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TradingViewのコミュニティスクリプト「Supertrend + RSI Strategy [Alose]」のロジック概要や注意点を解説


この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Supertrend + RSI Strategy [Alose]」(制作者名:alorse)について紹介します。

1.ロジック概要

このストラテジーは、スーパートレンドとRSIを組み合わせてトレードします。
スーパートレンドとはトレンド系のインジケーターで、ボラティリティを示すATRを使用して作られます。
そして、オシレーター系インジケーターのRSIを併用して決済ポイントを決定します。
トレンド相場で大きな利幅を狙うと同時に、RSIも使ってより良い決済ポイントを見極めたい意図が分かります。
ロングの場合、スーパートレンドが上昇を示唆するとエントリーし、その後、下落示唆に転換すると決済します。
また、ポジション保有後に上昇トレンドが続く場合は、RSIが買われすぎの水準に到達すると決済します。
ショートの場合は、この条件を反対に考えます。

2.ストラテジーテスター

ユーザーが設定可能なパラメーターは8種類です。
ロングとショートについて、取引するかしないか(オン・オフ)を決められるのが特徴です。
また、RSIの買われすぎの水準は一般的に70、売られすぎの水準は一般的に30ですが、デフォルト値は2だけずらしており、より大きな利幅を狙う意図が読み取れます。

パラメーター設定

 
ATR Length 10(ATRの計算期間)
Factor 3(ATRの値を何倍にするか)
Source close(終値:RSIの計算で使用する値)
Length 14(RSIの計算期間)
Long entries オン(ロングの取引許可)
Short entries オフ(ショートの取引許可)
Exit Long 72(RSIの買われすぎの水準)
Exit Short 28(RSIの売られすぎの水準)

プロパティ初期設定

 
初期資金 1,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨 デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ 20%(資産比)
ピラミッディング 0注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

ポンド/円 4時間足

バックテスト期間全体を通じて、成績は概ねプラス圏で推移

バックテスト期間全体を通じて、成績は概ねプラス圏で推移しました。
しかし、安定感がやや欠けていることが分かります。
勝率は50.77%でプロフィットファクターは1.164であり、プロフィットファクターの数字がやや小さいです。

ユーロ/米ドル 日足

バックテスト期間半ばまで資産を増やしたが、後半は成績が徐々に悪化している

バックテスト期間半ばまで資産を増やしましたが、後半は成績が徐々に悪化している様子が分かります。
勝率は41.98%、プロフィットファクターは1.222です。

バックテスト総括

バックテスト結果はプラスでしたが、プロフィットファクターの数字が小さく、改善が必要な結果でした。
このストラテジーはロングとショートで取引のオン・オフが可能で、上昇トレンドではロングのみ、下落トレンドではショートのみとアレンジすることが可能です。
長期足でトレンドを確認しつつ短期足でトレードすると、成績を改善できる可能性があります。

3.注意すべきポイント

  • ・トレンド狙いのストラテジーなので、レンジ相場では損切りを繰り返す可能性がある
  • ・エントリー後にトレンドが長期間続く場合、RSIの条件で決済してしまい、値動きの大きさに比べて利幅が小さくなる可能性がある
  • ・通貨ペアや時間軸に応じてパラメーターを変更することで成績向上が望めそう

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