FXのやり方|取引から決済までを実際の画面で解説【初心者向け】
FXとは?
FXは「Foreign Exchange」の頭文字を取ったものであり、日本語で「外国為替証拠金取引」と呼びます。外国為替証拠金取引とは、外国為替と証拠金取引を組み合わせた言葉です。
- 外国為替:異なる2つの通貨を売買すること
- 証拠金取引:FX会社に資金を預けて、預けた資金を担保に取引を行うこと
例えば米国に海外旅行へ行く際は、日本円を米ドルに両替すると思います。日本円を米ドルに両替する行為こそ、外国為替と呼びます。
つまりFXとは、FX会社に証拠金を預けて、預けた証拠金を担保に米ドルや日本円を売買する投資です。
FXで利益が発生する仕組み
FXは「為替差益(キャピタル・ゲイン)」と「スワップポイント(金利差)」という2つの方法で利益を得られます。為替差益で利益を得る方法が一般的であり、ここでは為替差益で利益を得る方法について詳しく解説します。
為替差益とは、価格変動によって得られる利益です。例えば1ドル100円の時に買いポジションを保有して、1ドル101円になったときに決済を行えば「+1円」の利益が発生します。この「+1円」の利益が為替差益です。
ではFX取引を行う実際のチャートで見てみましょう。
一言でいってしまうと、FXは「将来の価格が上昇するのか下落するのか」を予測して売買を行います。やり方はシンプルですが、FXで長期的に利益を得続けるには、相場分析や資金管理など様々なスキルを磨かなければなりません。
FXのやり方
FXの口座開設から取引を始めて完了させるまでの流れについて詳しく解説します。
- ステップ①:FX会社の口座開設をする
- ステップ②:証拠金を入金して取引を始める
- ステップ③:取引する通貨ペアを選ぶ
- ステップ④:注文をする
- ステップ⑤:決済をする
ステップ①:FX会社の口座開設をする
FXを始めるには、FX会社の口座開設を行います。FX会社の口座開設の流れは、以下の通りです。
- 流れ①:必要書類や個人情報を入力して口座開設を申し込む
- 流れ②:FX会社にて口座開設の審査を行う
- 流れ③:ID・PW等が入った書類を受け取る
- 流れ④:口座にログインをして口座開設完了
口座開設の期間は、FX会社によって変わります。例えば、OANDA証券のオンライン本人認証でお申し込みをした場合、最短で当日のお申し込みが可能です。
口座開設のやり方や必要書類、個人情報の入力情報、FX会社の選び方などを詳しく知りたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
FXの始め方|口座開設に必要なものや取引までの流れを初心者向けに解説
ステップ②:証拠金を入金して取引を始める
FXの口座開設完了後、証拠金を入金します。OANDA証券では、「ダイレクト入金」と「通常入金」の2通りの入金方法があります。
ダイレクト入金は、取引画面に即時反映される入金方法です。振込手数料はOANDA証券が負担するので、振込手数料はかかりません。ダイレクト入金が利用できる金融機関は、以下の通りです。
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- PayPay銀行
- ゆうちょ銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
通常入金は、ATMや全国の金融機関窓口から入金を行います。振込手数料は、お客様負担です。通常入金が利用できる金融機関は、以下の通りです。
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
ダイレクト入金は通常入金と比べて、手数料も掛からずすぐに取引を始められます。手数料を抑えたい方やすぐに取引を始めたい方などは、ダイレクト入金がおすすめです。
ステップ③:取引する通貨ペアを選ぶ
証拠金の入金完了後、取引する通貨ペアを選びます。通貨ペアとは、異なる2ヵ国間の通貨を組み合わせたものです。例えば米国の通貨「米ドル(USD)」と日本の通貨「日本円(JPY)」を組み合わせた通貨ペアを、「米ドル/日本円(USD/JPY)」と表記します。
FXには様々な通貨ペアがあるので、どの通貨ペアで取引をすれば良いか迷う傾向があります。初心者の方はまず、米ドル/円からの取引がおすすめです。なぜならば、取引量が多く値動きも安定しやすい傾向にある通貨ペアだからです。
金融先物取引業協会の店頭FX月次速報によると、米ドル/日本円の取引金額は370,128,344 円(2021年4月のデータ)であり、日本の取引シェア第1位を誇ります。
またFXは、買いたい人と売りたい人がいて価格が決まります。取引量が多い、つまり市場参加者が多いと買いたい人と売りたい人がすぐに見つかりやすく、値動きが安定しやすいのです。
初心者の方は、値動きが安定しやすい米ドル/日本円から取引を始めると良いでしょう。FXの通貨ペアや初心者におすすめの通貨ペアなどについて詳しく知りたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
ステップ④:注文をする
取引をする通貨ペアの選択後、注文を発注して取引を始めます。FXの基本的な注文方法は、以下の通りです。
成行注文は、現在の価格で約定させる注文方法です。例えば現在価格が100円の場合、100円で注文を約定します。言い換えると、今すぐ取引を始めたいときに使う注文方法です。
指値注文は、現在の価格よりも有利な価格を指定して発注する注文方法です。例えば現在の価格が100円の場合、より安い99円で買いたいと考えます。99円に指値で買い注文を発注しておけば、価格が99円に到達した時点で自動的に約定します。
逆指値注文(ストップ注文)は、現在の価格よりも不利な価格を指定して発注する注文方法です。一般的に、損失を確定させる「損切り」を行う際に使います。
例えば1ドル100円で買いポジションを保有している場合、万が一価格が逆方向へ行ったら99円で損切りをしたいと考えます。99円に逆指値で売り注文を発注しておけば、価格が99円に到達した時点で自動的に損切りします。
FX初心者の方は、まず上記で解説した3つの注文方法を覚えましょう。しかしFXには便利な注文方法が多数あります。IFD(イフダン)注文やIFO(アイエフオー)注文などを上手く使いこなせれば、チャートを見ていなくても取引が可能です。
IFD(イフダン)注文やIFO(アイエフオー)注文などついて詳しく知りたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
FXの注文方法はどんな種類があるの?使い方や設定方法などを解説
ステップ⑤:決済をする
成行注文や指値注文などでポジションを保有したら、決済を行いましょう。FXでは、決済を行わなければ利益を確定することは出来ません。決済する方法は様々ですが、成行決済が一般的です。
成行決済のやり方については、あとで実際のチャートを用いて詳しく解説します。また保有しているポジションと反対方向に価格が動いた場合は、逆指値注文を活用して損切りを行いましょう。
損切り幅の決め方や実際のやり方などについて知りたい方は、以下のコンテンツをご参考ください。
FXの損切りとは?ルールの決め方や損切り目安を予測する分析ツール
FXのやり方を実例で解説
OANDA証券の口座を開設したと想定して、その後の入金から実際に発注をして決済するまでの流れを実例で解説します。
- ステップ①:証拠金を入金する
- ステップ②:取引ツールのインストールを行う
- ステップ③:注文を発注する
- ステップ④:決済する
ステップ①:証拠金を入金する
OANDA証券の口座開設完了後、取引に必要な証拠金を入金します。まず「OANDA証券のマイページ」からアカウントにログインします。
「ログインIDかメールアドレス」、「パスワード」を入力してください。入力後、ログインを押します。
アカウントにログイン後、右上の三本線マークを選択します。
「入出金」を選択します。
「ダイレクト入金」を選択します。
ダイレクト入金に関する利用規約をお読みください。
利用規約を読み終えたら、「承諾して次へ進む」を選択します。
ダイレクト入金画面のページに行きます。
- 「入金元」:振込をする銀行名を入力してください。
- 「送金先口座」:入金をする口座を選択してください。
- 「ご入金金額(JPY)」:お振込金額を入力して下さい。
入金が反映されたことを確認すれば、入金の完了です。
ステップ②:取引ツールのインストールを行う
証拠金の入金完了後、取引ツールのインストールを行います。OANDA証券の取引ツール「fx Trade」を例に解説します。
「fx Trade Mobile版」のインストールを選択します。
「App Store」か「Google Play」のどちらかでインストールを行います。今回は、「App Store」でインストールを行います。
「OANDA fxTrade Forex Trading」のインストールを行います。
ステップ③:注文を発注する
「fx Trade Mobile版」のインストール完了後、本番口座にログインをして注文を発注します。
「メールアドレスまたはログインID」「パスワード」を入力してください。
「OANDA証券のマイページ」にログインしたものと同じです。
アカウントにログインすると、通貨ペアやチャートが表示されます。取引をする通貨ペアを選び、「新規注文」を選択します。
通貨ペアをタップすれば、通貨ペアが選択されます。
「成行注文」を選択して、ユニット(最小1)に取引数量を入力して、右上の「注文」を選択します。
新規注文の確認が表示されるので、「注文」を選択します。
取引成立画面が表示されるので、「はい」を選択します。
注文が約定すれば、チャート上に表示されます。
ステップ④:決済する
注文の約定後、決済を行います。
左下の「ポートフォリオ」を選択します。
取引情報が表示されているので、タップします。
「変更」「部分決済」「決済」が表示されるので、「決済」を選択します。
決済の確認画面が表示されるので、「送信」を選択します。
決済取引画面が表示されるので、「はい」を選択します。
左下の「ポートフォリオ」に「現在保有ポジションはありません」と記載されていれば、決済が完了したことを確認できます。
以上で、取引は完了です。取引のやり方が分からないFX初心者の方は、ぜひご参考としてください。
FX初心者の方が失敗を防ぐ取引のやり方
FXは一般的に9割の方が1年以内に相場から退場すると言われます。つまりほとんどの方が長期的に利益を得続けられていません。FXは難しいイメージを思うかもしれませんが、相場から退場するほとんどの方が間違ったやり方をしています。
では大きな損失を出して相場から退場しないようにするためには、初心者の方はどのように取引に取り組めばよいのでしょうか?FX初心者の方が失敗を防ぐ取引のやり方は、以下の通りです。
- 低レバレッジで取引を始める
- 損切りのやり方を覚える
- 余裕のある証拠金を用意する
- 相場の分析方法を覚える
- デモトレードからFXを始めてみる
低レバレッジで取引を始める
FX初心者の方は、低レバレッジで取引を始めましょう。レバレッジとは、資金の何倍も大きな取引ができる仕組みです。
例えば10万円の証拠金を預ければ、10万円分の取引しかできません。国内FXでは最大レバレッジ25倍(個人の場合)であり、10万円の証拠金で25倍の250万円分の取引が可能です。
ではどのくらい損益が違うのでしょうか?以下の表を御覧ください。比較条件は10万円の証拠金に対して、レバレッジ25倍と無しの場合です。
レバレッジ | ポジション量 | 1円の利益 | 1円の損失 |
---|---|---|---|
無し | 10万円 | +1,000円 | -1,000円 |
25倍 | 250万円 | +25,000円 | -25,000円 |
上記表は単純計算であり、スワップポイントを考慮していません。参考程度としてください。
レバレッジは資金効率(資金が増えるスピード)が良い仕組みですが、取引に失敗した際は大きな損失をだす恐れもあります。
FXはプロのトレーダーでも損失を出します。初心者の方が大きなレバレッジで取引を始めれば、大きな損失を出して相場から退場する確率が高まります。
まずは低レバレッジから取引を始めましょう。レバレッジのことやレバレッジのリスクを抑えた取引のやり方などについては、以下のコンテンツをご参考ください。
FXのレバレッジとは?最大倍率や計算方法などを初心者向けに解説
損切りのやり方を覚える
買いや売りで注文を発注する際は、損切りをする価格も決めておきましょう。前述したように、FXはプロのトレーダーでも損失を出します。言い換えれば、100%利益を得られる取引手法はありません。
またFXでは1回の負けトレードで、これまで積み重ねた利益を全て飛ばしてしまう可能性もあります。特に初心者の方は、損失を受け入れられず含み損のポジションを保有した結果、大きな損失を出して相場から退場するのはよくある失敗パターンの一つです。
損切り目安やルールを決めるやり方については、以下のコンテンツをご参考ください。
FXの損切りとは?ルールの決め方や損切り目安を予測する分析ツール
余裕のある証拠金を用意する
FXではFX会社に預ける証拠金に、余裕を持つことも大切です。必要証拠金に対してギリギリの証拠金で取引を始めると、価格が反対方向へ動いたらすぐにロスカットされます。ロスカットとは、一定の損失を出すと強制的にポジションが決済される仕組みです。
例えばOANDA証券のMT4(NYサーバー)では、1,000通貨から取引を始められます。1ドル100円の場合、約4,000円から取引を始めることが可能です。しかし4,000円のみを入金して取引を始めると、証拠金が4,000円を下回ったらロスカットされます。
少しでも含み損が発生すればロスカットされてしまい、十分な取引が行えません。FXは少額から取引可能ですが、余裕のある証拠金を用意しましょう。
OANDA証券では、必要証拠金やロスカット水準を求める「証拠金・損益シミュレーション」というツールを提供しています。必要事項を入力するだけで簡単に使えるので、ぜひご活用ください。
相場の分析方法を覚える
FXは、今後の価格が上がるか下がるかを予測する投資です。予測する精度を高めるには、相場の分析方法を覚える必要があります。FXの相場分析方法には、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があります。
テクニカル分析は、過去の値動きを分析して将来の値動きを予測する相場の分析方法です。価格という一つの情報を分析すれば良いので、多くの投資家たちが活用しています。
一方ファンダメンタルズ分析は、各国の政治動向や経済状況など価格の変動に影響するあらゆる情報を分析します。情報量も多く、初心者の方にはやや難しい分析方法です。
まずはテクニカル分析から覚えて、それからファンダメンタルズ分析を取り入れていくというスタンスが良いでしょう。
FXにはテクニカル分析を行う上で、様々なテクニカル指標があります。テクニカル指標の種類や使い方については、以下のコンテンツをご参考ください。
テクニカル分析とは?相場分析のやり方やファンダメンタルズ分析との違い
デモトレードからFXを始めてみる
すぐに実際の資金で取引を行うのは不安という方は、デモトレードから始めましょう。デモトレードとは、仮想資金を使い実際の取引を体験できるサービスです。
実際の資金ではなく仮想資金を使うことで、精神的な負担を抑えた取引が体験できます。取引に成功しても実際に利益となるわけではありません。しかし取引に失敗しても損失を出すわけでなく、気軽に取り組めます。
OANDA証券では、デモトレードサービスを提供しています。デモトレードの始め方ややり方については、以下のコンテンツをご参考ください。
FXのデモトレード|OANDAならMT4/MT5で取引体験ができる
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将来の価格がどのように動くのかを予想するのに役立ちます。エントリータイミングや損切りタイミングを決める際に、活用することも可能です。
OANDA証券では「オーダーブック」の他にも、以下のオリジナルツールを提供しています。
- 「ボラティリティ グラフチャート」
- 「通貨の強弱チャート」
- 「通貨別強弱グラフ」
- 「IMM通貨ポジション」
また「MT4/MT5用オリジナルインジケーター」も利用することが可能です。例えばMT4/MT5にデフォルトで入っていない「RCI(OANDA_RCI)」もあります。
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FXとは何か?これからFX投資を始める初心者の方向け基礎知識
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