オアンダラボ 30の戦略

MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介

Oanda Chart-In-Chartインジケーターとは?

OANDAのMT4用インジケーター「Chart-In-Chart」は、チャートの下部に他の通貨ペアのチャートを表示することができるインジケーターになります。

 

シンプルなインジケーターですが、このインジケーターを使用すると相場の主役となっている通貨を効率的に探し出すことが可能となり、通貨ペアの選択に役立ちます。

OANDA Chart-In-Chartインジケーターが入ったTY3用MT4 ベーシックパッケージはこちらからダウンロード

 

ドル円か?クロス円か?

日本人のお客様に人気の高い通貨ペアといえば、ドル円とクロス円が挙げられます。

ドル円とクロス円は似たような動きをすることも多いですが、市場がドル中心で動いている相場と円やユーロが中心で動いている相場では状況が異なります。

 

ドル円とクロス円の代表であるユーロ円の動きを例に考えてみましょう。

どの通貨が中心となり相場が動いているかに着眼すると、ドル中心で相場が動いている場合はドル円は方向感が出やすいのに対し、ユーロ円はドル円とユーロドルが綱引きを行うような状況となり、方向感が出にくいという特徴があります。

一方で円やユーロが中心となり動いている場合はドル円を取引するよりもユーロ円を取引する方が方向感が出やすかったり、値幅を取ることができ、効率の良いトレードを行う場合が多くなる傾向があります。

 

つまり、相場がドル中心で動いているかどうかを見ることで、ドル円、ユーロ円のどちらを選択するべきかを導き出すことができるということです。

 

その際に、Oanda Chart-In-Chartインディケーターを使用するとドル中心の動きかどうかを簡単にチェックできます。

 

今回はドル円のチャートの下にドルユーロのチャートを表示させ観察してみます。
ユーロドルではなくドルユーロとして表示するのは、ドルに対するユーロ、円の方向性が見やすくなるからです。

双方が上昇しているときはドルがユーロ、円に対して強くなっている状況であり、双方が下落しているときはドルがユーロ、円に対して弱くなっている状況と一目でわかるようになります。

 

インディケーターの設定は次のように行います。
ナビゲーターからドル円のチャート上に「Oanda Chart-In-Chart」をドラッグ&ドロップします。

設定画面では通貨ペアのところでEURUSDを選択し、「invertprices」をYesに設定します。
これで、USDEURのチャートを表示させることができるようになり、ドルの強弱が見やすくなります。

通貨ペア選び-1

 

設定が完了すると、上にドル円(USDJPY)のチャートが表示され、下にUSDEURのチャートが表示されます。

上下のチャートが同じ方向に価格が動く傾向の強い場面ではドル中心の動きとなっている相場となり、方向が異なる動きとなっている場面では少なくともドル、ユーロ、円の3通貨の関係ではドル中心の動きとはなっていないということが確認できます。

 

下の図ではその下に同じ時間のユーロ円のチャートを表示させています。

USDJPYとUSDEURのチャートが同じ方向を向いている場合にはユーロ円は方向感の薄い動きとなっており、方向が異なる動きとなる場面ではユーロ円の動きが強まっているのが確認できると思います。

通貨ペア選び-2

 

USDJPYとUSDEURの方向が異なる場合というのは、ドル円が下落しているのに対し、ドルユーロが上昇しているということで、強弱関係を考えると、次のようになります。

 

ユーロ<ドル<円

3通貨の中で一番弱い通貨がユーロ、一番強い通貨が円という構図となり、ユーロ円の下落基調が強い局面と言えます。

反対にドル円が上昇しているのに対し、ドルユーロが下落している場合は次のようになります。

 

円<ドル<ユーロ

一番弱い通貨が円、一番強い通貨はユーロとなり、ユーロ円の上昇基調が強い局面と言えます。

このような場面ではドル円を取引するよりもユーロ円でトレンドフォローを行う方が値幅が大きくとれる可能性が高いと言えます。

 

まとめ

ドル円、ドルユーロのチャートを見比べることでドル、円、ユーロの3通貨の強弱を把握することができる。

強弱がはっきりとしている通貨ペアを選択すると方向感を掴み易く、値幅を狙うことができる。

OANDA Chart-In-Chartインジケーターが入ったTY3用MT4 ベーシックパッケージはこちらからダウンロード

実践で生かせる「30の投資戦略」をさらに読みたい方へオススメコンテンツ

OANDA証券では、相場の節目や投資家心理などを分析する「OANDAオーダーブック」、各市場の値動きの癖を分析する「各マーケットHigh Low表示」など、取引に役立つツールやインジケーターの提供を行っています。
「30の戦略」カテゴリでは、それらのツールやインジケーターを使い、実践の取引で生かせる戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
たとえば「OANDAオーダーブック」に関するコンテンツでは、短期的な相場の反発ポイントや値動きの加速ポイントなどを探る方法について解説しています。
OANDA証券のツールやインジケーターを使い様々な戦略を公開しているので、ぜひ実践取引にお役立てください。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
オアンダラボ 30の戦略
US30で3本の移動平均線を活用して順張りするトレードアイデア
金CFDのトレードアイデア|移動平均線とRSIを用いてトレンドフォローする方法を解説
US100(米国100株価指数)で3種類のテクニカルを利用したトレンドフォローのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でストキャスティクスを利用したブレイクアウトのトレード手法
JP225(日経株価指数225)のレンジ相場でRSIとストキャスティクスを利用したトレード手法
U30(米国ウォールストリート株価指数30)でアリゲーターを利用した順張りのトレードアイデア
JP225でボリンジャーバンドを活用した逆張りのトレードアイデア
US500(米国500株価指数)でRCIと平均足を利用した順張りのトレードアイデア
US100(米国100株価指数)で平均足とATRを活用するブレイクアウトのトレードアイデア
US30(米国ウォールストリート株価指数30)で移動平均線とADXを用いたブレイクアウトのトレードアイデア
JP225(日本株価指数225)で朝の高値/安値ブレイクアウトを狙うトレードアイデア
平均足とケルトナーチャネルを利用したデイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した早期利確型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
平均足と単純移動平均線を利用したスイングトレードのアイデア
2本のRSIを利用デイトレードのアイデア
3本の移動平均線を利用したスキャルピングトレードのアイデア
2本の移動平均線を利用した短期型デイトレードのアイデア
Trading Viewでドル円と日米10年債利回りを比較する方法
Trading Viewのアラート機能の使い方や設定方法
Trading Viewのインジケーターにインジケーターを追加する方法
Trading Viewの銘柄設定と円ドル表記にする方法
Trading Viewにインジケーターを表示する方法と各種設定
Trading Viewのチャートで他の銘柄と比較する方法
Trading Viewの注文発注やキャンセル方法などを紹介
Trading Viewの出来高プロファイルとは?見方や設定方法を紹介
MT4のトレード詳細レポートでトレード成績を確認する方法
ハーモニックパターンとは?Trading Viewでの活用方法
ラインブレイクチャート(新値足)でトレンドを把握する
Donchianとは?意味やMT4への設定方法、活用方法を紹介
Chart in Chartで隠れた心理的節目をチェックする
MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介
RSIで相場の流れを探る
マルチタイムフレームとは?入手方法やMT4への設定方法を紹介
ダイバージェンスを使い相場の反転タイミングを察知する方法
Point and figureを使い価格のターゲットを算出する方法
Point and figureを使ったトレンド分析のやり方
Tickチャートを使用し、FX市場での短期トレード戦略を構築する
FX相場の各市場の値動きの癖を探す
シカゴIMMポジションを使い相場のトレンドを把握する方法を紹介
OANDAオープンオーダーで反発、ブレイクを狙う

ホーム » 30の戦略 » MT4用インジケーターChart-In-Chartの使い方を紹介