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ダイバージェンスとは|ダイバージェンスの意味や活用方法について解説


ダイバージェンスとは、テクニカル指標(オシレーター系インジケーター)と実際の相場の価格が、逆方向に動いている状況を指します。

本記事では、ダイバージェンスの意味や活用方法、よくある質問について詳しく解説していきます。

ダイバージェンスとは

ここではダイバージェンスの意味や発生例について解説します。

  • ・意味
  • ・発生例

意味

ダイバージェンスとは「逆行現象」を意味し、オシレーター系のインジケーター(相場の過熱感を計るテクニカル指標)と、実際の相場の価格(ローソク足)が逆方向に動いている状況を指します。

トレンドが発生すると、オシレーター系のインジケーターと相場の価格は同じ方向に動く傾向にありますが、相場の転換点では両者が逆方向に動くことがあります。

このことから、ダイバージェンスはトレンド転換のサインと見ることができます。

発生例

ダイバージェンスを実際のチャートで解説します。

ダイバージェンスの発生例

出典:MT4

上のチャートにはオシレーター系のインジケーターとして「RSI」を表示させています。

赤点線の枠内を見ると、ローソク足は高値を切り上げていますが、RSIは高値を切り下げています。

つまり、ローソク足とRSIで逆行現象(ダイバージェンス)が起こっている状況です。

ローソク足は上昇しているものの、RSIは相場の弱気を示しており、その後トレンドが転換して青矢印のように下落しています。

ダイバージェンスの活用方法

ダイバージェンスの活用方法について、以下3つのテクニカル指標を用いて解説します。

  • ・RSI
  • ・MACD
  • ・ストキャスティクス

RSI

RSIは日本語で「相対力指数」と言い、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを分析するオシレーター系のインジケーターです。

相場が高値を更新しているにもかかわらず、RSIが高値を切り下げている状態(または相場が安値を更新しているにもかかわらず、RSIが安値を切り上げている状態)をダイバージェンスといい、トレンド転換のサインとなります。

以下では、RSIを使ったダイバージェンスの具体例を含め、RSIについて詳しく解説しています。

RSIとは|計算式・見方・設定方法を解説

MACD

MACD(マックディ)は、トレンドの方向を確認しつつ、相場の過熱感(買われ過ぎ・売られ過ぎ)も判断できる、汎用性の高いオシレーター系インジケーターの1つです。

相場が高値を更新しているにもかかわらず、MACDが高値を切り下げている状態(または相場が安値を更新しているにもかかわらず、MACDが安値を切り上げている状態)をダイバージェンスといい、トレンド転換のサインとなります。

以下では、MACDを使ったダイバージェンスの具体例や、MACDについて詳しく解説しています。

MACDとは|チャートの見方・活用方法・MT4での設定方法をわかりやすく解説

ストキャスティクス

ストキャスティクスは、オシレーター系のインジケーターで、日本語では「推計統計学」と呼ばれます。

過去の一定期間の最高値と最安値から終値の位置を分析し、相場の過熱感を判断します。

買われ過ぎや売られ過ぎの状態から、相場が反転するタイミングを見極めるために利用されます。

RSIやMACDと同様に、相場が高値を更新しているにもかかわらず、ストキャスティクスが高値を切り下げている状態(または相場が安値を更新しているにもかかわらず、ストキャスティクスが安値を切り上げている状態)をダイバージェンスといい、トレンド転換のサインとなります。

以下では、ストキャスティクスについてや、ストキャスティクスを使ったダイバージェンスの具体例などを詳しく解説しています。

ストキャスティクスとは?計算式や設定方法、見方、使い方などを詳しく紹介

ダイバージェンスに関するQ&A

ダイバージェンスに関してよく見られる疑問点は、以下の通りです。

  • ・ダイバージェンスだけで勝てますか?
  • ・よく使われるインジケーターは何ですか?
  • ・ヒドゥンダイバージェンスとは何ですか?

ダイバージェンスだけで勝てますか?

ダイバージェンスはあくまで相場の反転を示唆するサインであり、必ずトレンドが転換するわけではありません

トレンドの強さによっては、ダイバージェンスが現れた後もトレンドが続く場合もあります。

分析精度を高めるためにも、他のテクニカル指標と組み合わせて活用することが推奨されます

よく使われるインジケーターは何ですか?

ダイバージェンスを確認するには、オシレーター系のインジケーターを使用します。

一般的に使用されるインジケーターとして「RSI」「MACD」「ストキャスティクス」などが挙げられます。

それぞれのテクニカル指標に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

RSIとは|計算式・見方・設定方法を解説

MACDとは|チャートの見方・活用方法・MT4での設定方法をわかりやすく解説

ストキャスティクスとは?計算式や設定方法、見方、使い方などを詳しく紹介

ヒドゥンダイバージェンスとは何ですか?

ヒドゥンダイバージェンスは、トレンド転換の可能性を示すダイバージェンスとは逆に、トレンド継続の可能性を示す現象です。

ダイバージェンスは、上昇トレンドの時にローソク足およびオシレーターの高値同士(下降トレンドの場合は安値同士)を結んで逆行現象を確認しますが、ヒドゥンダイバージェンスでは上昇トレンドの時は安値同士(下降トレンドの時は高値同士)を結んで逆行現象を確認します。

ローソク足が安値を切り上げているにもかかわらず、オシレーターが安値を切り下げていれば上昇トレンドの継続、ローソク足が高値を切り下げているにもかかわらず、オシレーターが高値を切り上げていれば下降トレンドの継続を示唆します。

【まとめ】ダイバージェンスとは|ダイバージェンスの意味や活用方法について解説

ダイバージェンスとは、オシレーター系のインジケーターと相場の価格(ローソク足)が逆行している現象を指します。

ダイバージェンスは相場の弱気・強気を示しており、トレンドの転換点となる可能性が示唆されます。

ただし、ダイバージェンスが発生しても必ずトレンドが転換するわけではありません。

他のテクニカル指標と組み合わせて使用し、分析精度を高めることが推奨されます。

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