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ナスダック100(NASDAQ100)とは?今後の見通しやS&P500との違いを解説


ナスダック100(NASDAQ100)は、米国株式市場の一つであるナスダック(NASDAQ)が算出・公表する株価指数です。

    ナスダックとは?

    ナスダックとは、米国株式市場の名称です。
    ニューヨーク証券取引所と並び、米国を代表する株式市場の一つです。
    ナスダックに上場する企業は、ハイテク・IT(情報技術)関連が中心です。
    新興企業(ベンチャー)向けの株式市場では、世界最大の規模を誇ります。

    ナスダックの詳細は、以下を御覧下さい。
    >ナスダック(NASDAQ)とは?ダウやS&P500との違いも解説

ナスダックに上場する企業は、約3,000銘柄あります。
その中から、時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100は、よりハイテク・IT関連に特化した動向を把握できます。

2004年2月のナスダック100は約1,500ポイントで推移していたのが、2023年2月7日には約12,500ポイントと、19年間で約8倍上昇

2004年2月のナスダック100は約1,500ポイントで推移していたのが、2023年2月7日には約12,500ポイントと、19年間で約8倍上昇しました。
今後の成長性や、長期で上昇トレンドを形成してきたなどの理由から、ナスダック100は投資先として注目を集めています。

本記事では、ナスダック100の詳細や今後の見通し、運用方法などについて詳しく解説します。
まずは、ナスダック100の詳細から見ていきましょう。

なおナスダック100の運用方法について今すぐ知りたい方は、以下のボタンを押し読み進めて下さい。

今すぐナスダック100への投資方法について見る

1.US100(米国100株価指数)リアルタイムチャート

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  • ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
  • ※オンライン本人確認を利用した場合の最短時間。混雑状況等の事情により、お時間をいただく場合もございます。

OANDA証券が提供するナスダック100を参照したCFD「US100」のリアルタイム更新チャートを表示しています。
以下の記事からも、ナスダック100のリアルタイム更新チャートを御覧いただけます。
>US100(米国100株価指数)リアルタイムレート

2.ナスダック100(NASDAQ100)とは?

ナスダック100(NASDAQ100)とは、ナスダックに上場する約3,000銘柄の中から、金融セクターを除く時価総額上位100銘柄で構成される株価指数です。

    株価指数とは?

    株価指数とは、取引所全体や一定の銘柄グループの株価を指数化したものです。
    株価指数を見ることで、過去の基準値から現在まで、その市場の株価がどの程度増減したのかを把握できます。

    株価指数をより詳しく知りたい方は、以下の記事を御覧下さい。
    >株価指数CFDとは?

ナスダック100は、1985年から算出が開始されました。

構成銘柄はテクノロジーやヘルスケア、消費財及びサービスなど、幅広いセクターから選定されます。
代表的な銘柄には、アップルやマイクロソフト、Googleを運営するアルファベットなどがあります。
(構成銘柄については「ナスダック100の構成銘柄」で詳しく解説)

選定された銘柄は、時価総額加重平均で算出されます。
(算出方法については「ナスダック100の算出方法」で詳しく解説)

ナスダックの株価指数は他にも、ナスダック総合指数があります。
ナスダック総合指数は、ナスダックに上場する全銘柄を対象にしています。
ナスダック100の対象銘柄は金融セクターを除外し、時価総額上位100銘柄に限定しているので、ナスダック総合指数より ハイテクセクターに絞った銘柄の動向を把握できます

続いて、ナスダック100の構成銘柄について見ていきましょう。

3.ナスダック100の構成銘柄

ナスダック100の構成銘柄は、ナスダック市場の金融セクターを除く時価総額上位100銘柄です。

ナスダック100の構成銘柄のうち、構成比率上位10銘柄を紹介します。

 
順位 銘柄名 シンボル
1 Apple Inc AAPL
2 Microsoft Corp MSFT
3 Amazon.com Inc AMZN
4 NVIDIA Corp NVDA
5 Alphabet Inc GOOG
6 Alphabet Inc GOOGL
7 Tesla Inc TSLA
8 Meta Platforms Inc META
9 Broadcom Inc AVGO
10 PepsiCo Inc PEP

参考:Slickcharts(Components of the Nasdaq 100)
※上記データは2023年2月6日のもの

ナスダック100の銘柄は、原則毎年12月に入れ替えが行われます
2022年12月に行われた銘柄の入れ替えでは、以下の企業が除外・追加されました。

 
除外 追加
VeriSign, Inc.
Skyworks Solutions, Inc.
Splunk Inc.
Baidu, Inc.
Match Group, Inc.
DocuSign, Inc.
NetEase, Inc.
CoStar Group, Inc.
Rivian Automotive, Inc.
Warner Bros. Discovery, Inc.
GlobalFoundries Inc.
Baker Hughes Company
Diamondback Energy, Inc.

参考:ANNUAL CHANGES TO THE NASDAQ-100 INDEX

ナスダック100の全銘柄一覧は「ナスダック100の構成銘柄一覧」を参考にして下さい。

続いて、ナスダック100の算出方法について見ていきましょう。

4.ナスダック100の算出方法

ナスダック100は、時価総額加重平均という方法で算出されます

    時価総額加重平均とは?

    対象となる全銘柄の時価総額を合計して、基準日の時価総額合計で割って算出します。
    時価総額加重平均を用いることで、過去の時価総額から現在の時価総額がどのくらい成長したのかを把握できます。

時価総額加重平均はナスダック100以外にも、ナスダック総合指数やS&P500、日本のTOPIXなど様々な株価指数に用いられています。


以上、ナスダック100の構成銘柄や算出方法など基本的な部分について解説しました。
一旦、ナスダック100について話を整理します。

  • 1.ナスダック100の構成銘柄は、ナスダックに上場する時価総額の高い銘柄TOP100
  • 2.代表的な銘柄は、アップルやマイクロソフトなど
  • 3.時価総額加重平均で算出される
  • 4.時価総額加重平均は、過去から現在の時価総額がどのくらい成長しているかを把握できる
  • 5.ナスダック100は、ナスダック総合指数よりもハイテクセクターに絞った動向を把握できる

続いて、ナスダック100は過去どのように推移してきたのかを見ていきましょう。

5.ナスダック100の価格推移

過去20年間(2003年~2023年)のナスダック100は、以下のように推移してきました。

過去20年間(2003年~2023年)のナスダック100

出典:Tradingview

この20年でナスダック100に大きなインパクトを与えた出来事をいくつか振り返ります。

2008年:リーマンショック

2007年のサブプライムローン問題が尾を引き、2008年に米国の大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が破綻。
これをきっかけに世界的な金融危機「リーマンショック」が発生しました。
ナスダック100は、2008年5月に約2,000ポイントで推移していたのが、同年11月には1,200ポイントを下回るまで下落しています。

2020年:コロナショック

2019年12月、中国で新型コロナウイルス集団感染が発生すると、翌2020年1月には世界中で感染が拡大。
世界各国で移動の制限やロックダウンを余儀なくされ、世界経済は低迷しました。
ナスダック100は、2020年2月の月初に9,000ポイント台で推移していたのが、同年3月には一時6,800ポイントまで下落しています。

2022年:ロシアウクライナ問題

2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻を行ったことで、世界的なサプライチェーンの混乱を招き、各国で深刻なインフレが発生しました。
米国のFRB(連邦準備理事会)は国内のインフレを抑えるべく、ハイペースな金融引き締め(金利引き上げ)を実施。
ナスダック100もそれらの影響を受け、2022年1月には16,000ポイント台で推移していたにもかかわらず、同年6月には11,000ポイント付近まで下落しました。


以上、ナスダック100の価格推移について解説しました。

リーマンショックや新型コロナウイルスなど世界規模の危機を乗り越え、2021年には16,700ポイントにまで到達。
歴史的最高値をたびたび更新
してきました。
2022年はロシアウクライナ問題などもあり調整局面を迎え、約11,000ポイントで終えています。

2023年のナスダック100はどのような値動きとなるのか、今後の見通しについて解説します。

6.ナスダック100の今後の見通し

2023年のナスダック100は、以下3パターンの値動きが考えられます。

  • 1.青ラインを抜け、さらに上昇するのか?
  • 2.赤ラインを下抜け、下落するのか?
  • 3.青ラインと赤ラインの中で、レンジ相場となるのか?

実際のチャートで見てみましょう。

2023年のナスダック100の3パターンの値動き

出典:Tradingview

2023年のナスダック100の先行きを予想する上では、まず以下の2つに注目しましょう。

  • 1.米国のインフレは収まっていくのか?
  • 2.インフレの収まりに伴い、FRBの金融政策も徐々に緩和されていくのか?

2022年の後半からインフレが落ち着き、FRBによる政策金利の利上げ幅は縮小され、2022年12月のFOMCでは2023年の利上げのペースも減速されることが決定しました。
こうした背景から2023年は、利上げ停止時期や利下げ時期に市場の関心が集まっています。

しかし2023年2月3日に発表された雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想よりも約3倍上回りました
(市場予想18.8万→結果51.7万人)
米国の労働市場は堅調で、市場では「当面利上げが続くのではないか」という見方も広がっています。
今後の米国CPI、雇用統計などの結果次第では、FRBの金融引き締めが続き、ナスダック100は赤ラインを下抜ける可能性も考えられるでしょう。

引き続き、政策金利や米国CPI、雇用統計などの経済指標に注目する必要があります。
経済指標の発表日は、以下から確認できます。
>経済指標 予測カレンダー

またナスダック100の他にも米国を代表する株価指数はいくつかあります。

ナスダック100の相場予測をする上で、以下の株価指数は把握しておくと良いでしょう。

7.ナスダック100以外の米国を代表する3つの株価指数

米国を代表する株価指数は、ナスダック100以外にも以下3つあります。

  • 1.NYダウ
  • 2.S&P500
  • 3.ラッセル

ナスダック100とそれぞれの株価指数の違いを、詳しく見ていきましょう。

【株価指数1】
NYダウ

NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する株価指数です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する企業の中から、米国を代表する30銘柄が選定されます。
厳しい審査をクリアして採用された銘柄は、優良銘柄として「ブルーチップ」とも呼ばれます。

以下で、ナスダック100とNYダウの違いを見ていきましょう。

 
比較項目 ナスダック100 NYダウ
算出開始時期 1985年 1896年
算出・公表会社 ナスダック(NASDAQ) S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス
構成銘柄数 100銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
30銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
算出方法 時価総額加重平均 株価平均
特徴 ハイテク・IT関連に特化している株価指数
(金融セクターは除外)
資本財・サービス内の運輸産業グループと公益事業セクターは除く30銘柄で構成される株価指数

続いて、ナスダック100とNYダウのパフォーマンスを比較します。

ナスダック100とNYダウのパフォーマンス比較

2003年3月を起点とした20年間の上昇率

上記チャートでは、2003年3月を起点とした20年間の上昇率を比較しています。

 
株価指数名 2003年3月 2023年2月
ナスダック100 0% 約+1,126%
NYダウ 0% 約+331%

ナスダックやナスダック総合指数の詳細については、以下の記事を参考にしてください。
>ナスダック(NASDAQ)とは?ダウやS&P500との違いも解説

またOANDA証券では、ナスダック100指数のリアルタイムチャートや取引に役立つオリジナルツールを豊富に提供しているので、詳しくは以下の記事を御覧ください。
>US100(米国100株価指数)リアルタイムレート

【株価指数2】
S&P500

S&P500は、NYダウと同じくS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表する株価指数です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する企業の中から、主要な500銘柄が選定されます。
米国株式市場の時価総額約80%をカバーしており、米国株式市場のベンチマークとして多くの投資家から注目を集めています。

以下で、ナスダック100とNYダウの違いを見ていきましょう。

 
比較項目 ナスダック100 S&P500
算出開始時期 1985年 1957年
算出・公表会社 ナスダック(NASDAQ) S&P500ダウ・ジョーンズ・インデックス
構成銘柄数 100銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
500銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
算出方法 時価総額加重平均 時価総額加重平均
特徴 ハイテク・IT関連に特化している株価指数
(金融セクターは除外)
米国株式市場のベンチマークとして注目される株価指数

続いて、ナスダック100とS&P500のパフォーマンスを比較します。

ナスダック100とS&P500のパフォーマンス比較

2003年3月を起点とした20年間の上昇率を比較

上記チャートでは、2003年3月を起点とした20年間の上昇率を比較しています。

 
株価指数名 2003年3月 2023年2月
ナスダック100 0% 約+1,112%
S&P500 0% 約383%

S&P500の詳細や今後の見通しなどについては、以下の記事を参考にしてください。
>S&P500とは?今後の見通し、投資信託やCFDなど運用方法を徹底比較

またOANDA証券では、S&P500のリアルタイムチャートや取引に役立つオリジナルツールを豊富に提供しているので、詳しくは以下の記事を御覧ください。
>US500(米国500株価指数)リアルタイムレート

【株価指数3】
ラッセル2000

ラッセル2000は、ラッセルインベストメントが算出・公表する株価指数です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場する企業の中から、時価総額が高い上位1,001位~3,000位までの銘柄が選定されます。
小型株で構成されるので、大型株を扱うナスダック100やS&P500、NYダウよりも、景気動向に敏感な傾向があります。
「暴落の先行指標」とも呼ばれ、多くの投資家から注目を集める株価指数です。

以下で、ナスダック100とラッセル2000の違いを見ていきましょう。

 
比較項目 ナスダック100 ラッセル2000
算出開始時期 1985年 1984年
算出・公表会社 ナスダック(NASDAQ) ラッセルインベストメント
構成銘柄数 100銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
2000銘柄
(ニューヨーク証券取引所・ナスダックに上場する銘柄)
算出方法 時価総額加重平均 時価総額加重平均
特徴 ハイテク・IT関連に特化している株価指数
(金融セクターは除外)
小型株で構成される株価指数
(大型株を扱う株価指数よりも景気動向に敏感な傾向がある)

続いて、ナスダック100とラッセル2000のパフォーマンスを比較します。

ナスダック100とラッセル2000のパフォーマンス比較

2003年3月を起点とした20年間の上昇率を比較

上記チャートでは、2003年3月を起点とした20年間の上昇率を比較しています。

 
株価指数名 2003年3月 2023年2月
ナスダック100 0% 約+1,112%
ラッセル2000 0% 約+465%

OANDA証券では、ラッセル2000指数のリアルタイムチャートや取引に役立つオリジナルツールを豊富に提供しているので、詳しくは以下の記事を御覧ください。
>US2000(米国2000株価指数)リアルタイムレート

    ●OANDA証券では世界の株価指数や市況をリアルタイムで配信している

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    OANDA証券ではナスダック100以外にも、S&P500やNYダウなどの米国株価指数、欧州株価指数などの価格推移を一目で把握できます。
    (金や原油、天然ガスなど商品市場の価格数推移も把握できる)

    また世界の株価指数の変化率を比較した「株価指数変化率チャート」もあり、どの株式市場でボラティリティが高くなったかなどを分析することも可能です。

    世界の株価指数や市況のリアルタイム配信は、以下の記事を参考にしてください。
    >世界の株価と市況リアルタイムチャート(自動更新)

    株価指数の変化率チャートの詳しい使い方は、以下の記事を参考にしてください。
    >株価指数変化率チャート

    「株価指数変化率チャート」は無料で利用できますが、5分更新なのでリアルタイムで把握することはできません

    OANDA証券の口座をお持ちの方なら1分更新と、よりリアルタイムでの情報を取得できます。
    本格的に分析を行いたい方は、無料なので、ぜひOANDA証券の口座開設をご検討下さい。
    OANDA証券の口座開設は「10.OANDA証券でナスダック100CFD取引を始める方法」から行えます。


以上、ナスダック100と他の米国を代表する株価指数の違いについて解説しました。v 続いて、ナスダック100に投資する方法について解説します。

8.ナスダック100に投資する3つの方法

ナスダック100への投資はナスダック100の値動きに連動を目指すインデックスファンド(投資信託)やETF(上場投資信託)、CFD(差金決済取引)などを取引することで実現できます。

以下で、それぞれの投資方法について詳しく見ていきましょう。

【投資方法1】
インデックスファンド(投資信託)

インデックスファンドは、株価指数(インデックス)の値動きと連動を目指す投資信託(ファンド)を指します。
投資信託とは投資家から集めた資金を一まとめにして、代わりに専門家が株式や債券などで運用を行い、その投資額に応じて利益が分配される仕組みです。

インデックスファンドの主なメリットは、積立投資が行いやすい点です。
100円や1000円などの金額指定で積み立てができる証券会社もあります。

【投資方法2】
ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)は、上述したインデックスファンドと同じ投資信託です。
主な違いは、上場しているか上場していないか(取引所を通じて取引を行うかどうか)です。
インデックスファンドは銀行や郵便局などでも購入できますが、ETFの取引ができるのは証券会社のみです。

ETFの主なメリットは、リアルタイムで売買が行えることです。
成行注文や指値注文も活用でき、自由度の高い取引が行えます。

ETFの主なデメリットは、取引時間が決まっている点です。 購入・売却ができるのは、商品が上場されている取引所の取引時間内に限ります。

【投資方法3】
CFD(差金決済取引)

CFD(差金決済取引)は、実際に現物を保有することなく、売買で発生した差額のみを受け渡す取引です。
日経平均株価やナスダック100などの株価指数だけではなく、金・銀といった商品などの取引もできます。

CFDの主なメリットは、レバレッジを活用した取引が可能な点です。
証券会社やその証券会社が提供する商品によって異なりますが、最大10倍~20倍までレバレッジを活用できます。
レバレッジを使うと現物の取引よりも10分の1や20分の1の資金でトレードすることも可能です。
CFDは土日を除きほぼ24時間取引を行えるので、ETFよりも自由度の高い取引を行えます。

CFDの主なデメリットは、ファイナンシングコスト(オーバーナイト金利)が発生する点です。
翌日までポジションを保有すると、金利の支払いが発生します。
ポジションを長く保有し続けると、その分金利の支払いが発生し、含み益の減少に繋がるケースもあります。

CFDの詳細については、以下から御覧下さい。
>CFD(差金決済取引)とは?初心者のための基礎知識


以上、ナスダック100へ投資する3つの方法を解説しました。
続いて、どの投資方法がおすすめなのかについて解説します。

インデックスファンド・ETF・CFDどれがおすすめ?

まず、以下の表でインデックスファンド・ETF・CFDを比較します。

 
インデックスファンド ETF CFD
売買方法 買いのみ 買い/売り
(信用取引の場合は、売りも可能)
買い/売り
取引時間 基本は15時まで 商品が上場されている取引所の取引時間内 ほぼ24時間
(銘柄によって異なる)
信用取引の有無 無し 有り
(銘柄によって異なる)
有り
売買タイミング 1日1回算出される基準価額 リアルタイム リアルタイム
レバレッジ 無し 約2倍
(信用取引の場合)
約10倍
(銘柄によって異なる)
分配金 有り 有り 無し

ナスダック100に投資する一番の方法というものはありません

ご自身の投資スキルやライフスタイルなどに合った投資方法を選ぶと良いでしょう。
また投資方法のメリット・デメリットを加味して、複数の投資方法を組み合わせる方法もあります。

たとえば、インデックスファンドとCFDを組み合わせるのも一つの方法です。
インデックスファンドは買いからしか利益を狙えないので、相場が下落局面の時は含み益の減少や含み損が発生します。
売りもできるCFDを活用することで、相場が下落基調の時にも利益を狙うことが可能です。

投資はご自身の投資スキルやライフスタイルなどに合わせて、無理のない範囲で取引を行うことが大切です。
それぞれの投資にあるメリット・デメリットを活かし、時には組み合わせて活用するといった運用方法もご検討下さい。

    ●OANDA証券ではナスダック100のCFD取引を提供している

    OANDA証券では、ナスダック100を原資産とするUS100の取引が可能です。

    また政策金利やCPI(消費者物価指数)など、ナスダック100のトレードに役立つ様々な経済指標を一覧化したコンテンツを提供しています。

    経済指標の数値を調査するのは、手間がかかります。
    以下記事をブックマークしておけば、すぐに重要な経済指標の数値を把握することが可能です。
    >US100(米国100株価指数)リアルタイムレート

    OANDA証券でナスダック100のCFD取引を始める方法は「10.OANDA証券でナスダック100CFD取引を始める方法」を御覧下さい。

以下で、ナスダック100をCFDで投資するメリットについて、もう少し深掘りして解説します。

9.ナスダック100をCFDで投資する4つのメリット

ナスダック100をCFDで投資するメリットは、以下4つあります。

  • 1.レバレッジを活用した取引が可能
  • 2.ほぼ24時間取引が可能
  • 3.リアルタイムでの取引が可能
  • 4.インデックスファンドやETFのリスクヘッジとしても活用可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【メリット1】
レバレッジを活用した取引が可能

CFDは、レバレッジを活用した取引が可能です。
CFDを提供する会社や取引銘柄によって異なりますが、最大10倍~20倍までレバレッジをかけられます。
レバレッジを使えば取引に必要な資金を現物で取引する時より20分の1(レバレッジ20倍の場合)に抑え、資金効率の良い取引を実現することもできます。

ただしレバレッジは高ければ高いほど、大きな損失を発生させるリスクがあります。
ロスカットリスクも高まるので、闇雲にレバレッジを高くすれば良いわけではありません。

レバレッジについては、以下の記事を御覧下さい。
>【初心者向け】FXのレバレッジとは?計算方法とリスクの抑え方を解説

    ●OANDA証券は最大10倍までレバレッジを活用できる

    OANDA証券が提供するナスダック100を原資産とするUS100は、0.1単位から取引が可能です。
    レバレッジは、最大10倍まで活用できます。

    たとえばナスダック100が13,000ポイントの時であれば、13,000ポイント×130円(米ドル/日本円の現在価格。ここでは130円で想定)×0.1単位=169,000円から投資を行えます。
    レバレッジを10倍まで活用できるので、169,000円×10%=16,900円から投資を行うことが可能です。OANDA証券でナスダック100のCFD取引を始める方法は「10.OANDA証券でナスダック100CFD取引を始める方法」を御覧下さい。

    OANDA証券ではナスダック100以外にも、様々な銘柄を提供しています。
    詳しくは、以下の記事を御覧下さい。
    >株価指数CFD 取扱銘柄

【メリット2】
ほぼ24時間取引が可能

CFDは、土日を除きほぼ24時間取引を行うことが可能です。
相場が急変動した時も、素早く対応できます

CFDに比べると投資信託やETFは取引時間が短いです。
平日ほぼ24時間取引可能なCFDなら、仕事で忙しいビジネスパーソンの方でも取り組みやすいです。

    ●OANDA証券のナスダック100CFDはほぼ24時間取引できる

    OANDA証券が提供するナスダック100を原資産とするUS100は、土日を除く早朝8:00~翌朝7:00まで、ほぼ24時間取引を行えます

    なお祝日等でお取引ができない場合がございます。
    お取引の変更に関しては、トップページを御覧下さい。

    OANDA証券のCFD取引の取引時間に関しては、以下の記事を御覧下さい。
    >株価指数CFD 取引時間

    OANDA証券でナスダック100のCFD取引を始める方法は「10.OANDA証券でナスダック100CFD取引を始める方法」を御覧下さい。

【メリット3】
リアルタイムでの取引が可能

CFDは、リアルタイムでの取引が可能です。
「相場がここまで下がったら買おう」「ここまで上がったら売ろう」など、好きなタイミングや価格で取引を行えます

投資信託は1日1回公表される価格(基準価額)をもとに取引します。
CFDと比べると投資信託は自分が買いたい価格で買えない可能性もあるでしょう

【メリット4】
インデックスファンドやETFのリスクヘッジとしても活用可能

CFDは、売りからも利益を狙えるので、インデックスファンドやETFのリスクヘッジとして活用することも可能です。
たとえば投資信託やETFでナスダック100に投資しており、含み益が発生しているとします。
相場は上昇下落を繰り返しながら一方方向へ動くので、下落時には含み益が減少してしまいます。
大きな下落となれば、含み益が含み損となってしまう可能性もあるでしょう。

売りもできるCFDなら、相場が下落時でも利益を狙え、インデックスファンドやETFのリスクヘッジとして活用することもできます。

ETFも売りから利益を狙えますが、取引時間が決まっています。
ほぼ24時間取引できるCFDのほうが、インデックスファンドやETFのリスクヘッジとして活用しやすいと言えるでしょう。

10.ナスダック100をCFDで投資する4つのデメリット

ナスダック100をCFDで投資するデメリットは、以下4つあります。

  • 1.配当がつかない
  • 2.ファイナンシングコストが発生する
  • 3.スプレッドが計上される
  • 4.ロスカットリスクがある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【デメリット1】
配当がつかない

CFDの取引には配当がつきません。
逆にポジションを翌日まで保有すると、以下でも解説する「ファイナンシングコスト」が発生してしまいます。
CFDでポジションを長期保有をすると、その分多くの取引コストが発生します。

【デメリット2】
ファイナンシングコストが発生する

CFDはポジションを翌日まで保有するとファイナンシングコストが発生します。
ファイナンシングコストは、オーバーナイト金利とも呼ばれ、ポジションを翌日に持ち越すと、金利の支払いが発生することです。

【デメリット3】
スプレッドが計上される

CFDは、取引ごとにスプレッドが計上されます。
スプレッドとは、未実現損失(まだ実現していない損失)として取引ごとに計上されるので、取引手数料のようなものと考えておくと良いでしょう。

1日に何十回も取引を行うスキャルピングのような取引を行うと、その分取引コストが発生してしまいます。

【デメリット4】
ロスカットリスクがある

CFDは、大きな損失を抱えるとロスカットが執行されるリスクがあります。
ロスカットとは、証拠金維持率が一定の水準を下回った場合に強制決済される仕組みです。
預けた証拠金以上の損失を発生させないようにする、投資家保護の役割があります。

しかし
短期間での急な価格変動や窓開けが発生した場合など、ロスカットが間に合わない場合があります。
結果、預けた証拠金以上の損失を発生させるリスクもあるのです。

ロスカットがあるとしても、高いレバレッジでの取引は禁物です。
普段から低レバレッジでの取引や損切りを心がけましょう。

ロスカットのついては、以下の記事を御覧下さい。
>ロスカットとは?計算方法や回避策などを初心者向けに解説

11.OANDA証券でナスダック100CFD取引を始める方法

OANDA証券でナスダック100のCFD取引を始める方法は、以下の通りです。

  • 手順1:OANDA証券の口座開設を行う
  • 手順2:マイページにてCFD用のサブアカウントを作成する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

手順1:OANDA証券の口座開設を行う

まずはじめに、OANDA証券の口座開設を行います。
口座開設をスムーズに行えるよう、以下3つのものを用意しておきましょう。

  • 1.メールアドレス
  • 2.本人確認書類
  • 3.マイナンバー

以下のボタンから、OANDA証券の口座開設フォームに飛べます。

OANDA証券の口座開設

必要書類や口座開設のやり方については、以下の記事を参考にしてください。
>FXの口座開設のやり方【図解付き】|必要書類や審査基準も徹底解説

またはじめから実際のお金で取引を行うのに抵抗がある方は、デモトレードから始めてみましょう。
デモトレードなら取引に失敗しても実際のお金が減るわけではないので、気軽にCFD取引を体験できます。

以下のボタンから、OANDA証券のデモトレード用の口座開設フォームに飛べます。

OANDA証券のデモトレード口座開設

デモトレードについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>FXのデモトレードならOANDA証券|MT4/MT5で今すぐ無料体験

手順2:マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成する

OANDA証券の口座開設後は、マイページ内にてCFD用のサブアカウントを作成します。
その後、取引プラットフォーム「MT4/MT5」をインストールし、CFD用サブアカウントに入金を行えば、取引を始められます。

CFD用のサブアカウントの作成や「MT4/MT5」のインストール、入金方法の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。
>OANDAでのCFD取引を開始するまでの流れ

OANDA証券のCFD取引の取引概要に関しては、以下の記事を参考にしてください。
>株価指数CFD取引概要

またOANDA証券のCFD取引に関するその他の質問に関しては、以下の記事を参考にしてください。
>よくある質問

まとめ

最後に、ナスダック100について簡単にまとめます。

  • 1.ナスダック100の構成銘柄は、ナスダックに上場する時価総額の高い銘柄TOP100
  • 2.代表的な銘柄は、アップルやマイクロソフトなど
  • 3.時価総額加重平均で算出される
  • 4.時価総額加重平均は、過去から現在の時価総額がどのくらい成長しているかを把握できる
  • 5.ナスダック100は、ナスダック総合指数よりもハイテクセクターに絞った動向を把握できる
  • 6.ナスダック100は、長期的に見ると上昇トレンドが発生している
  • 7.2023年は、米国のインフレやFRBの金融政策に注目
  • 8.OANDA証券では、ナスダック100のCFD取引を提供している

OANDA証券では、ナスダック100以外にも、S&P500やNYダウなど世界の株価指数に投資できるCFD取引の提供を行っています。
CFD取引の詳細や世界の株価指数について詳しく知りたい方は、以下のコンテンツを読み進めて下さい。

CFD(差金決済取引)を学びたい方へオススメのコンテンツ

CFDと先物取引の違い

OANDAではこれからCFDを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもCFDをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。

ナスダック100の構成銘柄一覧

ナスダック100の構成銘柄一覧は、以下の通りです。

 
順位 銘柄名 シンボル
1 Apple Inc AAPL
2 Microsoft Corp MSFT
3 Amazon.com Inc AMZN
4 NVIDIA Corp NVDA
5 Alphabet Inc GOOG
6 Alphabet Inc GOOGL
7 Tesla Inc TSLA
8 Meta Platforms Inc META
9 Broadcom Inc AVGO
10 PepsiCo Inc PEP
11 Costco Wholesale Corp COST
12 Cisco Systems Inc CSCO
13 T-Mobile US Inc TMUS
14 Adobe Inc ADBE
15 Comcast Corp CMCSA
16 Texas Instruments Inc TXN
17 Netflix Inc NFLX
18 QUALCOMM Inc QCOM
19 Advanced Micro Devices Inc AMD
20 Honeywell International Inc HON
21 Amgen Inc AMGN
22 Intel Corp INTC
23 Starbucks Corp SBUX
24 Intuit Inc INTU
25 Gilead Sciences Inc GILD
26 Applied Materials Inc AMAT
27 PayPal Holdings Inc PYPL
28 Booking Holdings Inc BKNG
29 Automatic Data Processing Inc ADP
30 Analog Devices Inc ADI
31 Mondelez International Inc MDLZ
32 Intuitive Surgical Inc ISRG
33 Regeneron Pharmaceuticals Inc REGN
34 Vertex Pharmaceuticals Inc VRTX
35 Lam Research Corp LRCX
36 Micron Technology Inc MU
37 CSX Corp CSX
38 Fiserv Inc FISV
39 Moderna Inc MRNA
40 Charter Communications Inc CHTR
41 ASML Holding NV ASML
42 MercadoLibre Inc MELI
43 Activision Blizzard Inc ATVI
44 KLA Corp KLAC
45 Synopsys Inc SNPS
46 Marriott International Inc/MD MAR
47 Monster Beverage Corp MNST
48 Cadence Design Systems Inc CDNS
49 Keurig Dr Pepper Inc KDP
50 O’Reilly Automotive Inc ORLY
51 NXP Semiconductors NV NXPI
52 Palo Alto Networks Inc PANW
53 Autodesk Inc ADSK
54 Kraft Heinz Co/The KHC
55 American Electric Power Co Inc AEP
56 Airbnb Inc ABNB
57 Microchip Technology Inc MCHP
58 Cintas Corp CTAS
59 PDD Holdings Inc ADR PDD
60 Paychex Inc PAYX
61 Dexcom Inc DXCM
62 Fortinet Inc FTNT
63 Old Dominion Freight Line Inc ODFL
64 Biogen Inc BIIB
65 Exelon Corp EXC
66 Ross Stores Inc ROST
67 IDEXX Laboratories Inc IDXX
68 Marvell Technology Inc MRVL
69 Lululemon Athletica Inc LULU
70 AstraZeneca PLC ADR AZN
71 PACCAR Inc PCAR
72 Workday Inc WDAY
73 Warner Bros Discovery Inc WBD
74 Xcel Energy Inc XEL
75 Cognizant Technology Solutions Corp CTSH
76 GLOBALFOUNDRIES Inc GFS
77 Illumina Inc ILMN
78 Dollar Tree Inc DLTR
79 Copart Inc CPRT
80 Walgreens Boots Alliance Inc WBA
81 Electronic Arts Inc EA
82 Baker Hughes Co BKR
83 CoStar Group Inc CSGP
84 Fastenal Co FAST
85 Enphase Energy Inc ENPH
86 Verisk Analytics Inc VRSK
87 JD.com Inc ADR JD
88 eBay Inc EBAY
89 Constellation Energy Corp CEG
90 Align Technology Inc ALGN
91 Seagen Inc SGEN
92 Atlassian Corp TEAM
93 Crowdstrike Holdings Inc CRWD
94 Diamondback Energy Inc FANG
95 ANSYS Inc ANSS
96 Datadog Inc DDOG
97 Sirius XM Holdings Inc SIRI
98 Zoom Video Communications Inc ZM
99 Lucid Group Inc LCID
100 Zscaler Inc ZS
101 Rivian Automotive Inc RIVN

参考:Slickcharts(Components of the Nasdaq 100)
※上記データは2023年2月6日のもの

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OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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