オアンダラボ 30の戦略

U30(米国ウォールストリート株価指数30)でアリゲーターを利用した順張りのトレードアイデア


1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、US30(米国ウォールストリート株価指数30)で順張りを狙うトレードアイデアを紹介します。

US30は米国のダウ工業株30種平均指数を参照した銘柄で、長期的に見ると上昇傾向が続いており、その大きな流れに乗るトレンドフォロー戦略が機能する局面が比較的多いです。
上昇相場を狙った買い目線のトレードだけでも利益を残せる可能性は十分あります。

このトレードアイデアで用いるテクニカル指標は、アリゲーターのみです。
アリゲーターは著名トレーダーであるビル・ウィリアムズ氏が開発した指標の一つで、短期・中期・長期の3本の移動平均線の傾きや並びから相場の流れを判断できます。
メジャーなテクニカル指標ではありませんが、移動平均線をベースに作られており、トレンドフォローのトレードに役立ちます。
なお、MT4やMT5にはデフォルトで搭載されています。

具体的な使い方としては、日足や4時間足など上位足にアリゲーターをセットして相場の大きな流れをつかみ、その流れに沿って下位足でブレイクアウトを狙います
エントリーする時間足に上位足の流れを落とし込むマルチタイムフレームの考え方を取り入れることで、トレードの精度を高めるのがポイントです。

使用するテクニカルの概要説明

 
アリゲーター 短期・中期・長期の3本の移動平均線を、それぞれワニの唇・歯・顎に見立てたテクニカル指標です。
各移動平均線を本来の位置より未来方向(右方向)にシフトして表示します。
3本の移動平均線の向きや並び順、広がり方などから、トレンドの方向性や強弱を分析できます。

画像1は、US30の日足にアリゲーター(期間5、8、13)を表示したチャートです。
上昇トレンド時は3本の移動平均線が右上がりになり、上から短期線(緑)、中期線(赤)、長期線(青)の順に並びます。
反対に、下降トレンド時は3本の移動平均線が右下がりになり、上から長期線(青)、中期線(赤)、短期線(緑)の順に並んでいることが分かります。
このように、アリゲーターを表示するだけでも、相場の大きな流れを視覚的に判断できます。

アリゲーターを表示したチャート
画像1/アリゲーターを表示したチャート

2.トレード手順

このトレードアイデアでは、相場の環境認識で使う時間軸と、エントリー・決済で使う時間軸を分けます。
ここでは例として、日足でトレンドを確認してから1時間足でエントリー・決済する手順を解説します。

<手順①>
上位時間足でアリゲーターの傾きと並び順から大局のトレンドを判断

まずは日足のアリゲーターの向きと並び順を確認します。
3本の移動平均線が右上がりで、上から短期線、中期線、長期線の順に並んでいる状態なら上昇トレンドと判断し、1時間足チャートに切り替えます。

<手順②>
下位時間足で直近高値をブレイクアウトしたらエントリー

1時間足チャートのアリゲーターも上昇トレンドを示唆しており、かつ直近の高値をブレイクアウトしたら買いでエントリーします。
あらかじめ直近高値に逆指値の買い注文を入れておけば、取引のチャンスを逃しません。

<手順③-A>
利益確定

1時間足チャートでアリゲーターの並び順(上から短期線、中期線、長期線)が崩れたら利益確定とします。
また別のアイデアとして、例えば損切り幅の1.5倍の値幅に達した時点で利益確定するなど、アレンジするのも有効です。

<手順③-B>
損切り

損切りは直近の安値に置きます。
エントリーと同時に損切りの逆指値注文も入れておきましょう。

トレード例(環境認識)
画像2/トレード例(環境認識)

トレード例(エントリー・決済)
画像3/トレード例(エントリー・決済)

<総括>

シンプルかつ明確なエントリー方法で、再現性を重視したトレードアイデアです。
直近高値のブレイクアウトでエントリーするので、勢いよく上昇する局面を捉えて、成功すれば大きく利益を伸ばしやすいという特徴があります。
ただし、ブレイク後に逆方向へ大きく動いてしまう、いわゆるダマシとなることもあります。
それを回避するために、ブレイクアウトしてもすぐにエントリーするのではなく、ブレイクした水準へいったん戻るリターン・ムーブを確認してから成行でエントリーするのも効果的です。

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