オアンダラボ 30の戦略

US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード手法


1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを用いたブレイクアウトのトレードアイデアを紹介します。

トレードの対象とするのは、トレンド相場です。
ここでは例として、一度トレンドが発生すると継続する傾向があるUS500におけるトレード手順を解説しますが、トレンドが出やすい株価指数であれば、どれにでも応用できます。
上位時間足で環境認識を行い、下位時間足でエントリーポイントを探る手法で、上位足のトレンドに乗ることで大きな利益も見込めるのが特徴です。

具体的には、上位の時間足でローソク足の高値同士を結んだレジスタンスライン、もしくは安値同士を結んだサポートラインのブレイクが発生したらトレンド転換と見なし、それよりも短い時間足に切り替えて押し目買い、戻り売りを狙います。
押し目買い、戻り売りの際に目安として利用するのが、オシレーター系指標のストキャスティクスです。
相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを察知し、押し目や戻り目からの反発を捉えます。

それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。

使用するテクニカルの概要説明

 
ストキャスティクス 一定期間の最高値と最安値を基準に、現在の終値水準を0~100の値で表すオシレーター系のテクニカル指標です。
基本的には20以下なら売られ過ぎ、80以上なら買われ過ぎと判断します。

画像1は、US500の4時間足にストキャスティクスを表示したチャートです。
ストキャスティクスの値が20を下回っている状態から20を上回ったら押し目からの反発、80を上回っている状態から80を下回ったら戻り目からの反発と判断できます。
チャートを見ると、ストキャスティクスが20を上回るタイミングでローソク足が上昇に転じていることが分かります。

ストキャスティクスを表示したチャート
画像1/ストキャスティクスを表示したチャート

2.トレード手順

このトレードアイデアは、日足チャートでブレイクポイントを探し、4時間足ベースでトレードします。
仮に、日足ベースでトレードする場合は週足でブレイクポイントを探る、30分足ベースでトレードする場合は4時間足でブレイクポイントを探る、15分足ベースでトレードする場合は1時間足でブレイクポイントを探るのが基本です。

ここでは、押し目からの上昇を買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
戻り目からの下降を売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
日足チャートにレジスタンスラインを引いてブレイクポイントを探る

まず日足チャートの高値同士を結んでレジスタンスラインを引きます。
ローソク足がそのラインを上方ブレイクアウトしたら上昇トレンドに転換したと判断し、4時間足に切り替えて押し目を探ります。

<手順②>
4時間足チャートでストキャスティクスが20を上回ったらエントリー

4時間足チャートにストキャスティクスを表示します。
ストキャスティクスの値がいったん20を下回り、その後反転して20を上回ったら買いでエントリーします。

<手順③-A>
利益確定

ポジションを持った時点で損切り幅が確定するので、それを基準に利益幅を決めましょう。
損切り幅の1.5~2倍の価格に到達したら利益を確定します。

<手順③-B>
損切り

損切りは直近の安値に置きます。
損切りまでの距離が近過ぎる場合には、直近安値の少し下に設定します。
エントリーと同時に損切りの逆指値注文を入れておきましょう。

US500でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード例(環境認識)
画像2/トレード例(環境認識)

US500でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード例(エントリー・決済)
画像3/トレード例(エントリー・決済)

<総括>

トレンドにすぐ飛びつくのではなく、押し目や戻り目を待ってからエントリーする手法なので、ダマシに遭いにくく、優位性の高いトレードを実現できます。
また、損切り幅よりも利益確定幅を広く設定するので、必然的にリスクリワードが1よりも大きくなり、損小利大のトレードが可能です。
トレンド相場が続く限り、何度もエントリーチャンスがあり、利益の増幅を目指せるのもメリットといえるでしょう。

実践で生かせる「30の投資戦略」をさらに読みたい方へオススメコンテンツ

OANDA証券では、相場の節目や投資家心理などを分析する「OANDAオーダーブック」、各市場の値動きの癖を分析する「各マーケットHigh Low表示」など、取引に役立つツールやインジケーターの提供を行っています。
「30の戦略」カテゴリでは、それらのツールやインジケーターを使い、実践の取引で生かせる戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
たとえば「OANDAオーダーブック」に関するコンテンツでは、短期的な相場の反発ポイントや値動きの加速ポイントなどを探る方法について解説しています。
OANDA証券のツールやインジケーターを使い様々な戦略を公開しているので、ぜひ実践取引にお役立てください。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
オアンダラボ 30の戦略
US30で3本の移動平均線を活用して順張りするトレードアイデア
金CFDのトレードアイデア|移動平均線とRSIを用いてトレンドフォローする方法を解説
US100(米国100株価指数)で3種類のテクニカルを利用したトレンドフォローのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード手法
JP225(日経株価指数225)のレンジ相場でRSIとストキャスティクスを利用したトレード手法
U30(米国ウォールストリート株価指数30)でアリゲーターを利用した順張りのトレードアイデア
JP225でボリンジャーバンドを活用した逆張りのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でRCIと平均足を利用した順張りのトレードアイデア
US100(米国100株価指数)で平均足とATRを活用するブレイクアウトのトレードアイデア
US30(米国ウォールストリート株価指数30)で移動平均線とADXを用いたブレイクアウトのトレードアイデア
JP225(日本株価指数225)で朝の高値/安値ブレイクアウトを狙うトレードアイデア
平均足とケルトナーチャネルを利用したデイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した早期利確型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用したスイングトレードのアイデア
2本のRSIを利用デイトレードのアイデア
3本の移動平均線を利用したスキャルピングトレードのアイデア
2本の移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
Trading Viewでドル円と日米10年債利回りを比較する方法
Trading Viewのアラート機能の使い方や設定方法
Trading Viewのインジケーターにインジケーターを追加する方法
Trading Viewの銘柄設定と円ドル表記にする方法
Trading Viewにインジケーターを表示する方法と各種設定
Trading Viewのチャートで他の銘柄と比較する方法
Trading Viewの注文発注やキャンセル方法などを紹介
Trading Viewの出来高プロファイルとは?見方や設定方法を紹介
MT4のトレード詳細レポートでトレード成績を確認する方法
ハーモニックパターンとは?Trading Viewでの活用方法
ラインブレイクチャート(新値足)でトレンドを把握する
Donchianとは?意味やMT4への設定方法、活用方法を紹介
Chart in Chartで隠れた心理的節目をチェックする
MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介
RSIで相場の流れを探る
マルチタイムフレームとは?入手方法やMT4への設定方法を紹介
ダイバージェンスを使い相場の反転タイミングを察知する方法
Point and figureを使い価格のターゲットを算出する方法
Point and figureを使ったトレンド分析のやり方
Tickチャートを使用し、FX市場での短期トレード戦略を構築する
FX相場の各市場の値動きの癖を探す
シカゴIMMポジションを使い相場のトレンドを把握する方法を紹介
OANDAオープンオーダーで反発、ブレイクを狙う

ホーム » 30の戦略 » US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード手法