FX初心者の方

RSIとは?計算式や使い方、MT4/MT5への設定方法などを詳しく紹介


RSIとは?


RSI(Relative Strength Index)はテクニカル分析の一つであり、様々なトレーダーから使われているインジケーターです。本記事では、初心者向けにRSIの使い方や取引手法などについて詳しく紹介します。


FX/CFDにおけるRSIという言葉の意味


FX/CFDにおけるRSIとは「Relative Strength Index」の略であり、日本語で「相対力指数」と呼びます。一般的に相場の過熱感を分析するインジケーターであり、買われすぎや売られすぎを判断するオシレーター系に分類されます。

画像1/RSIのイメージ画像

RSIのイメージ画像

RSIはメインチャートではなくサブチャートに表示され、0~100までの間にラインを表示します。ラインがどの辺りで推移しているかによって、相場の過熱感を分析するインジケーターです。


RSIの計算式


RSIは以下の計算式で求められ表示されます。

画像2/RSIの計算式

RSIの計算式

A=一定期間の上昇幅の合計

B=一定期間の下落幅の合計

簡単にいえば、一定期間の上下変動により上昇した割合を算出しております。


RSIの見方・使い方


「RSIはどのように使えば良い?」とお悩みをお持ちの方も多いのではありませんか?ここでは初心者の方向けに、RSIの見方や使い方について詳しく紹介します。


売買シグナル


RSIは相場が過熱した後に、反転するタイミングを分析するのに使用します。例えば相場が下落基調となり、RSIが30を下抜けるほど売りが加熱した後に反発し、30を上抜けるような動きとなった場合は、買い戻しが強まる可能性が高いです。

反対に相場の上昇基調が続き、RSIが70を上回るほど買いが加熱した後に70を下抜けるような動きとなった場合は、調整売りが強まる可能性が高いといえます。

画像3/RSIの反転の例

売買シグナル

では実際に、ユーロドル1時間足チャートを用いてRSIの使い方を解説します。

画像4/ユーロドル1時間足チャート

ユーロドル1時間足チャート

RSIで70・30のいずれも超えた後に、反転する値動きとなっているケースが多いことを確認できます。しかしRSIが70・30を超えた後に、反転の値動きが長く続くかは分かりません。少なくとも流れが変わる可能性はあることを覚えておく必要があります。


ダイバージェンス


RSIはダイバージェンスという逆行現象から相場分析ができます。例えば価格が新高値を更新するような値動きとなっているのに対し、RSIが高値を更新できないような場合です。以下の画像を御覧ください。

画像5/RSIのダイバージェンスの例(ドル円4時間足チャート)

RSIのダイバージェンスの例(ドル円4時間足チャート)

画像5のチャートはドル円の4時間足チャートです。価格が高値を更新する値動きとなっているのに対し、RSIは高値を更新できないような値動きとなっております。その後上昇基調が一段落し下落に転じていることが分かります。

続いて、以下の画像を御覧ください。

画像6/RSIのダイバージェンスの例(ユーロドル4時間足チャート)

RSIのダイバージェンスの例(ユーロドル4時間足チャート)

画像6を御覧いただくとわかる通り、先ほどのドル円同様にダイバージェンスが発生した後に反転の動きが強まっていることを確認できます。このようにダイバージェンスの発生後は、相場の転換点と判断することが可能です。


ラインやフォーメーション分析


RSIの応用的な使い方として、RSIの動きでトレンドラインを引くことやフォーメーション分析を行うという方法もあります。次のチャートはドル円の日足チャートです。RSIにトレンドラインを引き、トレンドラインを抜ける動きとなったところに印を付けています。

画像7/RSIにトレンドラインを引いて分析した例

RSIにトレンドラインを引いて分析した例

トレンドラインを割り込んだところでは、抜けた方に価格が動き易くなっていることを確認できます。

またトレンドラインのみならず、ダブルトップやダブルボトム、ヘッドアンドショルダー、トライアングルなどのフォーメーション分析でも同様に機能する場合があります。以下の画像を御覧ください。

画像8/RSIでトライアングルが発生した例

RSIでトライアングルが発生した例

画像8ではRSIで数回トライアングルが発生し、均衡が崩れた方に価格が勢いづく動きになっています。


RSIの期間(パラメータ)数値


一般的にRSIの期間は、「14日間」が多くのトレーダーから利用されます。MT4/MT5などの取引プラットフォームでも、デフォルト値は14日間です。そのため初心者の方は、14日間で設定するのがおすすめです。また必ず機能する期間はないので、絶対的に機能する聖杯のようなものを探すのはおすすめしません。


RSIを使う際の注意点


FX/CFDには100%利益を得られるような手法やテクニカル分析などはなく、RSIも同様です。特に強いトレンドが発生した際は、以下のようなダマシも発生するため注意して下さい。

画像9/RSIのダマシの例

RSIのだまし

画像9のようにトレンドが明確になったときは、反転を狙ったトレードに固執してしまうと連敗が続くこともあるので、注意が必要です。


RSIと他のインジケーターを組み合わせた取引手法


RSIの注意点として「だまし」も発生すると前述しました。そのため「だましに合わないようにするための対策は?」と疑問に思う方も多いのではありませんか?完璧にだましを回避する方法はありませんが、対策として他のインジケーターと組み合わせる方法があります。ここでは、RSIと他のインジケーターを組み合わせた取引手法について詳しく紹介します。


RSI×MACD


RSI×MACDを組み合わせた取引手法について紹介します。以下の画像を御覧ください。

画像10/RSI×MACD(米ドル円の4時間足チャート)

RSI×MACD(米ドル円の4時間足チャート)

画像10は米ドル円の4時間足チャートです。RSIでは売られすぎのサインが出ていたので買いを狙う場面です。しかし価格は下落しており、買っていたらある程度の損失を抱えることになってしまいます。そこでMACDと組み合わせ、売買シグナルであるゴールデンクロスの発生したタイミングで買うことにより、スムーズに利益を乗せることが可能です。

このようにMACDと組み合わせることで無駄なエントリーを減らし、より根拠のある取引が行えます。ただしMACDと組み合わせたとしても必ず利益を得られるわけではありません。

MACDに関してはこちら


RSI×ボリンジャーバンド


RSIとボリンジャーバンドを組み合わせた取引手法は、いくつかやり方があります。1つ目はサブチャートにRSIを表示し、メインチャートにボリンジャーバンドを表示する方法です。一般的にこちらのやり方が最も多くのトレーダーから利用されています。こちらのやり方については、長く為替トレーディングの第一線で活躍されてきた山中康司(やまなかやすじ)氏監修のもと、詳しく解説しているので是非ご参考ください。

ボリンジャーバンドの基本的な見方、使い方、トレーディングアイデアを紹介

2つ目はサブチャートに表示されるRSIにボリンジャーバンドを表示する方法です。こちらについても、長く為替トレーディングの第一線で活躍されてきた山中康司(やまなかやすじ)氏監修のもと、詳しく解説しているので是非ご参考ください。

RSIにボリンジャーバンドを表示するチャート分析方法


RSIの設定方法


RSIを使うためには、チャートに表示させなければなりません。ここでは、MT4/MT5、Tradingviewといった取引プラットフォームでRSIを表示させる方法について詳しく紹介します。


MT4(Meta Trader4)


MT4を起動し、「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」を選択

画像11/RSIの設定方法(MT4)

RSIの設定方法(MT4)

MT4について詳しく知りたい方はこちら


MT5(Meta Trader5)


MT5を起動し、「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」を選択

画像12/RSIの設定方法(MT5)

RSIの設定方法(MT5)

MT5について詳しく知りたい方はこちら


Tradingview(トレーディングビュー)


Tradingviewを起動し、「インジケーター」→検索窓に「RSI」と入力→「RSI(相対力指数)」を選択

画像13/RSIの設定方法(Tradingview)

RSIの設定方法(Tradingview)

Tradingviewについて詳しく知りたい方はこちら


OANDAが提供する「マルチタイムフレームのRSI(OANDA_Multi_RSI)


OANDAでは口座をお持ちの方に、独自技術で開発した様々なオリジナルインジケーターを提供しております。「マルチタイムフレームのRSI(OANDA_Multi_RSI)」も一つであり、表示している時間足よりも長い時間足のRSIをMT4/MT5上に表示することが可能です。

例えば以下画像14のように、1時間足チャート上に4時間足や日足のRSIを表示できます。

画像14/ユーロ/米ドル1時間足のチャートに4時間足と日足のRSIを表示した例

ユーロ米ドル1時間足のチャートに4時間足と日足のRSIを表示した例

その他にもOANDAでは様々なオリジナルインジケーターを無料で提供しております。ぜひ口座開設を検討し、オリジナルインジケーターを利用してください。

マルチタイムフレームのRSI(OANDA_Multi_RSI)についてはこちら

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