オアンダラボ 30の戦略

2本のRSIを利用デイトレードのアイデア


1.使用するテクニカルの紹介


<この記事では、2本のRSIを利用してトレードするアイデアを紹介します。4時間足と、15分足にそれぞれRSIを表示させ、両者を見比べながら利用するのがポイントです。RSIはオシレーター系指標の代表格で、相場の過熱感(買われ過ぎ/売られ過ぎ)を示唆し、逆張りのシグナルとして参考にできます。二つの時間軸を見ることで、上位時間軸の流れに逆らわないトレードができます。

一般的に、RSIのパラメータは期間14、あるいは期間9が用いられますが、それよりもずっと短い期間3を用いて値動きへの感度を高めるのが特徴です。それでは最初に、使用するテクニカルの概要から解説しましょう。

         
【使用するテクニカルの概要説明】
RSI(3)Relative Strength Indexの略で、日本語に訳すと相対力指数です。一定期間の値動きのうち、上昇と下降のどちらの度合が大きいかを0~100の値で表します。30以下なら売られ過ぎ、70以上なら買われ過ぎと判断できます。基本的には逆張りトレードの参考に用いるインジケーターです。

画像1は、4時間足(右)と15分足(左)に期間3のRSIを表示したチャートです。期間3だと、ちょっとした値動きにも反応する傾向があり、ラインの起伏が激しいと分かるでしょう。なお、このトレードアイデアでは、RSIの20と80を過熱感の判定基準とします。MT4/MT5のデフォルトでは30と70のレベルに補助線が引かれますが、パラメータ画面の「レベル」タブにて数値を編集(変更)できます。

画像1/テクニカルを表示したチャート

テクニカルを表示したチャート

2.トレード手順


ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます(その場合、RSIの値は80と考えます)。


<手順①>4時間足のRSIが20を下回っている状態を確認


まずは4時間足で大きな流れを確認します。RSIが20を下回ってから、上に戻ろうとしている局面、つまり買われ過ぎから反転するところを探します。


<手順②>15分足のRSIも20を下回っており、そこから20を上回ったらエントリー


15分足では、エントリーのタイミングを図ります。RSIが20を下回っているところから、20を上に抜け出すところでエントリーします。


<手順③-A>利益確定


エントリー後に下の条件で損切りを設定し、その値幅の1.5倍を利益確定の目標とします。損失対利益(リスクリワード)を、1対1.5にするわけです。損切り幅が10pipsなら、利益幅として15pipsを狙います。


<手順③-B>損切り


RSIが20を上回ったローソク足の安値水準に、損切りの逆指値注文を入れます。これらの決済注文は、損切りと利益確定を同時に発注するOCO注文の利用が良いでしょう。

画像2/トレード例

トレード例

<総括>


このトレードアイデアでは、ローソク足への感応度を高めたRSIを用いて、相場の目先の反発を狙います。4時間足は大きな流れの確認用、15分足はエントリー用として考えます。トレードは15分足で行うため、短期決戦です。

この記事では4時間足と15分足の組み合わせを解説しましたが、「日足と1時間足」「30分足と1分足」など組み合わせをアレンジすることもできます。ポイントは短期足に対して、その15~30倍前後の長期足を組み合わせることです。自分の生活スタイルに合う時間軸を探してみると良いでしょう。

なお、オシレーター系指標のRSIを駆使することで、明確なトレンドが出ている場合は機能しにくいといえます。得意なのはレンジ相場です。

株式会社トレードタイム代表 平野朋之氏監修

実践で生かせる「30の投資戦略」をさらに読みたい方へオススメコンテンツ

OANDA証券では、相場の節目や投資家心理などを分析する「OANDAオーダーブック」、各市場の値動きの癖を分析する「各マーケットHigh Low表示」など、取引に役立つツールやインジケーターの提供を行っています。
「30の戦略」カテゴリでは、それらのツールやインジケーターを使い、実践の取引で生かせる戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
たとえば「OANDAオーダーブック」に関するコンテンツでは、短期的な相場の反発ポイントや値動きの加速ポイントなどを探る方法について解説しています。
OANDA証券のツールやインジケーターを使い様々な戦略を公開しているので、ぜひ実践取引にお役立てください。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
オアンダラボ 30の戦略
US30で3本の移動平均線を活用して順張りするトレードアイデア
金CFDのトレードアイデア|移動平均線とRSIを用いてトレンドフォローする方法を解説
US100(米国100株価指数)で3種類のテクニカルを利用したトレンドフォローのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード手法
JP225(日経株価指数225)のレンジ相場でRSIとストキャスティクスを利用したトレード手法
U30(米国ウォールストリート株価指数30)でアリゲーターを利用した順張りのトレードアイデア
JP225でボリンジャーバンドを活用した逆張りのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でRCIと平均足を利用した順張りのトレードアイデア
US100(米国100株価指数)で平均足とATRを活用するブレイクアウトのトレードアイデア
US30(米国ウォールストリート株価指数30)で移動平均線とADXを用いたブレイクアウトのトレードアイデア
JP225(日本株価指数225)で朝の高値/安値ブレイクアウトを狙うトレードアイデア
平均足とケルトナーチャネルを利用したデイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した早期利確型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用したスイングトレードのアイデア
2本のRSIを利用デイトレードのアイデア
3本の移動平均線を利用したスキャルピングトレードのアイデア
2本の移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
Trading Viewでドル円と日米10年債利回りを比較する方法
Trading Viewのアラート機能の使い方や設定方法
Trading Viewのインジケーターにインジケーターを追加する方法
Trading Viewの銘柄設定と円ドル表記にする方法
Trading Viewにインジケーターを表示する方法と各種設定
Trading Viewのチャートで他の銘柄と比較する方法
Trading Viewの注文発注やキャンセル方法などを紹介
Trading Viewの出来高プロファイルとは?見方や設定方法を紹介
MT4のトレード詳細レポートでトレード成績を確認する方法
ハーモニックパターンとは?Trading Viewでの活用方法
ラインブレイクチャート(新値足)でトレンドを把握する
Donchianとは?意味やMT4への設定方法、活用方法を紹介
Chart in Chartで隠れた心理的節目をチェックする
MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介
RSIで相場の流れを探る
マルチタイムフレームとは?入手方法やMT4への設定方法を紹介
ダイバージェンスを使い相場の反転タイミングを察知する方法
Point and figureを使い価格のターゲットを算出する方法
Point and figureを使ったトレンド分析のやり方
Tickチャートを使用し、FX市場での短期トレード戦略を構築する
FX相場の各市場の値動きの癖を探す
シカゴIMMポジションを使い相場のトレンドを把握する方法を紹介
OANDAオープンオーダーで反発、ブレイクを狙う

ホーム » 30の戦略 » 2本のRSIを利用デイトレードのアイデア