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GMMAとは?読み方やTradingview(トレーディングビュー)での表示方法

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GMMAとは


GMMAはダリル・ガッピー氏が開発した複合移動平均線で12本のEMAを表示する複合型移動平均のひとつです。ローマ字読みでガンマと呼ばれることもありますが、ここでは普通にGMMA(ジー・エム・エム・エー)とします。オリジナルのGMMAは12本のEMAを表示し、ローソク足自体は表示しません。これは大局を判断するにあたって日々の動きを示すローソク足やバーチャートは不要であるという考え方から来ています。

しかし、現在の取引レートを見るにはローソク足はあったほうがわかりやすいことはたしかですから、個人的にはローソク足を薄い色で表示することでGMMA本来の動きを強調する表示方法が望ましいと考えています。

GMMAは12本のEMAを6本ずつ短期グループと長期グループに分けて見ます。短期グループが3, 5, 8, 10, 12, 15期間の6本セットを青で表示し、長期グループが30, 35, 40, 45, 50, 60 の6本セットを赤で表示します。短期グループが投機筋(トレーダー)の動きを示し、長期グループが投資家(インベスター)の動きを示していると考えます。GMMAでは短期グループと長期グループを全体の形状で判断しますので、各グループ内の各線がクロスしたかは考慮しません。つまり、各グループを面で捉えると言ってよいでしょう。


GMMAの表示


GMMAはデフォルト指標ではありませんのでコミュニティ・スクリプトのテクニカル指標を利用します。色々なGMMAが登録されていますが、ここでは最も多く利用されているdaisuke_gew氏の指標を使います。短期グループの初期カラーが緑になっていますので、ここでは本来の青に変更しています。

GMMAの設定

またローソク足も上述の通り、設定から薄い灰色に変えました。

GMMAの設定

S&P500に表示してみます。

GMMAの表示


GMMAの読み方


GMMAの読み方をまとめると以下の6つになります。

(1) 投資家(赤)の各線が平行に推移している間のトレンドは強い
(2) 投機筋(青)の拡散は、短期トレンドに変化の兆しがある
(3) 1つのグループ(投機筋、投資家とも)の収束は、そのグループのもみあい
(4) 2つのグループ間の距離が離れている時のトレンドは強い
(5) 投機筋(青)が投資家(赤)に近づく、あるいは交差し始めても抜けない場合は再エントリーのチャンス
(6) 2つのグループが同時に収束する場合は長期トレンドに変化の兆しがある

S&P500は年初(2022年)に高値をつけましたが、その後は上下しながらもほとんどの期間が下降トレンドでした。4月末以降の直近の動きを読むと着実に(1)のパターンになっていて、かつ(4)のパターンとなってきましたから下降トレンドが強いことがわかります。また下降トレンドが続く中で5月の2度の突っ込み売りの際には(2)のパターンを挟んでいますので、その動きは短期トレンドの変化、つまり目先は買い戻しが入りやすいといったことがわかります。

過去の動きでは(3)と(5)のパターンも現れていますが、米国株式市場が上昇に転じるには(6)のパターンが現れる必要があり、まだ時間がかかりそうな感じがします。


本記事の監修者・山中康司氏


  • 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
  • 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
  • 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
  • 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。

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