相場分析の必要性 | 初回のツール設定時に分析し、設定後は基本的に分析不要 ※ツールによっては、設定時から分析が不要な場合もある |
取引ごとに分析が必要 |
コスト | ・FX取引手数料(スプレッド) ・自動売買ツールや自動売買ソフトの利用料 ・自動売買ソフトの購入費用 ※手数料や購入費用が発生するかどうかはツールによって異なる |
FX取引手数料(スプレッド) のみ |
この表からわかるように、裁量取引と比べて、自動売買はチャートを見ていない間も取引できたり、相場分析の手間が省けたりするといった特長があります。
ちなみに、自動売買とよく似た言葉に「システムトレード」があります。
「システムトレード」とは、自動売買か裁量取引かどうかにかかわらず、あらかじめ決めたルールに沿って機械的におこなう取引のことです。
ただし、「自動売買」という意味で用いられることが多いため、「システムトレード」という言葉を見たら「自動売買(ツール)」を指していると考えて問題ありません。
なお、自動売買をおこなうためには、次で紹介するような専用のツールが必要です。
2.FX自動売買ツールの種類
FX自動売買のためのツール(=自動売買ツール)には、大きく分けて以下の2種類があります。
(厳密には自動売買ツールの定義によって分類が変わりますが、この記事ではわかりやすく説明するために、大きく2つに分けます)
- 選択型:あらかじめ売買プログラムが組み込まれているツール
- 開発型:外部の売買プログラムを組み込んで使うツール
選択型
「選択型」とは、FX会社やツール利用者(トレーダー)が提供している売買プログラムが組み込まれている自動売買ツールです。
「ストラテジー」と呼ばれる売買プログラムから、自分が使いたいものを選んで使います。
選択型ツールは、ストラテジーのパターンによって、一般的に「リピート型」と「ストラテジー型」の2つに分けられます。
リピート型
一定の値幅で売買を繰り返すストラテジーを組み込んだツールを「リピート型」と呼びます。
「リピート型」のツールでは、たとえば以下のような売買が可能です。
- ▼リピート型のストラテジーの売買例
- ・1ドルが100円のときに買い、110円で売る
- ・「100円」「100円50銭」「110円」など、50銭ごとに買い、それぞれ50銭値上がりしたら売る
手動で上記のような取引をおこなう場合、チャートをずっと見ながら注文を繰り返すといった作業が必要です。
リピート型の自動売買ツールは、このような注文を自動化できます。
ちなみに、一定の値幅で価格が変動する相場は「レンジ相場」、一定のトレンドが上昇したり下降したりする相場を「トレンド相場」と呼びます。
一般的にFX相場は、「トレンド相場3割、レンジ相場7割」と言われ、レンジ相場のほうが多い傾向にあります。
一定の値幅で売買を繰り返す「リピート型」は、レンジ相場で利益を得られるチャンスが多く、初心者でも運用しやすいのが特長です。
ストラテジー型
「リピート型」以外の選択型ツールを「ストラテジー型」と呼びます。
厳密にはリピート型もストラテジー型に含まれますが、リピート型が広く使われていることから、区別されることが多いです。
「ストラテジー型」の選択型ツールには、決められた条件でのみ売買ができるツールもあれば、自分でストラテジーを作れるツールもあります。
続いて、「開発型」のツールを紹介します。
開発型(ストラテジー設定型)
「開発型」は、外部で取得、あるいは自分で作成した売買プログラムを設定するツールです。
代表的なツールとしては「MT4(メタトレーダー4)」と「MT5(メタトレーダー5)」があり、MT4、MT5専用の売買プログラムは「EA(Expert Adviser)」と呼ばれています。
EAは、「システムトレードのテラス」といった販売サイトや、MT4・MT5の開発会社であるMetaQuotesが運営するサイトから取得するケースが一般的です。
また、プログラミングの知識がある場合は、自分で作ったEAをMT4やMT5に取り込んで使うことも可能です。
「開発型」は、豊富なプログラムのなかから相場に合うものを選んだり、自分で作ったプログラムを使えたりするため、自分のトレードスタイルや相場環境にあわせて柔軟に売買ルールを変えられるというメリットがあります。
一方で、ツールのインストールや売買プログラムの取得が必要なため、初心者にとっては導入が難しい側面もあります。
選択型 | 開発型 | ||
---|---|---|---|
リピート型 | ストラテジー型 | ||
メリット | ・相場に関する知識が少なくても、既存のストラテジーを選ぶだけで取引を始められる | ・トレードスタイルや相場環境にあわせて柔軟に売買ルールを変えられる | |
デメリット | ・ツールによって売買ルールを柔軟に変えられない場合がある | ・ツールのインストールや売買プログラムの取得が必要で、導入が難しい場合がある |
ここまで、自動売買と裁量取引の違いや、自動売買ツールの種類を紹介しました。
続いて、ツールを用いて自動売買をおこなうメリットについて解説します。
3.FX自動売買の3つのメリット
自動売買には、主に次の3つのメリットがあります。
- 1.24時間取引のチャンスを逃さない
- 2.感情に左右されずに取引ができる
- 3.相場分析の手間が省ける
【メリット1】
24時間取引のチャンスを逃さない
自動売買ツールを使えば、普段忙しく相場をずっと見続けられない人でも24時間チャンスを逃さずに取引でき、機会損失を減らせます。
また、自動売買ツールでは「1ドルが●円上がったら買い、▲円下がったら売る」といった、手動で繰り返すのが大変な作業を自動化できます。
そのため、チャートに張り付く必要がなく、FX取引に拘束される時間が減ります。
【メリット2】
感情に左右されずに取引ができる
「もう少し待てば利益が増えそうだから、決済を待とう」
「1ドル●円まで下がったら決済(損切り)すると決めていたけれど、もう少し粘れば価格が戻りそう・・・」
自分で決めた売買ルールに従って取引するつもりでも、「もっと利益を得たい」「損失を出したくない」という気持ちから、ルールを守れないことはよくあります。
その結果、すでに出ていた利益(含み益)が減ったり、損失(含み損)が増加してしまったりします。
「重要指標前にはポジション(未決済の注文)を決済しておく」「1ドル●円で損切りする」のように、常に一定のルールで取引をすることは、FXで継続的に利益を得るために大切です。
自動売買ツールを使うと、一定のルールで取引でき、感情に流されて失敗するケースを防げます。
【メリット3】
相場分析の手間が省ける
裁量取引では、売買を検討するたびに相場分析が必要です。
また、ある程度の知識と経験がないと、分析結果をうまく活かせず、適切な売買タイミングを見極められない場合があります。
一方、自動売買では、最初にストラテジーやプログラムを選ぶときに相場分析をすれば、それ以降は自動で売買がおこなわれます。
そのため、基本的に取引ごとの相場分析は必要ありません。
また、各FX会社やプロのトレーダーが考えた売買プログラムを使えることから、相場分析の経験や知識が少なくても、自分が知らないトレード手法を使ってプロと同じような取引ができます。
自動売買ツールは、上記で紹介したようなメリットがあるものの、どんな相場でも利益を出せるわけではありません。
続いて、自動売買ツールを使うデメリットについて解説します。
4.FX自動売買の3つのデメリット
自動売買のデメリットとしては、主に次の3つがあります。
- 1.相場の急変には対応できない
- 2.裁量取引よりもコストがかかる
- 3.選んだ売買プログラムによっては損失が大きくなる
【デメリット1】
相場の急変には対応できない
「決まったルールで確実に売買をする」のが自動売買ツールです。
相場が予測通りに動き、その動きにあった売買ルールを設定できていれば、思ったような利益を得やすいでしょう。
一方、相場が変わった場合でも、同じ売買ルールで取引を続けるため、思うように利益を得られなかったり、損失を生んだりする可能性があります。
たとえば、「1ドルが100円のときに買い、101円で売る」のように一定の値幅を繰り返す売買ルールの場合、価格が上下する相場(レンジ相場)では利益を得やすいでしょう。
しかし、一方向のトレンドを続ける相場(トレンド相場)では、利益を得られるポイントがなかなかありません。
このように売買ルールと相場が合わなくなっても、自動売買ツールが自動でルールを調整することはありません。
よって、ツールを放置せずに、今の相場と売買ルールが合っているかを定期的にチェックすることが重要なのです。
【デメリット2】
裁量取引よりもコストがかかる
通常、FX取引では、裁量取引や自動売買ツールを使った取引にかかわらず、取引ごとに「スプレッド」と呼ばれる取引手数料が発生します。
(厳密には「スプレッド」は買値と売値の差を指しますが、FX取引で発生する手数料と考えて問題ありません)
自動売買ツールの場合は、スプレッドに加えて、1回の注文(売り・買い)に対して20円ほどの「売買手数料」がかかるケースもあります。
(売り・買いの1セットで「往復で40円」のように表記される場合があります)
たとえば、スプレッドが0.3銭、売買手数料が片道で20円かかる場合を考えましょう。
1,000通貨を購入する場合、裁量取引と自動売買では以下のように手数料が異なります。
▼裁量取引の場合
0.3銭×1,000通貨=300円
▼自動売買の場合
(0.3銭×1,000通貨)+20=320円
→自動売買のほうが裁量取引よりも「20円」多く手数料が発生する
この例の場合、たとえば1,000回売買をおこなうと、自動売買では裁量取引よりも20,000円(20円×1,000回)多く手数料が発生します。
裁量取引では、短期間で1,000回も取引することは珍しいかもしれません。
しかし自動売買では、決めた条件に当てはまる相場で自動的に売買が実施されます。
よって、短期間でも売買回数や取引金額が大きくなりやすく、想像以上に手数料がかかることがあるのです。
ただし、売買手数料が発生するかどうかは、ツールやFX会社によって異なります。
OANDA証券では、売買手数料は発生しないため、コストを抑えながら自動売買をおこなえます。
【デメリット3】
選んだ売買プログラムによっては損失が大きくなる
通常、各社ではストラテジーや売買プログラムが、過去の相場でどれくらい利益を出していたかといった実績(バックテスト)を公開しています。
また、EA(自動売買プログラム)の販売サイトでは、現在の相場で動かしたときの成績(フォワードテスト)を公開している場合もあります。
これらの実績を把握しないままプログラムを選ぶと、設定された売買ルールが相場に合わず、損失ばかりを生むことがあります。
また、自動売買ツールや売買プログラムの提供元(運営者や開発者)の情報を確認することも重要です。
プログラムの開発者が不明で問題が起きても相談ができない、利益が出ないプログラムがウソの過去実績とともに高額で販売されているという悪質なケースもあるからです。
FX会社や売買プログラムの販売サイトが国内でFX事業をおこなうには、金融庁から「金融商品取引業者」として認可を受ける必要があります。
自動売買ツールや売買プログラムを選ぶ際には、運営元や販売元が国から認可を受けているかどうかをチェックするとよいでしょう。
ちなみに、OANDA証券では「システムトレードのテラス」という、金融庁から認可を受けている販売サイトのEA(自動売買プログラム)を提供しています。
「システムトレードのテラス」は、EAの販売者に対して本名と居住地の登録を義務付けて、自社の審査に通ったEAだけを販売しています。
販売ページでは各EAの開発者を明示して、過去数年間の実績も公開しているのが特徴です。
このように、開発者や実績などの情報が充実したサイトを利用すると、安心して売買プログラムを選べるでしょう。
上記のように、「自動売買ツールは万能ではない」という理解とともに、デメリットを理解しておきましょう。
続いて、自動売買ツールを上手く活用するためのポイントを紹介します。
5.FX自動売買を活用するための5つのポイント
FXの自動売買ツールを上手く活用するためには、次の5つを意識しましょう。
- 1.過去実績やフォワードテストの結果を確認する
- 2.ツールに設定した売買ルールに従う
- 3.売買プログラムの稼働状況を定期的に確認する
- 4.損切りを正しく設定する
- 5.相場の動きについて最低限の知識を持つ
【ポイント1】
過去実績やフォワードテストの結果を確認する
ストラテジーや売買プログラムを選ぶときは、公開されている過去実績(バックテスト)や、現在の相場で動かした結果(フォワードテスト)を必ず確認しましょう。
過去実績については、各社の取引ツール内や、売買プログラムの販売サイトで確認できます。
OANDA証券では、先ほど紹介した「システムトレードのテラス」と共同でEAを開発し、サイト内でEAの成果を公開しています。
以下の図は「窓埋め戦略EA」の過去実績です。
選択型のツールの場合も、各ストラテジーの実績を公開していることが多いです。
(※指標は上記の表と異なる場合があります)
過去実績を把握するために、「勝率」「プロフィットファクター」といった専門用語の意味も正しく理解しておきましょう。
>「システムトレードのテラス」の用語集(よくある質問のページ)
ちなみに、自分にあったEAを選ぶには、他にもいくつかポイントがあります。
MT4、MT5を使って自動売買をしてみたいと考えている方は、ぜひ以下の記事も参考にしながらEAを選んでみてください。
【ポイント2】
ツールに設定した売買ルールに従う
前述したように、感情に左右されずに売買できるのが、自動売買の大きなメリットです。
ツールに売買を任せることで、感情的になり誤ったタイミングで取引をしてしまうといった失敗を防げます。
相場と売買ルールが合っているにもかかわらず、ルールを無視して売買をすると、想定していた通りの利益を得にくくなります。
よって、自動売買では、あらかじめ設定した売買ルールに従って一定期間トレードを続けることも重要です。
ただし、相場と売買ルールが合っていない場合は、使っているストラテジーや売買プログラムを見直しましょう。
【ポイント3】
売買プログラムの稼働状況を定期的に確認する
デメリットでもお伝えしたように、自動売買ツールはどんな相場にも対応できるわけではありません。
相場が変われば、売買ルールが合わなくなることがあります。
そのため、ツールを放置せず、最低でも週に1回は損益状況をチェックしましょう。
損失が出やすくなっている場合は、相場に合うように各種指標(パラメーター)を調整したり、ストラテジーや売買プログラムを選び直したりしましょう。
以下の記事で、EAの稼働期間の目安や、運用停止の判断基準について、詳しく解説しています。
【ポイント4】
損切りを正しく設定する
「損切り」とは、損失を含んだ取引を決済することで、それ以上損失が増えるのを防ぐことです。
裁量取引や自動売買に関わらず、自分が許容できる損失額に応じてルールを決め、そのルールに従って損切りすることは重要です。
たとえば、「1回の取引で何%の損失額が出たら損切りをする」といった具体的なルールを決めると、損切りを迷いにくくなります。
ちなみに、ストラテジーや売買プログラムによっては、損切りがあらかじめ設定されている場合があります。
思わぬタイミングで損失が確定しないよう、どのような損切りの条件が設定されているのかも、把握しておきましょう。
損切りについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
>FXの損切りとは?ルールの決め方や損切り目安を予測する分析ツール
【ポイント5】
相場の動きについて最低限の知識を持つ
自動売買ツールを使えば、相場分析ができなくても、ある程度取引ができます。
しかし、ストラテジーまたは売買プログラムを選ぶときや、ツールの運用開始後に相場と売買ルールが合っているかを見直すときは、相場分析が必要です。
相場の見方を全く知らないと、相場の状況にあった売買プログラムを選べません。
自動売買ツールを最大限活用するためには、「トレンドが上昇、あるいは下降しているのか」、「一定の幅で値動きが上下しているのか」など、最低限相場を把握できるよう知識を持ちましょう。
OANDA証券では、FX初心者の方向けに、相場の動きの読み方や分析方法を学べるコンテンツを提供しています。
ぜひこれらのコンテンツも参考にしながら、FXについての理解を深めてみてください。
●FX初心者の方にオススメのコンテンツ
相場の見方やFX取引のポイントを押さえるために、「これだけは読んでいただきたい」というコンテンツを4つ紹介します。
ぜひトレードにお役立てください。
1.FX初心者向け入門講座|覚えるべき基礎知識や始め方を紹介
「FXとは?」を始め、「スワップポイント」「ロスカット」など、FX取引には欠かせない用語を解説しています。
2.テクニカル分析とは?相場分析のやり方やファンダメンタルズ分析との違い
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析(環境分析)の違いや、「MACD」「ボリンジャーバンド」といった代表的な指標の見方を紹介しています。
3.FXのリスクとは?初心者の方が実践すべき3つのリスク管理方法
FXでの損失を抑えるためには、FXでどんなリスクが起こり得るかを把握する必要があります。
この記事では、FXの主な7つのリスクと、その管理方法について解説します。
4.FXで失敗する人の特徴は?初心者がよくやる9つの失敗例と5つの対策
本記事でも紹介した「損切ができない」という失敗例のほか、初心者のトレーダーによくありがちな9つの失敗例を紹介しています。
事前に失敗例を把握しておくことで、実際のトレードで失敗を未然に防げるでしょう。
ここで紹介した「自分が決めたルールに従って取引する」「損切りを正しく設定する」といったことは、裁量取引においても重要なポイントです。
本来は手動でおこなう取引をツールに任せるのが、自動売買です。
裁量取引で重要なポイントを、自動売買ツールを使うときも意識すると、利益を最大化しやすくなります。
もし、「相場分析やFX取引そのものにまだ自信がない」という方は、デモトレードで相場分析や取引の練習をするのもよいでしょう。
OANDA証券では、MT4・MT5を使って、本番とほぼ同じ環境でデモトレードができます。
デモトレードは、OANDA証券のデモ口座をお持ちの方であれば、どなたでもご利用いただけます。
デモトレードを始める手順については、以下の記事を参考にしてください。
OANDA証券のデモ口座をお持ちでない方は、以下のボタンよりデモ口座開設にお進みください。
6.OANDAが提供するMT4・MT5専用のEA
OANDA証券では、MT4・MT5でEA(自動売買プログラム)を使って自動売買ができます。
また、金融庁認可のEAの販売会社「テラス株式会社(「システムトレードのテラス」の運営元)」のEAを無料で利用できます。
さまざまなEAを知り尽くしたプロが開発しているため、取引経験が少ない方でも比較的取り組みやすい設定が可能です。
【提供しているEAの例】
●市場開始レンジ戦略EA
市場開始後、一定の値幅で価格が推移しているところから、一定方向に価格が動き出したタイミングで売買をおこなうEA。
トレンド相場が始まったタイミングで売買ができ、利益を最大化しやすくなります。
●窓埋め戦略EA
週明けの窓開けが発生したときに、その窓を埋めるように相場が動く傾向を利用して売買をおこなうEA。
週明けの窓が発生したタイミングを見逃さず、相場が動く前に売買をするため、利益が得られるチャンスを逃しにくくなります。
上記以外にも、OANDA証券では自由度の高いさまざまなEAを提供しています。
>EAの紹介一覧記事※ただし、必ず利益を得られる万能なEAはありません。
損失が発生する可能性もあるので、利用する際はご注意ください。
これらのEAは、OANDA証券の口座をお持ちの方にご利用いただけます。
続いてOANDA証券で口座開設をしてから、自動売買を始めるまでの手順を紹介します。
OANDA証券でMT4を使って自動売買を始める手順
2022年5月時点では、MT4で使えるEAのほうがMT5で使えるEAよりも数多く提供されています。
また、MT5はかなり高機能であるがゆえに、FXを始めたばかりで、慣れていない人にとっては使いにくいこともあります。
そのため、ここではMT4での手順を紹介します。
- 1.OANDA証券の口座を開設する
- 2.MT4のサブアカウントを開設し、MT4をインストールする
- 3.EAをインストールし、MT4に取り込む
- 4.MT4 に取り込んだEAを、チャート上で使えるようにする
- 5.EAのバックテスト(検証)をし、最適化をする
- 6.EAの最適化をする
【手順1】OANDA証券の口座を開設する
OANDA証券でMT4を使うには、まずはOANDA証券の口座開設が必要です。
以下のボタンをクリックし開いたページで必要な情報を入力し、口座開設に進みます。
口座開設時の詳しい手順については、以下のページを参考にしてください。
>FXの口座開設方法や必要書類、審査基準、手続きの流れなどを紹介
【手順2】MT4のサブアカウントを開設し、MT4をインストールする
口座開設完了後は、MT4のサブアカウントを開設し、MT4をインストールします。
詳しい手順については、以下の記事を参考にしてください。
【手順3】EAをインストールし、MT4に取り込む
各社サイトから、使いたいEAを取得します。
前述した、OANDA証券の「市場開始レンジ戦略EA」「窓埋め戦略EA」は、それぞれ以下のページから取得できます。
MT4をインストールしたら、MT4の画面を立ち上げます。
MT4のメニューバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択します。

フォルダが開かれたら、先ほど取得したEAのファイルを、「MQL4」内の「Experts」のフォルダの中にコピー&ペーストします。
貼り付けが完了したら、MT4を再起動します。
EAの取り込みが完了したら、次の手順でMT4上で実際に使えるように設定します。
【手順4】MT4 に取り込んだEAを、チャート上で使えるようにする
MT4を開き、「ナビゲーター」→「エキスパートアドバイザー」を選択します。
【手順3】で取り込んだEAを選択し、チャートにドラッグ&ドロップします。
別ウィンドウが表示されるため、「全般」タブの「自動売買を許可する」にチェックをつけて、「OK」を選択します。
OKを選択後、チャート上の右上に自動売買名と顔マークが表示されれば、チャートへの設定は完了です。
これで、MT4でEAを使えるようになります。
自動売買の稼働状況を確認する方法や、自動売買が動かない場合の解決方法については、以下の記事で解説しています。
>MT4で自動売買を始めるならOANDAがおすすめ|設定方法も解説
【手順5】EAのバックテスト(検証)をし、最適化をする
EAを使い始める前に、そのEAが過去の値動きで利益を出せるのかを検証するための「バックテスト」をおこないましょう。
また、バックテストの結果をもとに、必要に応じてパラメーターの数値を最適化しましょう。
バックテストおよび最適化の方法については、以下の記事を参考にしてください。
【手順6】EAの最適化をする
バックテストと最適化が完了したら、今の相場で実際にEAを動かしてみて、納得のいく結果が得られるかどうかを検証しましょう。
これを「フォワードテスト」といいます。
フォワードテストの手順については、以下の記事を参考にしてください。
バックテストやフォワードテストでしっかり結果を確認したら、実際に取引を始めてみましょう。
まとめ
自動売買ツールをうまく活用し、取引チャンスを逃さずにFX取引をおこないましょう。
なお、OANDA証券では上記でご紹介した記事以外にも、MT4の使い方や各種機能に関する解説記事や動画もたくさん提供しています。
ぜひ、以下のコンテンツも参考にしてください。
EA(自動売買)を学びたい方へオススメコンテンツ

OANDAではEA(自動売買)を稼働するプラットフォームMT4/MT5の基本的な使い方について、画像や動画付きで詳しく解説しています。MT4/MT5のインストールからEAの設定方法までを詳しく解説しているので、初心者の方でもスムーズにEA運用を始めることが可能です。またOANDAの口座をお持ちであれば、独自開発したオリジナルインジケーターを無料で利用することもできます。EA運用をお考えであれば、ぜひ口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。