FXの注文方法はどんな種類があるの?使い方や設定方法などを解説
FXの注文方法の種類
FXには現在価格で発注する注文方法や将来の価格を予測して発注する予約注文など、様々な注文方法があります。
例えばすぐに取引を開始する「成行注文」、チャートが見られないから価格を指定して注文をする「指値注文」など、様々な注文方法があります。
自分のライフスタイルや投資スタイルに合った注文方法を覚えることで、仕事や家事・育児などで忙しくチャートが見られない時でも効率よく取引をすることが可能です。
ここではFXの代表的な注文方法を、以下7つ紹介します。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文(ストップ注文)
- IFD注文
- OCO注文
- IFO注文
- トレールストップ注文
成行注文

成行注文は、今すぐ取引を始めたい時に使う注文方法です。具体的には「現在の価格で取引をしたい」といった時に使います。
成行注文は、発注してFX会社に到達した時点で価格が約定します。インターネットを介したトレードでは、FX会社との通信の送受信は通常であれば1秒もかかりません。
価格のズレであるスリッページは発生しづらく、基本的には希望通りの価格に近い価格で約定できます。
ただし相場の値動きが激しい場合は、スリッページの発生で希望の価格よりも不利な価格で約定する場合があるので注意しましょう。
成行注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
またOANDA(以下、弊社)の「fx Trade」では、許容スリッページを設定できます。設定した数値以上のスリッページが発生した際に、約定をさせない機能です。ぜひご活用ください。
OANDAの「fx Trade」で許容スリッページを設定する方法はこちら
指値注文

指値注文は、現在の価格よりも有利な価格を指定して発注する注文方法です。英語では「リミット・オーダー」とも呼ばれます。指値注文には、以下2通りの使い方があります。
- 新規エントリー
- 決済
まず新規エントリーについてです。例えば現在価格が1ドル=100円の場合、99円まで下落したら買いたいと考えます。99円まで下落したら買う指値注文を発注しておけば、価格が99円に到達した時点で約定されます。
続いて決済についてです。例えば99円で買いポジションを保有した場合、今度は101円まで上昇したら売りたいと考えます。101円まで上昇したら売る指値注文を発注しておけば、価格が101円に到達した時点で決済されます。
仕事や家事・育児などで忙しくチャートが見られない時でも、指値注文を活用することで新規エントリーや決済を自動で完了させることが可能です。
指値注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
逆指値注文(ストップ注文)

逆指値注文は、現在の価格よりも不利な価格を指定して発注する注文方法です。別名「ストップ注文」とも呼ばれます。逆指値注文には、以下2通りの使い方があります。
- 新規エントリー
- 損切り
まず新規エントリーについてです。例えば現在価格が100円の場合、101円まで上昇したら買いたいと考えます。101円まで上昇したら買う逆指値注文を発注しておけば、価格が101円に到達した時点で約定されます。
続いて損切りについてです。例えば99円で売りポジションを保有している場合、100円まで上昇したら損切りをしたいと考えます。100円に逆指値注文を発注しておけば、価格が100円に到達した時点で損切りされます。
逆指値注文は、損切りとして使うのが一般的です。自分の判断でなかなか損切りができない方は、ぜひ逆指値注文を活用しましょう。
逆指値注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
IFD注文
IFD(イフダン)注文は、新規注文+決済注文or逆指値注文を同じタイミングで発注する注文方法です。例えば、もし〇円まで価格が下落すれば買い、その後〇円まで価格が上昇すれば売りといった場面で使います。

また、もし〇円まで価格が下落すれば買い、その後予想とは反対に〇円まで下落すれば損切りといった場面でも使います。

IFD注文は事前に設定しておくことで、チャートを見ていなくても「新規注文+決済」や「新規注文+損切り」といったことを自動で完了させることが可能です。ただし、初めに設定する新規注文が約定しなければ、決済や損切り注文は発注されません。
IFD注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
OCO注文
OCO(オーシーオー)注文は、価格が上昇した場合と下落した場合を想定して2つの注文を発注し、一方の注文が約定したらもう一方の注文は取り消される注文方法です。OCO注文の使い方は、以下2通りあります。
- 新規注文
- 決済注文
まず新規注文についてです。例えば現在価格が1ドル100円とした場合、1ドル99円まで下落したら買い、1ドル101円まで上昇したら売りと考えます。もし価格が1ドル99円まで下落すれば、買いの注文が約定し101円の売り注文はキャンセルされます。

続いて決済注文についてです。例えば1ドル100円で買いポジションを保有している場合、1ドル101円まで上昇すれば決済、1ドル99円まで下落すれば損切りと考えます。もし価格が1ドル101円まで上昇すれば、利益が確定し99円の損切り注文はキャンセルされます。

OCO注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
IFO注文

IFO(アイエフオー)注文は、前述したIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。新規注文+決済注文+損切り注文の3つを同じタイミングで発注できます。
例えば現在価格が1ドル99円とします。もし価格が1ドル100円まで上昇すれば買い、その後価格が1ドル101円まで上昇すれば決済、しかし反対に価格が99円まで下落すれば損切りと考える場合に、IFO注文を使います。
仮に利益確定の決済注文をされれば損切り注文がキャンセルされ、損切り注文が確定されれば利益確定の決済注文がキャンセルされます。
IFO注文をあらかじめ設定しておけば、新規注文や決済注文、損切り注文の3つを同じタイミングで発注できることから、チャートを見なくても注文から決済、損切りまでを自動で完了させることが可能です。
IFO注文の使い方や設定方法などは以下のコンテンツで詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
トレーリングストップ注文

トレーリングストップ注文は、自動で利益を伸ばす際に使う注文方法です。保有ポジションに対して価格が有利な方向へ動いた場合、逆指値注文が一定幅ずつ有利な方向へスライドしていきます。
長期的なトレンドが発生するような局面では、威力を発揮する注文方法です。また一度スライドした逆指値注文は、価格が不利に動いても元の位置に戻ることはありません。仮に相場が反転してトレール水準にタッチすれば、自動で決済されます。
トレーリングストップ注文を活用することで、利益を確保しながらさらに利益を伸ばしていくことが可能です。
注文方法の違いまとめ
前述した、成行注文・指値注文・逆指値注文・IFD注文・OCO注文・IFO注文の違いやメリット・デメリットをまとめたものを、以下の表組で詳しく解説します。
注文方法 | 使い方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
成行注文 | 新規エントリー 決済 損切り |
今すぐに取引が可能 | 価格を指定することはできない。 |
指値注文 | 新規エントリー 決済 |
価格を指定することで、チャートを見なくても新規エントリーや決済が可能 | 指定した価格に到達しなければ約定されず、機会損失となる可能性もある。 |
逆指値注文 | 新規エントリー 決済 損切り |
価格を指定することで、チャートを見なくても新規エントリーや損切りが可能 | 損切りの場合は問題ないが、新規エントリーの場合は、指定した価格に到達しなければ約定されず、機会損失となる可能性もある。 |
IFD注文 | 新規エントリー 決済 損切り |
「新規注文+決済注文」「新規注文+逆指値注文」が可能 | 「新規注文+決済注文」の場合は、逆指値注文を設定できない。また「新規注文+逆指値注文」の場合は、決済注文を設定できない。 |
OCO注文 | 新規エントリー 決済 損切り |
価格が上昇した場合と下落した場合を想定して2つの注文を発注することが可能 | 「新規注文+決済注文」や「新規注文+逆指値注文」といった使い方はできない。つまり新規エントリーと決済や損切りを同じタイミングで発注できない。 |
IFO注文 | 新規エントリー 決済 損切り |
「新規注文+決済注文+逆指値注文」を同じタイミングで発注することが可能 | 指定した価格に到達しなければ約定されず、機会損失となる可能性もある。 |
トレーリングストップ注文 | 決済 | 利益を確保しながら、さらに利益を伸ばすことが可能 | 相場状況によっては、決済後さらに保有していたポジションと同じ方向に動く可能性があり、利益が減少する可能性もある。 |
成行注文・指値注文・逆指値注文は基本的な注文方法です。初心者の方は必ず覚えておきたい注文方法と言えます。
またIFD注文・OCO注文・IFO注文を覚えることで、仕事や家事・育児などで忙しくチャートが見られない時でも指定した価格で取引できます。ご自身のライフスタイルや投資スタイルに合わせた取引が可能です。
FXではリスク管理が大切
FXで長期的に利益を上げ続けるには、リスク管理が大切です。ここでのリスク管理とは、1回のトレードで大きな損失を出さないことを意味します。
特にFXを始めたばかりの方はリスク管理ができておらず、1回のトレードで大きな損失を出すといったことはよくある失敗パターンです。
FXで長期的に利益を上げ続けている方はリスク管理を徹底しており、自分で決めた損失額に達したら必ず損切りをする傾向にあります。
また損切りを設定する際は、2%ルールといったものがあります。2%ルールとは、証拠金に対して2%の損失が出たら損切りをするルールです。
例えば100万円の証拠金であれば、2万円の損失が出たら損切りです。損失額を限定させることで、多少連敗しても致命傷に至る可能性は低いと言えます。以下の画像は、100万円の証拠金で10連敗した場合、どのように証拠金が減少するのかの推移表です。
仮に10連敗しても8割以上の証拠金が残ります。戦略を立て直して再出発が容易にできると言えるでしょう。
弊社では、資金管理で大切なリスクリワードやポジションサイズなどのやり方を詳しく解説しています。資金管理やリスク管理について詳しく知りたい方は、ぜひご参考ください。
OANDA証券では逆指値注文を決めるのに役立つツールを提供

弊社ではOANDAグループの顧客取引状況をグラフ化して公開する、「OANDAオーダーブック」を提供しています。OANDAオーダーブックを使えば、将来の価格がどのように動くのかを予想するのに役立ちます。
例えばOANDAオーダーブックを使えば、未約定のオーダー状況を分析することが可能です。どこに新規注文が溜まっているのか、はたまたストップロスが溜まっているのかなどを分析できます。
このツールは無料で使えますが、弊社の口座をお持ちでない方はタイムラグが発生します。取引ランクによっても変わるので、以下の表をご参考ください。
口座未開設の方 | REGULAR/SILVER | GOLD |
---|---|---|
条件なし | 本番口座の開設 | 本番口座の開設 ※一定条件のクリア |
更新頻度30分に1回(30分遅れ) | 更新頻度20分に1回 | 更新頻度5分に1回 |
またオーダーブックはWeb版だけではなく、MT4/MT5のインジケーターでも見られます。オーダーやポジション情報をMT4/MT5のチャートに被せて見られるので、損切り水準の見極めから発注までを1つの画面で行えます。
本番口座をお持ちの方ならこのオーダーブックインジケーターは誰でも利用可能です。
MT4・MT5用オーダーブックインジケーターのインストール、設定方法はこちら
弊社では新規口座開設をすると、翌月までGold会員資格をプレゼントします。Gold会員なら更新頻度が5分に1回と、より速く情報を取得することが可能です。無料で口座開設ができるので、ぜひご検討ください。
FXについてさらに詳しく学びたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
FXとは何か?これからFX投資を始める初心者の方向け基礎知識
FX初心者にオススメのコンテンツ

これからFXを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもFXをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
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