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ラインブレイクチャート(新値足)でトレンドを把握する

ラインブレイクチャート(新値足)とは?

OANDAの新しいWeb版fxTradeではラインブレイクチャート(新値足)というチャートを表示することができます。

このラインブレイクチャートは時間の経過に併せて新しい足ができる「時間軸」のチャートではなく、ポイント&フィギュアやRenkoチャートと同様に一定の値動きがあった場合にのみ新しい足を形成する「非時系列」のチャートです。

具体的には終値が一定の本数前の足の高値、安値を超えると新しい足を形成するという決まりがあります。

例えば、一定の本数を3本の足と設定すると、下の図のように3本前までの足の高値、安値を終値が超えたら次の足が形成されるというような流れで足が形成されていきます。

よって、過去3本の高値、安値を超えることができなければ、新しい足ができず、停止した状態が続きます。

また、陽線の状態から3本前の安値を更新したら、陰線に切り替わり、陰線の状態から3本前の高値を更新したら、陽線に切り替わり足の色が変わるため、視覚的にトレンドの方向性が判断しやすいという特徴があります。

価格が一方向に進むような場合では陽線、陰線が続くため、トレンドが発生するような場面は効果を発揮しやすいのに対し、方向感の薄い相場ではダマシが発生しやすく、効果を発揮しにくいチャートです。

ラインブレイクチャート1

 

ラインブレイクチャートの設定方法

このラインブレイクチャートの設定ではではどの時間足の終値を基準に考えるか、何本の足の新値を基準とするかを設定する必要があります。

OANDAのWeb版FXTradeではチャート上部でチャートの時間足を選択することができます。その時間足の終値を基準に高値更新、安値更新を判断します。

足の本数はチャートの設定画面の「Number of line」の部分で設定することができます。

 

チャートの足の本数は短期的な値動きを確認するのであれば3本、中長期の大きな価格の動きを見るのであれば10本などがよく使われます。そのほかの本数を表示させることもできるので興味のある方はお試しいただければと思います。

 

設定する本数の違い

実際のユーロドルのチャートで時間軸を1時間、10本に設定したのが下のチャートです。

価格のブレを省いて大きなトレンドが把握しやすいチャートが表示されているのが確認できると思います。

ラインブレイクチャート2

 

次に1時間足3本の同じユーロドルのチャートを確認してみましょう。

上の10本のものに比べ、細かいトレンドの反転にも反応し、価格が反転しているのが確認できると思います。より小さな値動きを狙う場面や、エントリーポイントを探る場面で使いやすいと思います。

ラインブレイクチャート3

 

ラインブレイクチャートを使った戦略

このラインブレイクチャートは、大きな方向感が出てくるような相場となると効果を発揮するのはもちろん、短期的な波動を狙ったり、押し目、戻りを狙ったトレードにも活用ことができます。

具体的には、単純に陽線、陰線が切り替わるところでの売買という戦略が考えられるほか、10本のラインブレイクチャートや他のインジケーターでトレンドを確認した後に本数の少ないラインブレイクチャートで短期的なトレンドを追っていくというような使い方ができます。

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