手仕舞いとは|意味・活用方法やよくある質問を解説
手仕舞いとは、保有ポジションを決済するという意味で、FXや株取引などで使われる用語です。
成行(なりゆき)注文や、指値・逆指値注文によって、利益や損失を確定するために行います。
本記事では、手仕舞いの意味や活用方法などについて、詳しく解説していきます。
手仕舞いとは
ここでは、手仕舞いの意味や類義語について詳しく解説します。
- ・意味
- ・類義語
意味
FX取引における手仕舞いとは、保有しているポジションを反対売買で決済することです。
つまり「買いで始めた取引を、売り決済で終えること」「売りで始めた取引を、買い決済で終えること」を意味します。
「ポジションを手仕舞う」というように使われます。
含み益がある状態での手仕舞いは「利益確定(利食い)」、含み損がある状態での手仕舞いは「損切り」となります。
類義語
手仕舞いの類義語としては、「クローズ」「エグジット」「閉じる」などがあります。
手仕舞いと同様に、ポジションを解消して取引を終了することを意味します。
手仕舞いの活用方法
手仕舞いの活用方法について、以下2つを解説します。
- ・成行(なりゆき)による手仕舞い
- ・指値・逆指値による手仕舞い
成行(なりゆき)による手仕舞い
今すぐにポジションを決済したい際は「成行(なりゆき)」による手仕舞いを行います。
「成行(なりゆき)」とは売買の価格を指定しない注文方法です。
価格を指定せず、「その時点において売買が成立する価格」で約定(取引成立)するため、「現在の価格で売買したい」場面で用います。
指値・逆指値による手仕舞い
指値・逆指値による手仕舞いとは、「指定した価格に到達した時に、自動的に売買が実行されること」を指します。常にチャートを見ておく必要がないため、忙しくて時間がない方でも注文できる方法です。
例えば、米ドル/円=100円の時に「買い」でポジションを保有した場合、指値による手仕舞いでは、「1ドルが105円になったら決済する」というように現在価格より有利な為替レートを指定して予約注文を出しておくことで、実際に為替レートが105円に到達すると自動的に決済が執行されます。
逆指値による手仕舞いは、現在価格より不利な為替レートになったら決済するように為替レートを指定します。
「1ドルが95円になったら決済する」と予約注文を出しておくことで、実際の為替レートが95円に到達すると決済が執行されます。
手仕舞いに関するQ&A
手仕舞いに関して、よく見られる疑問点は以下のようなものです。
- ・手仕舞い売りとは何ですか?
- ・手仕舞いのタイミングはいつですか?
手仕舞い売りとは何ですか?
手仕舞い売りとは、買いポジションを解消するために保有している通貨ペアを売り、決済することです。
「新規売り」と区別するために用いられる用語です。
また、反対に売りポジションを解消するために保有している通貨ペアを買って決済をすることは「手仕舞い買い」と言います。
手仕舞いのタイミングはいつですか?
手仕舞いのタイミングは、投資戦略によって異なります。例えば以下の5つが挙げられます。
- ・目標の為替レートまで到達した時
- ・トレンド転換のタイミング
- ・想定と異なる値動きをした時
- ・週末:為替市場がクローズしている土日の間に予期せぬ出来事が発生するイベントリスクを避けるため
- ・重要な経済指標の発表前
手仕舞いのタイミングが適切か判断するためには、経済動向やテクニカル指標を確認すると良いでしょう。
【まとめ】手仕舞いとは|意味・活用方法やよくある質問を解説
手仕舞いとは、保有ポジションを決済するという意味で、FXや株取引などで使われる用語です。
手仕舞いの目的は、利益や損失を確定することです。
今すぐ決済したい時は「成行(なりゆき)による手仕舞い」、希望の価格を指定したい場合は「指値・逆指値の手仕舞い」を用います。
手仕舞いのタイミングを見極めるためには、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析により相場の流れを読み取ることが重要です。
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