FXのロット(Lot)とは?計算式やロット数の決め方などを紹介
FXのロットとは?
FXのロットとは、取引数量のことです。FXはロット数を調整することで、取引数量を上げたり下げたりします。
ロットを上げるとその分収益も多くなりますが、損失も大きくなる可能性があります。反対にロットを下げると収益も小さくなりますが、損失も小さくなるのです。
つまりロット数を上げた取引は、その分リスクが高い取引と言えます。反対にロット数を下げることで、リスクの少ない取引になると言えます。
この場合、リスクとは一般的に「危険」や「危険性」という意味とは少し違います。金融投資においてリスクは「不確実性」と捉えると良いでしょう。ロットを大きくした場合は、収益と損益の差、つまり「不確実性」の振れ幅が大きくなり、リスクが高いと言えます。逆にロットが小さいと逆のことが言えます。
図1/ロットのイメージ

図1では数量が1.00と表示されており、これを1Lotと呼びます。例えば2Lot、3Lotと取引数量を上げれば、その分リスクの高い取引になるでしょう。
FXの単位にロットが使われるようになった理由
昔はインターネットが普及しておらず、店頭取引が基本でした。発注をするにも電話や紙で行う時代があったのです。
FXは1,000通貨や10,000通貨など、ある程度まとまった金額で1回の取引を行います。この1,000通貨や10,000通貨をまとめたものが、ロットです。
例えばロットを使わなかった場合、「100,000通貨分の買い」や「300,000通貨分の売り」と注文を出します。取引数量が多くなるほど桁数も上がるため、発注ミスに繋がりやすいと言えます。
ロットの活用で取引単位をまとめることにより、「10Lotでの買い」や「100Lotでの売り」など桁数を抑え、発注ミスを防ぎやすくなるのです。
このようにロットが使われるようになった背景には、単位をまとめることで発注ミスを防ぎやすくすることが理由の一つと言えるでしょう。
FXのロットの計算式
ここでは1ロットを取引するのに、必要な証拠金について紹介します。1ロットを取引するのに必要な証拠金は、以下の計算式で求められます。
- 必要証拠金=現在の為替レート×ロット数(1通貨や1,000通貨など)÷レバレッジ(25倍)
例えば現在の為替レートが1ドル100円と仮定します。1ロット=1,000通貨の場合、「100×1,000÷25=4,000」です。つまり4,000円が必要証拠金と言えます。
ロットとレバレッジの違い
前述したように、ロットは取引数量のことです。対してレバレッジは、少ない証拠金でも大きな取引ができる仕組みのことです。
初心者の方がよく間違えがちな考えとして、「レバレッジはどのように設定すればよいの?」というものがあります。
しかしレバレッジは、設定するものではなくロットで調整します。イメージがわかないと思うので、まずは以下レバレッジの計算式を御覧ください。
- レバレッジ=現在の為替レート×取引数量÷証拠金
例えば現在の為替レートが1ドル100円、証拠金は1万円、取引数量は1,000通貨と仮定します。「100×1,000÷10,000=10」となり、レバレッジは10倍と求められます。
仮に取引数量が2,000通貨の場合、レバレッジは20倍と求めることが可能です。このようにロットを調整することで、レバレッジの倍率は変動すると覚えておきましょう。
FXのロット数の目安や決め方
ここではFX初心者の方向けに、ロット数の目安や決め方について紹介します。ロット数の目安を求める計算式は、以下の通りです。
- 1ロット(1,000通貨)=証拠金÷現在の為替レート×レバレッジ÷1,000通貨
例えば現在の為替レートが1ドル=100円、証拠金1万円、レバレッジ1倍と仮定します。「10,000÷100×1倍÷1,000=0.1」となり、0.1ロットの取引が可能です。
上記計算を元に、以下の表で各証拠金に対し目安となるロット数をまとめました。
表1/ロット数とレバレッジの目安
証拠金 | レバレッジ1倍 | レバレッジ5倍 | レバレッジ10倍 | レバレッジ25倍 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 1ロット | 5ロット | 10ロット | 25ロット |
30万円 | 3ロット | 15ロット | 30ロット | 75ロット |
50万円 | 5ロット | 25ロット | 50ロット | 125ロット |
100万円 | 10ロット | 50ロット | 100ロット | 250ロット |
※1ドル=100円、1ロット=1,000通貨の場合で計算
続いてロット数の決め方について紹介します。適正なロット数はありませんが、初心者の方はレバレッジ5倍~10倍程度を目安にするとよいでしょう。
仮に証拠金が1万円であれば、0.5ロット~1ロットが目安と言えます。用意する証拠金や通貨単位によってロット数は変わりますので、ロット数を決める際はぜひ上記の表や計算式をご参考ください。
FXのロットとpipsの関係性
「1ロット(1,000通貨の場合)は1pips動くといくらの損益になる?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。1pipsの損益計算は、以下の通りです。
- 損益=獲得したpips数(1pips=0.01円)×取引数量
例えば1ロット(1,000通貨)で100pips値幅を獲得したと仮定します。「(100×0.01)×1,000=1,000」となり、1,000円の利益です。
表2/獲得したpips数の損益一覧
1,000通貨 | 10,000通貨 | |
1pips | 10円 | 100円 |
10pips | 100円 | 1,000円 |
100pips | 1,000円 | 10,000円 |
OANDAの最小取引数量
弊社ではお客様に合わせた取引コースを提供しております。それぞれの最小取引数量は、以下の通りです。
最小取引数量 | ||
---|---|---|
MT4 | ベーシックコース(NYサーバー) | 1,000通貨 |
プロコース(NYサーバー) | 1,000通貨 | |
東京サーバー(1MM) | 10,000通貨 | |
fx Trade | ベーシックコース(NYサーバー) | 1通貨 |
プロコース(NYサーバー) | 1通貨 |
弊社の東京サーバー(MT4/MT5)では、1ロット=100,000通貨です。つまり1ロットで取引を行う際は、約400,000円(1ドル100円計算)を用意する必要があります。最小取引数量が10,000通貨からなので、0.1ロット(約40,000円)からの取引が可能です。
またニューヨークサーバー(MT4/MT5)では、1ロット=100,000通貨です。つまり1ロットで取引を行う際は、東京サーバーと同じ約400,000円(1ドル100円計算)を用意する必要があります。最小取引数量が1,000通貨からなので、0.01ロット(約4,000円)からの取引が可能です。
FX初心者の方は、まずはベーシックコースでの口座開設をおすすめします。特に「fx Trade」では、1通貨からの取引が可能です。つまり約4円(1ドル100円計算)という少額から取引を始められます。
またMT4での自動売買をお考えの中上級者は、東京サーバーコースがおすすめです。ご自身の取引スキルに応じて、口座開設をご検討ください。
FXについてさらに詳しく学びたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
FXとは何か?これからFX投資を始める初心者の方向け基礎知識
FX初心者にオススメのコンテンツ

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