オアンダラボ 30の戦略

US30で3本の移動平均線を活用して順張りするトレードアイデア


1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、US30(米国ウォールストリート株価指数30)の日足で大きなトレンドに乗る順張りのトレードアイデアを紹介します。

US30は米国のダウ工業株30種平均指数を参照するCFD銘柄で、一度トレンドが発生すると継続しやすいのが特徴です。
そのような傾向が見受けられるので、トレンドの転換点を見極めれば、順張りで大きな利益が狙えます。

このトレードアイデアは、トレンド系テクニカル指標の単純移動平均線3本のみを用いるシンプルな手法です。
中期の移動平均線で大局の方向性を確認し、短期の高値移動平均線(算出対象を高値に設定したもの)と安値移動平均線(算出対象を安値に設定したもの)でトレンド転換を判断します。
中期移動平均線と、バンド上に表示される高値/安値移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスをトレンド転換の判定基準として利用するのがポイントです。

それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。

使用するテクニカルの概要説明

               
単純移動平均線単純移動平均線は、一定期間の終値を平均化するだけのシンプルな計算により作られます(その他に、別の計算をする派生パターンも多く存在)。
そのラインの傾きにより、トレンドの方向性が判断できます。

画像1は、US30の日足に期間40の中期移動平均線、期間3の高値移動平均線、安値移動平均線の3本を表示したチャートです。
中期移動平均線の傾きが右肩上がりで、その上に価格があれば上昇トレンド、右肩下がりでその下に価格があれば下降トレンドと判断します。
また、中期移動平均線と短期の高値/安値移動平均線の位置関係も重要です。
高値/安値移動平均線が中期移動平均線を上抜くゴールデンクロスが発生したら上昇トレンドに転換、中期移動平均線を下抜くデッドクロスが発生したら下降トレンドに転換と見なします。

US30の日足に期間40の中期移動平均線、期間3の高値移動平均線、安値移動平均線の3本を表示したチャート

画像1/中期移動平均線と短期の高値/安値移動平均線を表示したチャート

2.トレード手順

高値/安値移動平均線が中期移動平均線をブレイクした方向にエントリーします。
価格がブレイクしたあと、高値/安値移動平均線の2本が明確に方向性を示すまで待つのがポイントです。

ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。

<手順①>
中期移動平均線の傾きと価格との位置関係から大局の流れを判断

中期移動平均線(期間40)が右肩上がりで、その上に価格が抜け出したら上昇トレンドと判断し、買い目線でのトレードを検討します。

<手順②>
高値/安値移動平均線が中期移動平均線を上抜いたらエントリー

価格に次いで高値/安値移動平均線が中期移動平均線を上回ったらエントリーします。
高値移動平均線と安値移動平均線の2本がしっかりと上抜けたことを確認してからエントリーすることで、ダマシを軽減できます。

<手順③-A>
利益確定

価格や高値/安値移動平均線が中期移動平均線を下回ったタイミングで利益確定とします。
また、損切り幅の1.5~2倍程度の値幅に達した時点で利益を確保するのも有効です。

<手順④-B>
損切り

直近の安値水準に損切りを設定します。
エントリーと同時に損切りの逆指値注文を入れておくと良いでしょう。

高値/安値移動平均線が中期移動平均線をブレイクした方向にエントリーします

画像2/トレード例

<総括>

価格が中期移動平均線をブレイクした段階でエントリーすると、直後に反転してダマシに遭うことがあります。
しかし、このトレードアイデアでは、高値移動平均線と安値移動平均線の2本が中期移動平均線を明確にブレイクするのを確認してからエントリーするのでダマシに遭いにくく、トレードの精度を高められるのがメリットです。

なお、損切り幅が深くなりすぎてしまう傾向があるので、そのような場合は狭めるなどして調整しましょう。

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