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金CFDのトレードアイデア|移動平均線とRSIを用いてトレンドフォローする方法を解説


1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、金CFD(XAUUSD)の日足で大きなトレンドをフォローするトレードアイデアを紹介します。

多くの銘柄でいえることですが、「歴史的相場」と呼べるような大きな転換点を迎えた後は、トレンドが長期にわたって続くことが少なくありません。
これは金相場でも同じです。
日足ベースで見たとき、中長期的なトレンドが発生した後に、トレンドが強化され長期間続くことがあります。

トレンドが出始めたと判断したときに、しっかりと流れに乗ることで収益機会を捉え、そのまま収益を拡大させることが重要です。
そして、相場が行き過ぎていると判断できたときには、利益を確定することも必要です。

このトレードアイデアでは、順張りでのエントリータイミングを捉える上で、日足の終値と移動平均線の位置関係を確認します。
これにオシレーター系テクニカル指標のRSIを加えてトレンドの判断を行います。

通常、RSIは相場の行き過ぎを判断する際に使うことが多く、逆張り指標とされていますが、今回は順張りの判断にも使用します。

それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。

使用するテクニカルの概要説明

 
移動平均線 移動平均線は、一定期間の終値を平均化するだけのシンプルな計算により作られます(その他に、別の計算をする派生パターンも多く存在)。
ラインの傾きやローソク足との位置関係から、トレンドの方向性が判断できます。
RSI Relative Strength Indexの略で、日本語に訳すと相対力指数です。
一定期間の値動きのうち、上昇と下降のどちらの度合いが大きいかを0~100%の値で表します。
数値が高い場合には相場が買われ過ぎの状態、低い場合には売られ過ぎの状態にあると判断できます。
基本的には逆張りトレードの参考に用いるインジケーターです。

画像1は、XAUUSDの日足に期間288の長期移動平均線と、期間144の長期RSIを表示したチャートです。

長期の大きなトレンドを把握するのに、日足の終値が移動平均線の上にあるか、あるいは下にあるかを重視します。
基本的に、終値が移動平均線を上回っていれば上昇トレンド、下回っていれば下降トレンドです。

その位置関係の変化に注視し、さらにRSIの水準も加味してトレンドを判断することで、トレンドの認識精度が向上します。

RSIは50%ラインを上回っていれば上昇トレンド、50%ラインを下回っていれば下降トレンドと見なします。

XAUUSDの日足に期間288の長期移動平均線と、期間144の長期RSIを表示したチャート

画像1/相場のトレンドを判断する基準

2.トレード手順

このトレードアイデアは、長期の移動平均線(期間288)とRSI(期間144)でトレンドを判断し、そのトレンドに乗って大きな利益を狙います。

ここでは上昇トレンドを買いで狙うトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>エントリー

日足の終値が、移動平均線を上回っていることを確認します。
その上で、RSIの数値が50%を超えていることを確認できた場合に、買いポジションを保有します。
移動平均線付近で反発したところでエントリーすると、利幅を伸ばしやすいです。

<手順②>利益確定

ポジションを保有した後は、RSIがいったん55%を超え、それを下回ったときに利益確定の売りを検討します。
長期のRSIを使用しているのがポイントで、この設定でRSIが55%を超えるときは、相場が買われ過ぎになっている場合が多いです。
そのような状況になったときには、利食いの準備をしておくと良いでしょう。

比較的長期的なトレンドを利用して大きな利益を狙っていく手法なので、利益はできるだけ伸ばしたいところです。

<手順③>損切り

ローソク足と移動平均線の位置関係からトレンドが変わったと判断できた場合には、利益が出ていなくても、機械的にポジションを解消します。
日足の終値が移動平均線を下回ったときに、手仕舞い売りを行いましょう。
また、RSIが50%を割り込んだ場合にも手仕舞いします。

トレード例 損切り

画像2/トレード例

<総括>

期間の長い移動平均線とRSIを用いて、長期の大きなトレンドを狙うトレードアイデアです。
順張りのトレードで、損小利大のトレードを実現できます。
エントリーのタイミングも重要ですが、利益が乗ってきたときに、いかにそれを伸ばせるかが重要です。

一方、相対的に損切り幅が大きくなる傾向があるので、保有したポジションの額面の金額に対し、数%の損失に相当する価格水準にあらかじめ損切り注文を入れておくのも有効です。

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