FXの自動売買とは|種類・始め方・活用のコツを解説
FXの「自動売買」とは、売買する条件を設定したプログラムにより、自動的にトレードを行う方法のことです。
自動売買が行える取引ツール・サービスには、プログラムを自分で作るタイプも、他者が作ったものを利用するタイプもあります。
後者の場合、プロのトレーダーが考案したルールや戦略(ストラテジー)に沿って売買するため、FX初心者でもプロトレーダーに近い取引を行えます。
このようなメリットを持つ反面、自動売買はどのような相場でも利益を出せるわけではないため、デメリットについても理解しておく必要があります。
本記事では、FX取引の自動売買の種類や始め方、活用のコツ、メリットとデメリットを解説します。
目次
- 1.FXの自動売買とは
- 2.FX自動売買ツールの種類
- 3.FX自動売買プログラムの種類
- 4.FX自動売買ツールの選び方
- 5.FXの自動売買を使うメリット
- 6.FXの自動売買を使うデメリット
- 7.FXの自動売買を活用するためのポイント
- 8.OANDA証券でMT4を使って自動売買を始める手順
- 9.FXの自動売買に関するQ&A
- 10.【まとめ】FXの自動売買とは|種類・始め方・活用のコツを解説
FXの自動売買とは
ここではまず、FXの自動売買の意味や、裁量取引との違いを説明します。
- ・意味
- ・裁量取引
意味
FXの自動売買とは、売買する条件をプログラム化し、取引ツールを用いて自動的にトレードする方法のことです。
例えば、「米ドル/円が145円になったら買い、146円になったら売る」といった条件をプログラム化し、取引ツ―ルに設定すると、手動による売買の操作をしなくても、設定した条件に合致したときにトレードが実行されます。
裁量取引との違い
自動売買と対になる取引手法は、裁量取引です。
裁量取引とは、全ての売買を自分の判断で行う方法のことです。
両者の違いを表にまとめると、以下の通りです。
自動売買 | 裁量取引 | |
---|---|---|
売買判断 | 取引毎に自分で売買を判断しない (あらかじめ売買プログラムに設定した条件に沿って、自動で売買をする) | 取引毎に自分で売買を判断する |
売買方法 | 自動 | 手動 |
取引できる タイミング |
24時間 | チャートを見ている時のみ |
相場分析の 必要性 |
初回のツール設定時に分析し、設定後は基本的に分析不要 ※ツールによっては、設定時から分析が不要な場合もある |
取引ごとに分析が必要 |
コスト | ・FX取引手数料(スプレッド) ・自動売買ツールや自動売買ソフトの利用料 ・自動売買ソフトの購入費用 ※手数料や購入費用が発生するかどうかはツールによって異なる |
FX取引手数料(スプレッド)のみ |
上表の通り、自動売買は裁量取引と比較して「24時間取引できる」「相場分析の負担が軽くなる」などのメリットがあります。
FX自動売買ツールの種類
FXの自動売買ツールは、以下の2種類に大別できます。
- ・選択型:用意された取引ルールを用いる
- ・開発・プログラミング型:自分で決めた取引ルールを自動化する
それぞれの意味と違いを解説します。
選択型
「選択型」とは、FX会社によって用意されたプログラムを「選ぶだけ」で利用できるタイプです。
FX会社が用意しているものしか利用できないため、選択肢は限られます。
しかし、自ら用意する必要がなくすぐに自動売買を試せるため、FX初心者の方には選択型が適しているといえます。
FX会社の中には、選択型の自動売買が充実していることを特徴としている企業も存在します。
開発・プログラミング型
「開発・プログラミング型」とは、自ら取引ルールを自動化するタイプです。
自動化する方法は、主に「外部から入手する」「自ら作成する」という2つに分かれます。
外部から入手する場合、FX取引に関するツールが売買されているサイトなどで購入します。
一方、自ら作成する場合は、取引ツール(MT4・MT5など)に対応したプログラミング言語で開発します。
(※法律やFX会社の取引規約に違反しない範囲に限られます)
FX自動売買プログラムの種類
FX自動売買プログラムの種類は、以下の3つに分類できます。
- ・リピート型
- ・トレーダー型
- ・プログラム型
リピート型
「リピート型」は、特定の条件での売買を繰り返すタイプです。
例えば、以下に列挙したような売買を、条件が満たされるたびに繰り返します。
- 【リピート型の売買の例】
- ・米ドル/円が140円以下になったら買う
- ・米ドル/円が141円以上になったら売る
- ・相場が50銭下がるたびに買い増す(一定回数で止める)
- ・それぞれ買った時点より高くなったら売る
上記のような取引を手動で繰り返し行いたい場合は、チャートに張り付く必要があります。
しかし、リピート型の自動売買ツールを用いれば、こうした注文の繰り返しを全て自動化できます。
リピート型は「レンジ相場」で利益を得るチャンスが多いです。
レンジ相場とは「一定の値幅を価格が行ったり来たりする相場」のことで、FX相場は一般的に「レンジ相場が7割」とされています。
そのレンジ相場において、同じ条件の売買を繰り返すことで利益を狙えるのが、リピート型の特長といえます。
トレーダー型
「トレーダー型」は、実際にFX取引を行っている個人投資家の売買を基にして、売買シグナルを出すプログラムです。
そのトレーダーの取引をコピーする形に近くなるため「コピートレード」あるいは「ミラートレード」と呼ばれることもあります。
トレーダー型のメリットは、FX初心者でも上級者やプロと同等の取引を行えることです。
反面、トレーダーの予想が外れた場合に、自らも損失を負うリスクがあります。
プログラム型
「プログラム型」は、売買ロジックをプログラムにしたものを指します。
チャートの値動きや、テクニカル指標による売買ロジックを、自動売買できるようプログラミングします。
MT4・MT5のEA(Expert Adviser)が代表的です。
FX自動売買ツールの選び方
FX自動売買ツールはどのように選ぶべきか、ここでは以下の2つのタイプを解説します。
- ・選択型を選ぶ人の特徴
- ・開発・プログラミング型を選ぶ人の特徴
選択型を選ぶ人の特徴
選択型を選ぶ人の特徴を簡潔にまとめると、以下の通りです。
- ・FX初心者が比較的多い
- ・自動売買の設定にかける時間と労力の余裕が比較的少ない
- ・自分の希望に一致するプログラムが、既存の選択型で提供されていることが比較的多い
(※いずれも開発・プログラミング型と比べた場合)
これらはあくまで大雑把な傾向であり、実際にどのような方々が選択型を選ぶかは、ケースバイケースです。
開発・プログラミング型を選ぶ人の特徴
開発・プログラミング型を選ぶ人の特徴を簡潔にまとめると、以下の通りです。
- ・FX経験者の割合が比較的高い
- ・自動売買の設定にかける時間と労力の余裕があることが、比較的多い
- ・自分の希望に一致するプログラムが、既存の選択型で提供されていないことが、比較的多い
(※いずれも選択型と比べた場合)
開発・プログラミング型を選ぶ人の特徴は、「FX経験者」「自身で取引のロジックを理解している」人です。
選択型では高度なニーズに対応できないことがあるため、FX経験者は開発・プログラミング型を選び、自身で開発する傾向があります。
FXの自動売買を使うメリット
FXの自動売買を使うメリットは、以下の通りです。
- ・24時間取引のチャンスを逃さない
- ・感情に左右されずに取引ができる
- ・相場分析の手間を減らせる
【メリット1】24時間取引のチャンスを逃さない
FX取引では、世界のいずれかの市場が常に開いているため、平日24時間取引のチャンスがあります。
裁量取引では自らチャートを見ているときにしか売買や予約注文ができないため、相場を見ていないときはチャンスを逃してしまう可能性があります。
これに対し、自動売買ツールであれば24時間取引のチャンスをつかめるため、より多くの利益を得られる可能性があります。
また、チャートに張り付く必要がなく、FX取引に拘束される時間が減ることも利点です。
【メリット2】感情に左右されずに取引ができる
感情に左右されずに売買することがFX取引の理想ですが、実際に相場の変動を見ていると、冷静な判断を下すのは難しいことが多くあります。
しかし、自動売買ツールに委ねていれば、設定時点で定めた取引のルールを守ることができます。
「この条件を満たしたらエントリーする」「この価格になったら損切りする」などのルールを遵守できます。
このような売買ルールを守り続けることで、FX取引を長く安定的に継続しやすくなります。
【メリット3】相場分析の手間を減らせる
裁量取引では、チャート分析に基づいて売買の判断をする必要があります。
しかし、自動売買は最初にストラテジーやプログラムを選ぶ段階で分析を行えば、それ以降の分析の労力を軽減できます。
また、裁量取引でのチャート分析は、一定の知識と経験がなければ、利益に繋げられないケースも多くあります。
一方、自動売買ではプロのトレーダーが考案した売買プログラムを用いることができるため、チャート分析の経験や知識が乏しい段階でも、そのプログラムに設定された範囲で、プロのトレーダーに近い取引を行えます。
FXの自動売買を使うデメリット
FXの自動売買を使うデメリットは、以下の通りです。
- ・相場の急変には対応できない
- ・裁量取引よりもコストがかかる
- ・選んだ売買プログラムによっては損失が大きくなる
【デメリット1】相場の急変には対応できない
自動売買は決まったルールで取引するため、相場の急変には対応できないことが難点です。
相場が想定している環境であれば利益を得やすくなりますが、想定と異なる状況になると思うように利益を得られない、損失が発生するという可能性もあります。
例えば、レンジ相場を狙うリピート系のルールの場合、一定の値幅を行き来する状況を想定していますが、相場が急騰、急落したときにはその戦略の優位性は失われます。
売買ルールによっては損失が拡大し、ロスカットに至るケースも考えられます。
このような相場急変時のリスクがあるため、現在の相場環境と売買ルールが合っているかや、損切りの設定がされているかなどを確認することが重要です。
【デメリット2】裁量取引よりもコストがかかる
自動売買の種類によっては、スプレッドに加えて「売買手数料」がかかるケースもあります。
売買手数料は、一般的に「1回の注文につき20円」などの形で設定され、売り・買いの1セットで「往復40円」などと表記されます。
例えば、スプレッドが0.3銭、売買手数料が片道で20円というケースの場合、裁量取引と自動売買で、以下のように手数料が異なります。
▼裁量取引の場合 0.3銭×10,000通貨=30円 ▼自動売買の場合 (0.3銭×10,000通貨)+20=50円 →自動売買の方が裁量取引よりも「20円」多く手数料が発生する |
この例の場合、仮に1,000回売買を行うと、自動売買では裁量取引よりも20,000円多く手数料が発生します(20円×1,000回)。
実際には、裁量取引で短期間に1,000回の取引をすることは稀ですが、自動売買では高頻度で取引することも珍しくないため、想像以上に手数料がかかることがあります。
ただし、この売買手数料が発生するかどうかは、FX会社や取引ツールによって異なります。
【デメリット3】選んだ売買プログラムによっては損失が大きくなる
自動売買のサービスによっては、プログラムの提供元が「バックテスト」の結果を公開している場合があります。
バックテストとは、その自動売買を過去の相場で用いたら、どの程度の利益が出ていたかというシミュレーションです。
一方、現在の相場に合わせてリアルタイムで動かす「フォワードテスト」の成績が公開されている場合もあります。
これら2つのテストの実績を確認しないまま自動売買プログラムを選ぶと、実際の相場で思うように利益を出せず、損失ばかりを生む可能性もあります。
また、提供元(運営者・開発者など)の情報も重要です。
提供元の信頼性が低い場合には「過去の実績が虚偽である」「不具合が起きても相談できない」などのリスクがあります。
代表的な自動売買プログラムである、MT4・MT5のEA(Expert Advisor)を国内で販売するには、金融庁から「金融商品取引業者」として認可を受ける必要があります。
EAを選ぶ際には、提供元が「金融庁に登録されているか」も確認しましょう。
ちなみに、OANDA証券では「システムトレードのテラス」という、金融庁から認可を受けている販売サイトのEAを提供しています。
同サービスでは、EAの販売者に対して本名と居住地の登録を義務付けて、自社の審査に通ったEAだけを販売しています。
販売ページでは各EAの開発者を明示して、過去数年間の実績も公開しているのが特徴です。
このように、開発者や実績などの情報が充実したサービスを利用すると、安心して売買プログラムを選べるでしょう。
FXの自動売買を活用するためのポイント
FXの自動売買ツールを活用するためのポイントは、以下の通りです。
- 1.過去実績やフォワードテストの結果を確認する
- 2.ツールに設定した売買ルールに従う
- 3.売買プログラムの稼働状況を定期的に確認する
- 4.損切りを正しく設定する
- 5.相場の動きについて最低限の知識を持つ
【ポイント1】過去実績やフォワードテストの結果を確認する
売買プログラムを選ぶ際は、公開されている過去実績(バックテスト)や、現在の相場で動かした結果(フォワードテスト)を必ず確認しましょう。
過去実績については、各社の取引ツール内や、売買プログラムの販売サイトで確認できるのが一般的です。
OANDA証券では、先ほど紹介した「システムトレードのテラス」と共同でEAを開発し、サイト内でEAの成果を公開しています。
以下の画像は「窓埋め戦略EA」の過去実績です。
選択型のツールの場合も、各ストラテジーの実績を公開しているケースが多く見られます(※指標は上表と異なる場合があります)。
過去実績を把握するために「勝率」「プロフィットファクター」などの専門用語の意味も正しく理解しておきましょう。
専門用語は「システムトレードのテラス」の用語集(よくある質問のページ)」に詳しくまとめられているので、専門用語を知りたい人は、この記事と合わせて読んでみてください。
なお、FX取引でEAを選ぶ際のポイントは、他にも複数あるので、MT4・MT5を用いた自動売買に興味がある人は、こちらの記事をご覧ください。
【ポイント2】ツールに設定した売買ルールに従う
前述の通り、感情に左右されずに売買できることが、自動売買の大きなメリットです。
そのメリットを活かすためにも、ツールに設定した売買ルールが相場に適合しているうちは、一定期間トレードを継続することが重要となります。
逆に、売買ルールと相場が適合しなくなった場合には、用いているストラテジーや売買プログラムを見直すことも必要です。
【ポイント3】売買プログラムの稼働状況を定期的に確認する
自動売買ツールは、相場状況が大きく変われば、売買ルールが合わなくなることもあります。
そのため、ツールを放置せず、定期的に
損益状況
をチェックすることが推奨されます。
損失が出やすくなっている場合には、相場に合うように各種指標(パラメーター)を調整する、ストラテジーや売買プログラムを選び直すなどの対策が必要です。
このような調整のポイント(EAの稼働期間の目安・EAの運用停止判断基準)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【ポイント4】損切りを正しく設定する
損切りを行うことは、FX取引の基本です。
損切りを設定する主な基準として、以下の4パターンが挙げられます。
損失額 | ○○円の損失が出たら |
損失率 | ○○%の損失が出たら |
値幅(pips) | ○○pips変動したら |
テクニカル分析 | (例)現在価格が移動平均線を下回ったら |
ストラテジーや売買プログラムによっては、損切りの条件があらかじめ設定されているケースもあります。
想定外の損切りが発生することを防ぐためにも、導入の際に損切り条件について把握しておきましょう。
損切りのポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。【ポイント5】相場の動きについて最低限の知識を持つ
自動売買ツールを用いれば、相場分析の知識や経験が乏しくても、一定レベルの取引を行えます。
しかし、ツールを選ぶ際や運用開始後の見直しを行う際には、自ら相場分析を行う必要があります。
このため、裁量取引ほどではなくとも、相場分析に関する最低限の知識を持つことが重要です。
「相場が上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか」「一定の幅で値動きが上下しているのか」など、基本的な相場の動きを把握できるだけの知識を持ちましょう。
OANDA証券では、FX初心者向けに、相場の動きの読み方や分析方法を学べるコンテンツを提供しています。
これらのコンテンツも参考にしながら、FXについての理解を深めましょう。
●FX初心者の方におすすめのコンテンツ
相場の見方やFX取引のポイントを押さえるために、「これだけは読んでおきたい」というコンテンツを4つ紹介します。 1.FX初心者向け入門講座|覚えるべき基礎知識や始め方を紹介 「FXとは?」を始め、「スワップポイント」「ロスカット」など、FX取引には欠かせない用語を解説しています。 2.テクニカル分析とは?相場分析のやり方やファンダメンタルズ分析との違い テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いや、「MACD」「ボリンジャーバンド」といった代表的なテクニカル指標の見方を紹介しています。 FXでの損失を抑えるためには、どんなリスクが起こり得るかを把握する必要があります。 この記事では、FXの主な7つのリスクと、その管理方法について解説しています。 4.FXで失敗する人の特徴は?初心者がよくやる9つの失敗例と5つの対策 本記事でも紹介した「損切りができない」という失敗例のほか、初心者のトレーダーによくありがちな9つの失敗例を紹介しています。 事前に失敗例を把握しておくことで、実際のトレードで失敗を未然に防げるでしょう。 |
ここまで解説してきた「ルールに従って取引する」「損切りを正しく設定する」などのポイントは、裁量取引においても重要な要素です。
本来は手動で行う取引をツールに任せるのが、自動売買です。
裁量取引で重要なポイントを、自動売買ツールを使うときにも意識すると、利益を追求しやすくなります。
もし、「相場分析やFX取引そのものにまだ自信がない」という場合は、デモトレードで相場分析や取引の練習をするのも良いでしょう。
OANDA証券では、MT4・MT5を使って、本番とほぼ同じ環境でデモトレードができます。
デモトレードを始める手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。OANDA証券でMT4を使って自動売買を始める手順
2024年3月時点でMT4とMT5を比較すると、使用できるEAはMT4の方が多いです。
そのため、ここではMT4で自動売買を始める手順を解説します。
また、MT4で自動売買を導入する方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
【手順1】OANDA証券の口座を開設する
OANDA証券でMT4を使うには、まずは口座開設が必要です。
以下のボタンをクリックして開いたページで必要な情報を入力し、口座開設に進みます。
口座開設時の詳しい手順については、こちらのページで詳しく解説しています。【手順2】MT4のサブアカウントを開設しMT4をインストールする
口座開設完了後は、MT4のサブアカウントを開設し、MT4をインストールします。
MT4(メタトレーダー4)のインストール手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。【手順3】EAを取得しMT4に取り込む
使いたいEAを用意します(自分で開発、購入、無料入手など)。
前述した、OANDA証券の「窓埋め戦略EA」や「市場開始レンジ戦略EA」は、こちらのページから取得できます。
MT4をインストールしたら、MT4の画面を立ち上げます。
MT4のメニューバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択します。
出典:MT4
フォルダが開かれたら、先ほど取得したEAのファイルを、「MQL4」内の「Experts」フォルダの中にコピー&ペーストします。
貼り付けが完了したら、MT4を再起動します。
EAの取り込みはこれで完了です。次の手順でMT4上で実際に稼働するように設定します。
【手順4】MT4 に取り込んだEAをチャート上で使えるようにする
MT4を開き、「ナビゲーター」→「エキスパートアドバイザ」を選択します。
出典:MT4
【手順3】で取り込んだEAを選択し、チャートにドラッグ&ドロップします。
出典:MT4
別ウィンドウが表示されるので、「全般」タブの「自動売買を許可する」にチェックをつけて、「OK」を選択します。
出典:MT4
OKを選択後、チャートの右上に自動売買プログラム名と顔マークが表示されれば、チャートへの設定は完了です。
出典:MT4
これで、MT4でEAを使えるようになります。
【手順5】EAをバックテスト(検証)し最適化する
EAを使い始める前に、そのEAが過去の値動きで利益を出せるのかを検証するための「バックテスト」を行うことが大切です。
また、バックテストの結果を基に、必要に応じてパラメーターの数値を最適化します。
MT4でEAのバックテストを行う方法・EAの最適化の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。【手順6】フォワードテストを行う
バックテストと最適化が完了したら、今の相場で実際にEAを動かし、納得のいく結果が得られるかどうかを検証しましょう。
これをフォワードテストといいます。
バックテストやフォワードテストでしっかり結果を確認してから、本格的に取引を始めると良いでしょう。
FXの自動売買に関するQ&A
FXの自動売買に関して、よく見られる疑問点は以下の通りです。
- ・システムトレードとは何ですか?
- ・自動売買はどこで手に入れられますか?
- ・初心者は裁量取引と自動売買取引どちらがおすすめですか?
システムトレードとは何ですか?
システムトレードとは、売買の判断をシステム的(機械的)に行うトレード方法を指します。そのシステム的な売買判断(ルール)に基づいて自動、または手動でトレードします。
広い意味では手動でのトレードも含みますが、自動売買そのものを表す言葉として用いられる場合もあります。
自動売買はどこで手に入れられますか?
自動売買ツールの主な入手先は以下の通りです。
- ・利用しているFX会社
- ・有料FXツールの販売サイト
- ・無料FXツールの共有サイト
有料、無料ツールが入手可能なサイトは、MT4の開発会社であるMetaQuotes社運営のマーケットやシステムトレードのテラスなどが挙げられます。
自動売買プログラムがどのようなものか確かめたい場合、まずは無料ツールから試してみるのも、1つの選択肢といえるでしょう。
初心者は裁量取引と自動売買取引どちらがおすすめですか?
裁量取引と自動売買取引は、どちらも初心者にとってメリット・デメリットもあります。
「初心者でも上級者のような高度な取引をしやすい」「FX取引に時間を拘束されない」という点では、自動売買はFX初心者に適しています。
しかし、自動売買しか行わないのであれば、利益が出ても損失が出ても、自分で取引を行っていないため、そこから学べることが少ないとも言えます。
リスクを抑えながらどちらも少しずつ試し、徐々に自分に適した方にシフトしていくのが良いでしょう。
【まとめ】FXの自動売買とは|種類・始め方・活用のコツを解説
自動売買を効果的に活用すれば、取引チャンスを逃すことなくトレードできます。
相場分析に関する知識や経験が乏しくても導入しやすいことがメリットですが、プログラムの選択や見直しの際には、一定の相場分析の知識が必要となります。
自動売買プログラムごとに異なる最低限必要となる分析のポイントを理解した上で、自身が目指すトレードスタイルに最も合う自動売買を選ぶと良いでしょう。
EA(自動売買)を学びたい方へオススメコンテンツ
OANDAではEA(自動売買)を稼働するプラットフォームMT4/MT5の基本的な使い方について、画像や動画付きで詳しく解説しています。MT4/MT5のインストールからEAの設定方法までを詳しく解説しているので、初心者の方でもスムーズにEA運用を始めることが可能です。またOANDAの口座をお持ちであれば、独自開発したオリジナルインジケーターを無料で利用することもできます。EA運用をお考えであれば、ぜひ口座開設をご検討ください。
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